はじめに
デフォルトのPower BIではどんなODBCドライバーでも、一部のSalesforceのようなデータソースでもダイレクトクエリを実行することはできません。データビジュアライゼーションを始める前にデータを読み込んでおく必要があります。この記事ではProgress DataDirect ODBC driversを使ってどのデータソースに対してもダイレクトクエリを実行する方法を紹介します。
ダイレクトクエリを実行するためには、Microsoftが提供するData Connector SDKを使って、ダイレクトクエリを可能にする拡張機能を構築する必要があります。ただその方法がわからない場合には少し大変かもしれません。そんなときにProgress DataDirect ODBC driversが役に立ちます。
今回はProgress DataDirect Hive ODBC driverを使ってHive向けのダイレクトクエリの実行方法をお知らせします。どのDataDirect ODBC Driversにもこれと同じ方法が使えます。またProgress社のPower BI connectorsを使ってどのデータソースに対してもデータクエリを実行できます。
Progress DataDirect Hive ODBC driverをインストールし設定する
1.こちらからProgress DataDirect Hive ODBC Driverをダウンロードします。
2.Setup.exeを実行しHive driverをインストールします。既定のインストール手順であれば単純なインストールです。
3.DataDirect Hive ODBC driverをインストールしたら、接続設定のためにODBCデータソースアドミニストレーターを開きます。
4.Addをクリックし、DataDirect X.X Apache Hive Protocolドライバーを追加します。
Power BIでHiveへのダイレクトクエリを有効にする
1.GitHubからPower BI Data Connector for DataDirect ODBC driversをダウンロードします。
2.PCのドキュメントに移動しMicrosoft Power BI Desktopという名前でフォルダを作成します。
3.Microsoft Power BI Desktopフォルダ内にCustom Connectorsという別のフォルダを作成します。
4.Custom Connectorsフォルダ内にDataDirectODBC.mezをコピーします。
5.Power BI DesktopでCustom data connectorsのプレビュー機能を有効にします。
(File -> Options and settings -> Custom data connectorsから確認できます)
注意:この拡張機能は正式リリース版ではありません。正式版についてはProgress社にお問い合わせください。
DataDirect拡張機能を使ってDataDirect ODBC Drivers用のダイレクトクエリを実行する
Power BIで作業中の場合には、今開いているファイルを保存してからPower BIを再起動し、拡張機能が表示されるようにしてください。
1.Power BIでGet Data -> All -> DataDirectODBCの順にクリックすると、以下のようにDSN名を確認するフォームが表示されるはずです。Data Connectivity modeはDirectQueryを選択します。
2.Basic上で認証情報を入力してからConnectをクリックしてください。
3.該当するデータベース、テーブルを選択してからLoadをクリックし先へ進みます。
4.下のようにPower BIの画面下部にてDataDirect ODBC driversへのダイレクトクエリが有効になっていることが確認できます。
この記事がProgress DataDirect ODBC driversを使ったダイレクトクエリの実行方法を理解する参考になれば幸いです。Salesforce、SQL Server、Oracle、IBM DB2、PostgreSQL、MySQL、Eloquaなど、すべてのProgress DataDirect ODBC driversおよびOpenAccess SDKを使って構築するドライバーは、ODBC標準に完全に準拠しており、またPower BI上での動作が保証されています。
参照:https://www.progress.com/tutorials/odbc/directquery-datadirect-odbc-drivers-in-power-bi