はじめに
先日Amazon Quicksightに生成系AI機能のプレビュー版が追加されたことが発表されました!
昨今の生成系AIブームの中、AWSソリューションとどのように連携されるのかが気になったので、さっそく一通り触ってみました。
本記事ではそのサンプルの設定方法~実際の動作までをご紹介したいと思います。
(本記事では2023年11月8日時点の機能になります)
Amazon QuickSight の Generative BI 機能を発表
設定方法
1.QuickSightアカウント登録
生成系AIではQuicksight Qの機能が必要になるので"Enterprise + Q"を選択します。
アカウント設定としてアカウント名と通知アドレスの登録が必要です。
"Finish"をクリックし、数分経つとアカウントが作成されます。
2.プレビューマネージャーの設定
初期設定では生成AIのプレビュー機能はOFFになっているので、ONにする必要があります。
ヘッダーのアイコンをクリックし、リージョンが"バージニア北部"であることを確認してプレビューマネージャーをクリックします。
3. 生成系AI機能の準備
サイドバーから分析を選択します。
サンプルがいくつか用意されているので、任意で選択してください。
本記事では"Web and Social Media Analytics analysis"を使用します。
分析ダッシュボードを選択するとヘッダーに"build visual"ボタンが出るので、こちらをクリックします。
分析用のトピックを作成します。タイトルなどは任意に設定してください。
"Preparing topic.."が数分表示され、再度Build visualと表示されれば準備完了です。
再度"Build visual"をクリックすると、サイドに生成系AIのプロンプト画面が表示されます。
操作方法
生成系AIに質問をする
"SUGGEST"から質問を選択することも可能です。
試しに"total free sign up for every events"と聞いてみたところ以下のようにグラフが返ってきました。
グラフの編集
ちょっとしたグラフの編集であればプロンプト上で可能です。
インサイト確認
簡易的なインサイトも生成してくれるようです。
ダッシュボードへの反映
生成されたものをダッシュボードに反映するには"ADD TO ANALYSIS"をクリックします。生成したものがダッシュボードに反映されました。
通常のダッシュボードコンポーネントと同様にグラフのラベルを編集することも可能です。
ダッシュボード上で生成系AIを使ってグラフの編集
ダッシュボードメニューから"自分用に作成"をクリックすると、プロンプトが表示される。
"Change to table"を入力したところ、テーブル形式に変換ができました。
ただし現状では対応できない項目も多くあり、柔軟な対応はまだ難しそうです。
Refine visuals with generative BI
使用した感想
文章から自動でグラフが生成されることは非常に便利であり、完全なグラフでないにしろ編集も可能なので使い勝手の良さを感じました。
ただし、まだChatGPTのように自由に記述できるわけではなく、ある程度形式に沿った形で質問する必要がありました。そのため、適切な質問をすることが難しい印象でした。
現状はプレビュー版であるので、GA版ではアップデートされることを期待します
参考資料
Amazon QuickSight で Generative BI 機能が使えるようになったのでオレゴンリージョンで有効化して使ってみた
Amazon QuickSightでGenerative BI機能が使えるようになりました(パブリックプレビュー版