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TeX スタイルガイド(文献紹介のみ)

Last updated at Posted at 2017-09-27

本日は

数式, TeX 混じりの文章を書く方に軽く見て欲しい文献

の続編相当の記事です.意外と「いいね!」ボタンが押されていて驚きです.色々思うところがある方が多いのだと思われます.

学生の時にお世話になった LaTeX の入門書としては奥村さんの美文書作成入門です.第7版が今年の最初に出ているようだったので Kindle で買って眺めて見ています.5, 6版に比べるとかなりまとまってる印象があり,表紙も柔らかいデザインで気軽に楽しめそうな雰囲気を出しているのがグットです.表を書いて見たい,積分のあの記号が書きたい,書式を変えて見たい,ある種のリファレンスとしても役に立つと思います.

スタイルガイド

ただ,一つ一つの数式,TeXコマンドが覚えられるようにはなってもそれらを「キレイに」組み合わせるためのスタイルガイドの要素がもっと欲しい印象です.いわゆるプログラム言語でのスタイルガイドに相当するものが欲しいこの頃.

例えば,真ん中を省略するドットの書き方はやろうと思えば

\begin{align}
s&=1+2+\cdots+n,\\
t&=1+2+\ldots+n,\\
i&=1,2,\cdots,m,\\
j&=1,2,\ldots,n.
\end{align}

というような書き方ができてしまいます.いかがでしょうか.見てて違和感しか感じないですよね.

数式にフォーカスを当てたスタイルガイドについては英語の文献は調べると色々出てきます:

日本語で書かれてるものでは次のようなものがあるようです.随時追加していきます.

もちろん他にも多くの文献があります.とはいえ,これらはいわゆる数学を専門としている人間が本格的な論文を執筆する時にの注意事項,啓蒙をしているのでカジュアルな Qiita とかで全ての規則を適用すべきというわけでもないでしょう.私も全てを読んでいるわけではないし,知らなかったものもあります.「へーそいういう Tip があるんだ」というぐらいの気楽さで広まってほしいです.

おまけ

TeXとは別に日本評論社から出ている数学ビギナーズマニュアルは自然言語として数学的な文章を書きたい人にオススメ. 大学で数学を学ぼうとしている1,2年生を対象にしており,数学がわかってる人同士であれば暗黙の了解になってるところをちゃんと文章化しているところが魅力的です.非専門家の人にも得るところは多いと思います.

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