本日は
GPU環境下でChainerを導入する(Cupyが有効になる)ときに出てくる Visual Studio ないしは Visual Studio Build Tools ですが,書籍・参考書を含め 2015 で説明している内容が多いです.
ところが,この記事を書いているときはすでに2018年.Visual Studio,Build Tools の2015年版のダウンロードサイトはいつの間にか2017の案内になっています.インストールのUIも変わってしまい,Chainer の導入の際に困惑してしまいますね.
本日は2015年版で書かれている記事などを2017年版でのものに読み替える方法について紹介します.ここでは Build Tools を用います.
前提
GPUがついたWindows 10 の PC で CUDAとかcuDNN とかは導入・インストール出来たんだけれどもBuildTools周りがわかっていない状態.
Build Tools の導入
- http://landinghub.visualstudio.com/visual-cpp-build-tools に飛びます.そうすると上で張り付けたサイトがでてきます.この時点で不安になってしまいますが,英語をよく見ると次の文言が書いてあります.
The installer includes most updates of the MSVC compiler toolset from Visual Studio 2017. The installer also includes the MSVC compiler toolset from VS 2015 Update 3.
どうやら VS 2015 のツールセットが入ってるっぽいです.希望の光が見えてきました.
2. 紫色ででっかく書かれている https://aka.ms/BuildTools をクリック.
3. Build Tools for Visual Studio 2017 をダウンロード
いろいろダウンロードの候補がありますが,ページ全体の後半に上の画像で示した部分が見つかるはずです.
4. ダウンロードしたインストーラーを起動
何もかんがえず無心にインストーラをたたきます.ここで「たたく」というのは物理的にたたくのではなく,起動するという意味です.
5. インストーラのUIが出てきたら画面左上にあるVisual C++ Build Toolsを選択します.
6. デスクトップ用のVC++ 2015.3 v140 ツールセット (x86 x64) にチェックを入れる.
7. 右下のインストールボタンを押します.
これで準備が整ったはずです.そのはずです.
必要なものを確認
C:\Program Files (x86)\Microsoft Visual Studio 14.0\VC\bin
が存在するかを確認.
見つかればおめでとうございます.あとは環境変数のPathで C:\Program Files (x86)\Microsoft Visual Studio 14.0\VC\bin
を追加すればOKです.
Cupy導入
CUDA cuDNN は導入しましたか?
Cupy,Chainerを導入しましょう.コマンドプロンプトを起動して次を実行します.
> pip install cupy
最新版のCupyはインストールに時間がかかります.不安な気持ちを抑えて待ちましょう.
Chainer導入
あと一歩です.
> pip install chainer
ここまでエラーメッセージがなかったら正常にインストールされていると思います.
では皆さん.よいChainerLifeを.