本日は
- プログラミング言語 Julia は $\alpha, \beta, \gamma,\dots ,\zeta$ のようなギリシャ文字や $x_1,x_2,x_3, x_a$ のような添字付きの文字を変数名として使うことができます.
これにより数式とコードの解離を抑えることができます.ただし,使用フォントによっては $x_k,x_n$ などを表現する際に豆腐と呼ばれるように $\square$ のなかに ? がつくような現象が出てしまいます.
下記の図は iterm2 上で Monaco フォントを用いた場合の様子です.
- 今回は Mac においてこの現象を回避するためにCica フォントを導入そして反映の方法を紹介します.
- すでにお気に入りのフォントがあって文字化けの問題ない場合は無理して変更する必要はないでしょう.
Cica フォントの導入
https://github.com/miiton/Cica のインストラクションに従い Docker Compose を用います.
Docker Compose 自体は Julia とは別の技術なので https://docs.docker.com/compose/install/ などを見て各自導入することにします.なお Mac のターミナルが zsh がデフォルトで使うようですのでプロンプトは %
を用いています.
% git clone https://github.com/miiton/Cica.git
% cd Cica
% docker-compose build ; docker-compose run --rm cica
# しばらく待つ
# Finished: dist/noemoji/Cica-BoldItalic.ttf という文字列が出る
% tree dist
dist
├── Cica-Bold.ttf
├── Cica-BoldItalic.ttf
├── Cica-Regular.ttf
├── Cica-RegularItalic.ttf
└── noemoji
├── Cica-Bold.ttf
├── Cica-BoldItalic.ttf
├── Cica-Regular.ttf
└── Cica-RegularItalic.ttf
Font のインストール
- Apple のホームページ Mac でフォントをインストール/削除する方法 を参考にします.
- Font Book を開きます.
Spotlight search で Font Book と打つと出てきます.(下図参照)
-
+
マークを押して
-
クローンしたCicaディレクトリ/dist
を選択してOpen
をおす.
これによって User のフォントで Cica
が追加されます.
ターミナルのフォントを変更
iterm2 だと Cmd+,
で設定に入り Profile
-> Text
の順に進んだ画面でフォントの変更をするところで Cica を選択します.
Result
- できた
おまけ
ラズパイでJuliaを使いたい人のためにおまけで書いておきます.sudo apt install xterm
で解決できます.
まとめ
- Juliaにおいて文字化け,豆腐現象を回避するために Cica フォントを導入しました.
- 導入後フォントを反映する手順まで書きました.
以上