きっかけ
そのうち受けようと思って以前からちょこちょこMicrosoft Learnでお勉強はしていたものの、お値段が2万飛んで300円とかわいくなかったので中々手が出なかったPL-200ですが、会社の懇親会の帰りに電車に揺られながらなんとなく最寄りのテストセンターの空きを見ていたところ翌日の昼過ぎが空いてる!受けたろ!と酔った勢いで申し込んで受けてきましたので所感のご共有です。
PL-200の試験範囲
PL-200の試験情報はこちらから確認できます。
これによると出題範囲は下記のとおり。
- Microsoft Dataverse
- Microsoft Power Apps
- Microsoft Power Automate クラウド フロー
- Microsoft Power Pages
- Microsoft Power Platform 環境
2025年1月時点の情報です。受験を検討する場合は必ず試験範囲を確認してください。
特にMicrosoft Dataverseの設問が多かったように感じます。
ビジネスルール、ビジネスプロセスフロー、列のセキュリティプロファイル、従来のワークフローなど、Dataverseで使用できる機能は一通り把握しておきましょう。
また、Power AutomateやPower Appsなどで使用するPower FXの記述方法など、市民開発者としての知識も問われます。
Power Pagesについてはそれほど問われませんでした。Power Platform環境についてはDataverseほどは出題されませんでしたが、セキュリティロールなど重要機能については必ず押さえておきましょう。
勉強方法
- Microsoft Learn のドキュメントをやる
「とにかくDataverseマスターになれ」これに尽きると思います。
もちろんPower AutomateやPower Appsについても出題されますが、専ら「この要件を満たすにはDataverseのどの機能を使うのが適切か?」を考える訓練をしておくと正答率が上がってきます。
「従来のワークフロー」とか、普段からよくPower Platformを使っている人でもあまり使用頻度の高くない機能も試験範囲になってますので、みっちり勉強しておくと安心ですね。逆にPower AutomateやPower Appsの問題は普段から市民開発している人であればそれほど悩まずに答えを導けるかもしれません。
上記のPL-200の試験概要ページ下部に推奨のモジュール(1講座1モジュールくらいの認識です)をまとめたコレクションがありますので、これを順番に1つずつこなしていきましょう。
全部で40モジュールほどあり、1モジュールあたりのボリュームは公式だと1時間くらいなのでモジュールをすべて終えるのは40時間ほどかかる計算ですが、実際にはもう少し早めに終わらせられると思います。とはいえかなりの時間はかかると思うので地道に少しずつ潰していきましょう。
一部のモジュールはPL-900と重複しているので、PL-900の勉強経験がある方はいくつかのモジュールはスキップできるでしょう。
試験当日
受験方法は下記の2つから選択して受験できます
- テストセンターで受験する
- 自宅でオンライン受験する
テストセンターが自宅の近くに無い方は自宅でも受験ができて便利ですが、受験環境はかなり厳しく監視されています。受験前にデスクの周辺を移すように促され、受験に関係のないものは全て排除しなければなりません。私はPL-900のは自宅で受験しましたが、「机の上の白いものは何ですか」と試験監督に聞かれました。ただのゴミでしたが片づけるように言われました。
同僚は受験中に仕事の電話が入り、スマホを手に取ったら強制終了になったそうです。それはさすがにアカンでしょ。
不正を疑われないようテストセンターでの受験をお勧めします。
試験時間は2時間。試験時間に対して設問数は多くなく、ゆっくり考えながら回答する余裕はあります。また、試験中、マイクロソフトのwebの公式ドキュメントで調べながらの回答が可能です!これにより、知識の浅かった項目は検索をかけて公式ドキュメント内の回答を探すこともできます。ドンピシャな回答がありますが、間接的に答えを類推できる場合もあるので、どんなことを調べるときに、どんなワードで検索をかければよいか?など、用語と用語を関連付けて覚えておくとより正解を見つけやすくなります。
公式ドキュメントで答えを探すのに時間をかけすぎないように注意しましょう。
受けてみて
合格すると、下記のような他の人に共有できる認定資格ページが表示されます。
ちゃんと名前も載ってました。わあい。
PL-200はどちらかというと開発者というより顧客と要件の折衝をしたりするコンサルタント向けの資格ですが、開発者でも知っておくべき知識がふんだんに盛り込まれた試験になっています。
Power Platformを扱う市民開発者の皆様はまずPower AutomateやPower Appsを触ることが多いと思いますが、この試験の受験勉強を通じてPower Platformの環境の設定や、Dataverseの各種機能についての理解を深めることで、より一歩進んだ開発を行うことができるようになるハズですので、組織の基幹業務の自動化を目指す方々はぜひ挑戦してみてください。