クラウド構成図を更新するとき、図そのものよりも「どのツールで、どのファイルを、どう直すか」に時間がかかることがあります。
そこで作ったのが Zukai です。AWS、Azure、Google Cloudのアイコンを使えるブラウザ図解エディタで、図をJSONベースの.zu形式で保存します。登録やインストールなしで試せて、SVG・PDFへの出力にも対応しています。
この記事では、なぜ図をJSONにしたのか、AIからどう編集できるのかを紹介します。
図を「編集可能なデータ」として扱いたかった
構成図は設計書、README、提案資料、運用手順に何度も登場します。ところが、バイナリ形式の図は次のような場面で扱いにくくなりがちです。
- Gitの差分で何が変わったか確認しにくい
- 同じ図を別の人やAIに直してもらいにくい
- ちょっとした配置変更でもエディタを開く必要がある
Zukaiの.zuは、ノードとリンクをJSONで持ちます。たとえば最小の構成はこうです。
{
"model": {
"nodes": [
["API", { "type": "rect", "cX": 300, "cY": 200, "rH": 96, "rV": 48, "html": "API" }, { "fill": "#e8f0fe", "stroke": "#2563eb" }]
],
"links": []
}
}
座標、形状、ラベル、色、リンクがテキストとして保存されるので、Gitで管理しやすく、AIにも渡しやすい形になります。
ブラウザでまず描ける
ライブデモを開くと、すぐにサンプルを選べます。
- AWS / Azure / GCP の構成図
- マルチクラウド構成図
- シーケンス図
- マインドマップ
図形は矩形、楕円、ひし形のほか、SVGやPNGを配置できます。リンクには矢印、アンカー、直交ルーティングを設定できます。作成した図は.zu、SVG、PDFとして出力できます。
AIに図の変更を頼める
Zukaiには、図をAIから操作するための経路が3つあります。
- ブラウザ内のClaude / OpenAIパネル
- ファイルを保存してブラウザにライブ反映する開発フロー
- Cursor、Claude、Codexから使えるMCP
たとえば、MultiCloudサンプルを開いた状態で「VPNの帯を1.2倍高くして」と頼むと、AIはノードの位置とサイズを更新できます。
ブラウザ内のAIパネルでは、自分のAnthropicまたはOpenAI APIキーを使います。キーはブラウザのlocalStorageに保存され、リクエストはブラウザから各プロバイダへ直接送られます。共有端末では使わず、権限を絞ったキーを使うのがおすすめです。
CursorなどからMCPで編集する
ローカルで編集する場合は、開発サーバーとMCPを起動します。
cd Web
npm install
npm run dev
cd ../tools
npm install
ブラウザで次を開きます。
http://localhost:8281/?zu=Samples/MultiCloud.zu
そのうえでzukai MCPサーバーを有効にすると、チャットから現在の図を読み、変更し、必要ならファイルに保存できます。MCPによる変更はブラウザ上でUndo/Redoできます。
設定手順と利用できるツールはUSAGE.mdにまとめています。
まず試してほしいこと
- ライブデモでMultiCloudサンプルを開く
- ノードをドラッグして配置を変える
-
.zuまたはSVGで出力する - APIキーを用意できる場合は、AIパネルから小さな変更を頼む
不具合報告や「こういう図を描きたい」という要望は、GitHubのフィードバックフォームから送れます。APIキーなどの秘密情報は含めないでください。
リポジトリはこちらです。

