3
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 3 years have passed since last update.

SymPyの定積分を使ってみたくて、自動車タイヤのゴムの減りkgを考えてみた

Last updated at Posted at 2021-07-23

 Pythonに、便利な代数計算能力を与えるSymPyモジュール。これの自分の腕試しに定積分をしてみようと思い、題材を自動車タイヤのゴムの減りの重さ(kg)を考えてみました。
 式さえ立てられれば、あとの計算は、SymPyにお任せです。

#式に至る考え
 自動車タイヤを路面に接する部分の表面積は、$2πrh$。これを使って、タイヤがすり減った際の、減ったゴムの体積を考える。
 半径 $r$ のタイヤが、半径 $r-x$ にまで減ったとする。
 すると、$2πrh$ と $2π(r-x)h$ で定積分すると、溝の分の考慮無しですが、減ったゴム体積が求まる(と思う)。これにゴムの重さ(水との比重)を使うと、減ったゴムの重さが求まる。
sym.png

定積分の$\int_{r-x}^{r}$は、SymPyではintegrate(式, limの下, limの上)
これに、数字を当てはめる。

*半径310ミリメートルのタイヤが、半径305ミリメートルにまで減( x=5 ミリメートル)
*タイヤの幅は200ミリ
*1立方ミリメートルは、1ミリグラム
*タイヤのゴムをイソプレンゴムとすると比重は0.92
*タイヤの溝の体積を20%とする

SymPYを使う

 このタイヤ1本の、すり減った重さ(kg)は、

from sympy import  *
r = symbols("r")
r1 = 305
r2 = 310
h = 200
m = 2 * 3.14 * r * h 
integrate(m, (r, r1, r2)) *0.92 / 1000 /1000 * 0.8

 結果、1.4212896キログラム。
 ∴4本で、約5.7キログラム。
 日本では、数100万台の自動車が走っているので、結構な量はすり減っている。

※式は、あっているのかな?

※ところで、以下の答えは、$\sqrt{2}$と $-\sqrt{2}$。SymPyは、検算に結構便利(宿題にも)。

from sympy import  *
x = symbols("x")
y = x ** 2 - 2
solve(y)

以上

 

3
0
1

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
3
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?