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新卒1か月で最も大事だと思う「具体と抽象」を伝えたい

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Last updated at Posted at 2026-05-17

AIベースで書いてます
間違ってそう、これってホント?があればコメントください!!

自分でも相手でも、「話が通じない」と感じるとき

「上司(や先生)の言っていることがよくわからない」
「『相手が本当に欲しいもの』が掴めない」
「なんで自分の意図が相手に伝わらないのだろう…」

新卒で社会に出たり、新しい環境に飛び込んだりした時、あるいはゼミやサークルなどのチーム活動で、多くの人がぶつかる「コミュニケーションの壁」。
実はこれ、あなたの能力不足でも、相手の理解力のせいでもない。

原因は 「見ている視点(抽象度のレイヤー)がズレている」 ことにある。

この記事では、名著『具体と抽象』(細谷功 著)のエッセンスをベースに、学生や新卒、そしてコミュニケーションに悩むすべての人が身につけておくべき「抽象化のスキル」と、AI時代におけるその重要性について解説する。


1. そもそも「具体」と「抽象」の意味ってなぁに?

私たちが普段何気なく使っている「具体的」「抽象的」という言葉。そもそもどういう意味だろうか。

  • 具体とは: 目に見えるもの、解釈の自由度が低いもの(例:枝葉、個別の事象)
  • 抽象とは: 目に見えないもの、解釈の自由度が高いもの(例:幹、共通の法則)

抽象化するプロセスとは、 「不要な枝葉を切り落としていき、無数にある事象から共通する『幹』を見つけること」 である。

これだけだと少しイメージしづらいので、身近な例で分解してみよう。

例えば、目の前に「ボーダーコリー」「チワワ」「柴犬」がいるとする。これらはそれぞれ異なる特徴を持った「具体」の存在だ。
ここから、「毛の長さ」や「大きさ」「体の色」といった個別の枝葉(不要な情報)を切り落とし、「ワンワンと鳴く、四つ足の生き物」という共通する幹だけを抜き出す。これが「犬」という「抽象」の概念である。

さらに枝葉を切り落としていけば、「動物」になり、最終的には「生物」という極めて解釈の自由度が高い言葉に行き着く。
子どもの頃に遊んだ「マジカルバナナ」を想像してみるとわかりやすいかもしれない。

❌ よくある「具体」と「抽象」の間違った使い方

日常会話やビジネスシーンにおいて、私たちは無意識のうちにこの言葉を間違って使っていることが多い。特に多いのが以下の2つだ。

1. 「抽象的=曖昧(あいまい)でわかりにくい」という勘違い

「君のプレゼン、抽象的でよくわからないよ」
よく聞くセリフだが、厳密には間違った使い方である。
この場合、相手のプレゼンは単に「情報が整理されておらず曖昧」なだけだ。
本来の「抽象化」とは、複雑な事象から本質だけを鋭く抜き出すことである。
本当に優れた抽象的な言葉は、ことわざの「二度あることは三度ある」や「急がば回れ」のように、むしろ短くて本質を突いており、クリアに伝わるものだ。

2. 「具体=善、抽象=悪」という思い込み

「もっと具体的に話して!」と言われる機会が多いせいで、具体的であることが正義で、抽象的であることが悪であるかのように錯覚してしまう人は多い。
しかし、具体のレイヤーにしかいられない人は、「ボーダーコリーの飼い方」というボーダーコリー用のマニュアルしか理解できず、いざ別の動物を飼う時にこれまでの経験が全く活かせなくなってしまう。
事象を一つ上の「ペットとの信頼関係の築き方」というレイヤーに抽象化して捉えられる人だけが、どんな状況でも応用を効かせることができる。

つまり、「どちらが優れているか」ではなく、「具体と抽象の往復」 を自在に行えることこそが重要なのだ。

⚠️ 実際やっちゃったアンチパターン

組織やチームの中で陥りがちな2つの「病」を整理してみよう。

アンチパターン 状態 現場での具体例
① 具体病
(枝葉しか見えない)
言われたことの表面(具体)しか見えず、応用が効かない状態。 「あの成功事例は、うちの業界(や規模)とは違うので参考になりません」と、表面的な違いだけで思考停止してしまう。
② 抽象病
(中身が伴わない)
言葉の抽象度が高いだけで中身(具体)がなく、実行フェーズに落とせない状態。 「シナジーを生み出して〜」「みんなが笑顔になれる企画を〜」など、耳障りは良いが「つまり誰が何の手を動かすの?」の本質がない。

チーム活動やビジネスにおいて本質的に重要なのは、「抽象化した後に、再び具体へ落とし込む」というサイクルを継続的に回すことだ。


2. 「話が通じない」のは、見ている景色が違うから

対話の中で話が噛み合わなくなる原因は、話者間で認識している「抽象度のレイヤー」が異なることに起因する。

例:おにぎりを買いに行く(日常のチャットでのやり取り)

前提: 近くには「Aマート」と「コンビニC」があり、どちらもお昼時は混み合っているという。

  • メンバーB: 「ちょっとお昼に買い物行ってきます!何か買ってきましょうか?」
  • 先輩A: 「お、ありがとう!じゃあ、おにぎりを買ってきておくれ!」
  • メンバーB: 「了解です!おにぎりですね、買ってきます!」
  • —— 数分後 ——
  • メンバーB: 「おにぎり買ってきました!」
  • 先輩A: 「ありがとう!……って、これ梅おにぎりじゃん!俺、梅食べられないんだよね……ツナマヨが欲しかったな……」

このおにぎりの例では、「おにぎり」という言葉に対する思考の抽象度レイヤーがズレていたために、すれ違いが起きてしまった。

「こんなこと現実で起きないだろ(笑)」と思ったかもしれない。
しかし、これが仕事の「タスク依頼」や「レポート作成」に置き換わると、全く同じことが至る所で起きている。

階層 抽象度 先輩Aの頭の中 メンバーBの行動
Lv.3 (高) 超抽象 お腹を満たせるもの 何か食べ物を買う
Lv.2 (中) 抽象 おにぎり(でも脳内はツナマヨ) おにぎり(何でもいいから選択)
Lv.1 (低) 具体 コンビニCのツナマヨ(150円) Aマートの紀州南高梅(120円)

この不毛なすれ違いを回避するには、どうすればよかったのだろうか?

  1. 依頼側(A)が具体化する: 「ツナマヨおにぎり」という具体的なワードを選ぶ
  2. 受取側(B)が具体化を促す: 「おにぎりの具は何にしますか?」と質問する

しかし、もしメンバーBが「何おにぎりがいいですか?」と聞けたとしても、もし先輩Aが求めているのが「コンビニCの、あのちょっと高い方のツナマヨ」だとしたら、さらに「どこのコンビニの?」「どっちの価格帯の?」と、思考を下げて(具体化して)いく必要がある。

💡 日常業務での「おにぎり現象」

職場や学校でも、これは頻発している。

  • 先輩: 「来週の会議用に、競合他社の簡単な調査資料を作っといて!」(抽象レイヤーでの依頼)
  • 後輩: 「了解です!」(PowerPointで30ページの美麗なスライドを作成:具体)
  • 先輩: 「え、Wordの箇条書き1枚でよかったんだけど…」(本当に欲しかった具体)

コミュニケーションの主導権は「ハシゴを動かせる側」にある

「あの人は現場をわかってないから」「前提が違うから話が通じない」と理由づけて対話を諦めていないだろうか?
残酷な事実として、「具体の世界(Lv.1)」にしかいない人に、自分から「抽象の世界(Lv.3)」を見せることはできない。

つまり、抽象と具体のハシゴを上り下りできる人が、意図的に相手の「話のレイヤー」に合わせに行かない限り、一生意思疎通はできないのだ。

  • 抽象のレイヤー: 「おにぎり」という概念(集合)として捉え、買いに行く人。
  • 具体のレイヤー: 「コンビニCのツナマヨ」という特定の個(具体)を選択して、買いに行く人。

コミュニケーションの主導権を握り、翻訳の労力を担うべきは、「伝わってないな」「レイヤーがズレているな」と気づくことができる、話のレイヤーを操作できるあなた自身である。


3. 現場で使える「抽象化」の魔法(ケーススタディ)

この「抽象度のレイヤーを合わせる」という意識は、日々の業務のやり取りから、後輩や生徒への教育まで、あらゆる場面で強力な武器になる。

ケース1:上司や顧客からの「これ、ちょっと見づらいね」という指摘

あなたがイベントの案内資料やプレゼンのスライドを作成し、上司(あるいは顧客や先生)に見せた際、「この資料、ちょっと見づらいね」と指摘されたとする。
ここで「文字の大きさを変えましょうか?」「背景色を明るくしましょうか?」と、「具体」のレイヤーだけで返すのは三流だ。

一つ上の抽象概念にレイヤーを上げ、「この資料を見た人に、一番起こしてほしい『行動』は何でしょうか?」 と問い返す。
実は相手が求めていたのはデザインの微調整ではなく、「申し込みの締め切り日と連絡先だけを、一番上に大きく配置してほしい」という、情報の優先順位の明確化(本質の抽出) だったりするのだ。

ケース2:後輩や子どもたちに物事を教える時

例えば、新入社員に仕事の手順を教えたり、あるいは子どもたちにブロックを使ったゲームで「家(建築物)の作り方」を教えたりする場面を想像してほしい。

「まずはこの赤いブロックをここに置いて」「次は右に3つ並べて」と具体的な手順(点) だけを教えても、いざ「じゃあ次は違う形の家を作ってみて」と言われた途端に、彼らの手は止まってしまう。

相手に応用力をつけさせたいなら、まずは「なぜこの手順が必要なのか」という抽象的な概念(線や面、構造) を提示する必要がある。

「家にはまず、崩れないための『丈夫な土台』が必要だよね。そのあとに風を防ぐ『壁』を作るんだ」と抽象的な目的や構造を共有し、その後に「だから、まずはこの重い石のブロックを一番下に並べてみよう」という具体へ着地させる。

相手の理解度(今、どのレイヤーにいるか)を探りながら、伝える言葉の抽象度をチューニングしていくのだ。


4. AI時代だからこそ、人間は「具体と抽象」を反復する

生成AI(ChatGPTやGeminiなど)が当たり前になった今、この思考法はさらに重要性を増している。

AIに質問を投げて、「なんかズレた回答が出てきたな…」「文章が不自然だな」と感じたことはないだろうか?
それは、最初から具体的な情報を与えすぎている(具体のレイヤーだけで指示している) ことが原因かもしれない。

AIをうまく使いこなすためには、まず「目的」や「全体像」「どういう役割を期待するか」といった抽象度の高い指示(ゴール定義)から入り、対話を通して徐々に「具体的な構成や文章」へと落とし込んでいく方が、圧倒的に精度が高くなる。

そして、その往復運動を繰り返していると、どこかで 「あれ、この具体化のプロセス、システム化するより自分で手を動かした方が早くないか?」、あるいは逆に 「この共通パターンは完全に抽象化してテンプレート化できるな」 と気づく領域に到達する。

AIは「それっぽい具体」や「それっぽい抽象」を一瞬で出力してくれる。しかし、「今のプロジェクトの状況に合わせて、具体と抽象のハシゴを上り下りし、最適解を定義する」という思考サイクルこそが、人間だからこそできる最も価値のある仕事 なのだ。


おわりに:今日からのアクションプラン

明日から、日常の会話やチャット、あるいは企画会議の場で、 「今、相手が発した言葉の抽象度はレイヤーいくつだろうか?」 と意識的に問いかけるクセをつけてみると良いかもしれない。

相手の具体的な発言の「一つ上の抽象概念」を頭の中で定義してから、言葉を返す。
あるいは、相手の抽象的なフワッとした発言を、ハシゴを下りて具体例に落とし込んで確認する。

(この人が伝えたかったのって、本質的には何なんだろうな)
たったこの思考だけで、伝わらない・わからないが消えていく。
この学びがこの一か月の研修で得て、ぜひみんなに知ってほしいことだ。

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