#いきさつ
それは、コチラの作品を製作中の出来事でした。
obniz(microBメス端子装備)とバッテリ(microBオス端子装備)を接続するため、最小・最短(10cm)と思われるmicroBケーブルを購入したのですが、いざ配置しようとすると下の写真の様に、積載するスペースがあまりにもタイトなことが判明します。
そもそも、以前の作品は1/35スケールとは言え、車体の大きさに比較的余裕のあるマークIVメールでしたので、このような問題は健在化しませんでした。
今回の件は、(無謀にも)その題材に2号戦車をチョイスしたが故に、降って湧いた課題です。
しかも本作品は、サイズの限界に挑戦すること自体が目的ですので、もう何とかクリアするしかありません。
ならば、受けて立つしかないでしょう (๑•̀д•́๑)キリッ
明日の #MFTokyo2019 キックオフと7/3の #obnizファン meetupに持って行く1号のとなりにあるのが、現在製作中の2号。
— Sam //「FESTA2019 D-17とLT」「つくば Mini Maker Faire」出展 (@SAMonodera) June 16, 2019
大きさが親子ほど違うんだよな〜。本当に全部が収まるのか、やっぱり不安 ^^; pic.twitter.com/5lVMfjE52s
#調べてみる
俗称は「microUSB(microB)」ですが、名称としては概ね次のどちらかで呼ばれている模様です。
・Micro USB2.0 Micro-B
・USB Micro Type-B
さらに規格を調べてみると、思いの外オンラインには資料が少ない…。
皆さん、ケーブルの自作には興味がないのでしょうか(爆
そしてようやく、ウィキペディアでピン配置の記述を発見。これで何とかなりそうです。
#準備する
以下のパーツを揃えました。
・microBコネクタ・メス
・microBコネクタ・オス
・耐熱電子ワイヤー
・熱収縮チューブ
・microUSBメス変換基板(テスト用)
microBコネクタは台形のような形状をしていますので、底辺(下底)の方を下にして説明していきます。
今回やるべきことは単純で、microBコネクタのメスとオスを下図のとおり結線するだけです。
ちなみに図に表記の「VCC」は、「VBUS」や「+5V」、あるいは単に「+」と表記されているケースもあります。
下の写真は(端子側ではなく、逆の)ケーブル側から見た様子です。参考までに。
#つくってみる
ハンダ付けを始める前に、予めワイヤーに熱収縮チューブを通しておきます。
microBメスの端子の間隔はかなり狭いので、私の場合は予めショートを防ぐ目的で、ピン番号の2~4番を潰してからハンダ付けを行いました(…ならば最初からコチラの製品を使えば良かったのかもしれません)。
ハンダ付けが完了しましたら、熱収縮チューブに熱風を当てて収縮させます。
尚、使用したmicroBコネクタのメス端子は見るからに引っ張る力に耐えられそうもないため、作例ではタイラップとボンドで補強しています。
#テスト
誤配線などのトラブルを防止するため通電テストを行います。
特に今回作成するのは給電ケーブルですので、慎重に行きたいところです。
どう見ても素のmicroBコネクタに直接、マルチメーターのリード棒を当てるのは無理がありますので、ここでひと工夫します。
テストのために、今回作成したケーブルのメス側には予備の「microBコネクタ・オス」を差して、ケーブルのオス側には「microUSBメス変換基板」を差しておきます。
これで、端子に直接、リード棒を当ててのテストが出来るようになりました。
#まとめ
この記事を欲している人が他にいるとはとても思えないくらいのレアな内容でアレなのですが、先日FESTA2019で出展している時に、他の出展者/来場者の方々にこの件をインタビューさせていただいたところ、少なくとも3人は興味を持っている方を確認できましたので、記事として共有させていただくことにしました。
これが何かのお役に立てましたら幸いです m(__)m
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