2022 年 11 月 2 日に Android Developers Blog で次の記事が公開されました。
Raising the bar on technical quality on Google Play
02 November 2022
翻訳すると「 Google Play の技術的品質の基準を引き上げる
」とのことだ。具体的には次のように 2022 年 11 月 30 日から、PlayStore のアプリ情報に警告文が表示される らしい。
出典)Raising the bar on technical quality on Google Play
なぜPlayStoreに警告文が表示されるようになるのか
同日に公開された「Play it forward: Evolving our platform for another decade of developer success」を見ると、ユーザーはダウンロードしたアプリやゲームに優れたエクスペリエンスを期待しており、Googleはそれに答えるため「ユーザーに信頼できるエクスペリエンスを提供する」と書かれています。
そのためクラッシュやANRが頻発するアプリケーションは警告または Google Play ストア からの除外が適応されていくということです。
指標
今回設けられる指標は次のとおりです。
コアバイタル | 全体 | 電話モデルごと |
---|---|---|
ユーザーが認識するクラッシュ率 | 1.09% | 8% |
ユーザーが認識した ANR 率 | 0.57% | 8% |
※ 「ユーザーが認識した ANR 率」とは、具体的に "アプリケーションが応答しない
" または "5 秒間フリーズ
" になります。
Android Vitals でアプリの品質をモニタリングしよう
Android Vitals は、Android デバイスの Google Play アプリの安定性とパフォーマンスを改善するための Google の取り組みです。今のアプリがどうなっているのかは Android Vitals を見てみると良いです。
ただAndroid Vitals を Play Console で定期的に確認より Play Developer Reporting API を使って CI で継続的に確認したほうがよいです(というかおすすめされてる
Android Vitals における統計情報の確認は次の記事もあわせて見ておくと良いです。
https://support.google.com/googleplay/android-developer/answer/9844486?hl=ja
今後について
Google は引き続き品質向上を目指しています。特に Blog の最後には次に書いてあるとおり安定性指標 2% 以下を目指していることが記載されています。
Although we’re starting at 8%, we’d like developers to aim for per-phone stability metrics that are no worse than 2%.
まずはリリースされているアプリの Android Vitals を確認し、リファクタリングなどの改善を通じで 2% を切ることを目指しましょう!