こちらの記事は、【Qiitaユーザー限定】BenQプログラミングモニターレビュワー募集キャンペーンで、ベンキュージャパン株式会社からモニターのプレゼントを受けて、作成しました。
はじめに
エンジニアとして長年コードを書いてきましたが、正直なところモニターには特にこだわりがなく、これまでは普通のモニターを当たり前に使ってきました。
(仕事用はLGの28インチ4Kモニター)
とは言え、私は遠視と乱視があって長時間の作業で目が疲れやすかったりもします。
(遠視は近くも遠くも常にピントが合わせづらい)
「プログラミングモニター」という存在は知っていて気になっていましたが「そんなに違いはないだろうな・・」くらいのイメージでした。今回、エンジニア人生で初めての"プログラミング専用モニター"を使ってみました!
RD270Q ってどんなモニター?
RD270Q の特徴を、ざっくりまとめるとこんな感じ。
RD270Qモニターの特徴
- 映り込みしない(Nano Matte コーティング)
- 文字が見分けやすい(コーディングカラーモード)
- 目が疲れにくい(アイケア機能)
- 画面がなめらか(リフレッシュレート 144Hz)
- ケーブル1本でつながる(USB-C 接続)
他にも色々とお気に入りのポイントがあるのですが、今回はこの5つを軸に「普通のモニターとの違い」を実際に使いながら確認してみました。
そもそも BenQ の「プログラミングモニター」とは?
RD270Q は、BenQ が「プログラミングモニター」として展開している RDシリーズの一台です。RDシリーズには 31.5インチの大画面モデルや、縦に長い 3:2 パネルのモデルなどがありますが、その中で RD270Q は コンパクトな 27インチ。

(出典:BenQ公式サイト)
おもしろいことに、144Hz の高リフレッシュレートと、紙のような読み心地の「カラー紙」モード。このふたつを搭載しているのは、RDシリーズの中で RD270Q だけでした。コンパクトながら、独自の武器を持った一台と言えそうです。
スペック表
まずは細かい数字はこの表にまとめておくので、気になるところだけ拾ってください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 画面サイズ | 27インチ |
| 解像度 | WQHD(2560 × 1440) |
| アスペクト比 | 16:9 |
| 画面仕上げ | Nano Matte ノングレア |
| 輝度 | 350 cd/㎡ |
| コントラスト比 | 1300:1 |
| 表示色 | 約1670万色 |
| 色域 | sRGB 99% |
| リフレッシュレート | 144Hz |
| コーディングカラーモード | ライトテーマ / ダークテーマ / カラー紙 |
| ティルト角度 | 下上:-5°/20° |
| スウィーベル | 左右:15°/15° |
| 高さ調整 | 130mm |
| ピボット | 左右 90° |
| 映像入力端子 | USB-C(65W給電)×1 / HDMI 2.0 ×1 / DisplayPort 1.4 ×1 |
| スピーカー | 2W × 2 |
※太字部分はRD270Qだけの機能です。
番外編:設置してすぐ気づいた快適さ
検証を始める前に、モニターを設置してまず「これはいい!」と感じた点をご紹介します。
RD270Qは人間工学に基づいたエルゴノミクスデザインを採用していて、高さ・ピボット・スウィーベル・ティルトを自分好みに細かく調整できます。
実際に使った感想
これが気持ちいいくらいにスムーズな動きで、ストレスなく自分の好みの高さや角度に合わせることができました。毎日使うものだからこそ、最初にしっかり自分に合わせておくと、長時間作業でも姿勢が楽なままキープできそうです。
① 映り込みしない(Nano Matte コーティング)
RD270Q の表面には Nano Matte という加工がされています。ひとことで言えば「光の映り込みを徹底的に抑えるコーティング」です。

(出典:BenQ公式サイト)
そもそも画面に光が映り込むのは、表面に当たった外光がそのまま反射して目に届くから。これを防ぐのが「ノングレア(非光沢)」で、表面に細かな凹凸をつけ、当たった光を一方向に返さず乱反射(拡散)させることで、映り込みを目立たなくしています。Nano Matte は、その凹凸の作り込みをさらに突き詰めた仕上げです。
ここがポイント![]()
実はこの凹凸の具合ひとつで画面の見え方は大きく変わるため、デバイスメーカーのノウハウが詰まった部分なのです。
長時間コードを読むエンジニアにとって、映り込みは地味ながら確実に集中力を削ります。視界に余計なものが入らないだけで、文字にすっと集中できそうです。
② 文字が見分けやすい(コーディングカラーモード)
コードを書く人が一日でいちばん長く見つめているのは、画像でも動画でもなく「文字」です。RD270Q には、その文字を読むことに特化した コーディングカラーモードが用意されています。
カラーモードには ライトテーマ・ダークテーマ・カラー紙の3つのテーマがあり、画面下のホットキーを押すだけでワンタッチ切替できます。個人的に気に入ったのは ダークテーマ。黒背景に文字が浮かび、目への刺激が少なく、長時間でも落ち着いてコードに向き合えます。
ここがポイント![]()
おもしろいのは、このモードが 「紛らわしい文字」を見分けやすいよう調整されていること。たとえば小文字の l(エル)と数字の 1、大文字の O と数字の 0。普段は気にも留めませんが、コードの世界ではこの一文字の取り違えがバグの原因になります。「人間が読み間違えやすい文字ほど、はっきり表示する」という発想は、いかにもプログラマー向けです。
なお カラー紙モードはRD270Q限定の機能で、紙のような落ち着いた色合いが特徴です。ドキュメントや長文を読む機会が多い方にはおすすめです。
③ 目が疲れにくい(アイケア機能)
プログラミングモニターが普通のモニターと最も違うのが、この「目への配慮」かもしれません。RD270Qのアイケア機能は大きく3つ。ブルーライト軽減、自動調光、そして夜間プロテクションです。(詳しくはこちら)
ブルーライト軽減
RD270Qは、ちらつきやブルーライトを抑える複数の目への配慮について、国際的な認証機関TÜV Rheinlandの認証を取得しています。映り込みやブルーライトを抑えながら、色の鮮やかさはしっかり維持しているのがポイントです。
Visual Optimizer(自動調光機能)
さらに Visual Optimizer という自動調光機能が搭載されていて、モニター前面のセンサーが周囲の明るさと色温度を感知し、画面の輝度・色温度を自動で調整してくれます。部屋が明るければ明るく、暗ければ暗く。自分で輝度をこまめに触る手間がなくなるのは地味ですが快適です。
実際に使った感想
センサーが自動で調整してくれるので、細かい設定が苦手な私にはとてもありがたい機能です。意識することなく、気づいたら快適な明るさになっている・・そんな「縁の下の力持ち」的な機能だと思います。
夜間プロテクション機能
夜間プロテクション機能をオンにすると、通常よりさらに低い輝度まで細かく落とせるので、深夜の暗い部屋でも眩しさを抑えられます。つい夜更かししてしまうエンジニアには、じわじわ効いてきそうな機能です。
④ 画面がなめらか(リフレッシュレート 144Hz)
リフレッシュレートとは、1秒間に画面を何回書き換えているかを表す数値です。事務用モニターは 60Hz(秒60回)が一般的ですが、RD270Q は 144Hz。倍以上の回数で描き替えています。
数値が大きいほど動きが滑らかになり、長いコードをスクロールしたときの「ヌルッ」とした追従感が段違いです。もともと 144Hz はゲーミングモニターで発達した技術ですが、それを「コードを快適にスクロールする」ために持ち込んだのがこのモデルです。
ひとつ注意点があります。144Hz を活かすには、つないでいるPC側も 144Hz 出力に対応している必要があります。モニターだけ対応していてもPCが60Hzまでなら60Hzで表示されるので、購入前にPCのスペック確認をおすすめします。
実際に使った感想
残念ながら仕事用・個人用PCともに60Hzのため、今回は体感できませんでした。正直「60Hzでも十分では?」と思っていましたが、毎日使うものだけに、じわじわとストレスの差が出てきそうな気もします。対応PCをお持ちの方にはぜひ試してほしい機能です。
⑤ ケーブル1本でつながる(USB-C 接続)
RD270Q は USB-Cケーブル1本で、映像・音声・データのやり取りに加え、最大65WのPC給電までまとめてこなせます。ノートPCなら、ケーブルを1本挿すだけで「画面が映る・本体が充電される・USB機器が使える」が同時に成立します。
地味ですが、これはデスクの景色を一変させる機能です。電源アダプタ・映像ケーブル・USBハブ……と何本も伸びていた配線が、文字どおり1本になります。
実際に使った感想
自宅用ノートPCはUSB-C1本で接続でき、電源アダプタが不要になるのは快適でした。仕事用ノートPCは同じケーブルで試しましたが映像出力できませんでした。PC側に別途電源アダプタを繋いだ状態でUSB-C接続すると映像出力できるようです。USB-C1本での駆動はPC側の消費電力によっては動作しない場合があるので注意が必要そうです。
おまけ:設定をマウスで操作できる「Display Pilot 2」
モニターの設定というと、本体の小さなボタンを手探りで押すイメージがありますが、RD270Q は専用ソフト Display Pilot 2 を使えば、PCの画面上からマウスで設定を変更できます。
輝度やカラーモードの切り替えはもちろん、「このアプリを開いたら自動でこのモードにする」といった連動設定もできます。(インストールはこちら)
実際に使った感想
本体のボタンがかなり使いやすかったので使わないかな・・と思っていたのですが、せっかくなのでインストールしてみました。実際に触ってみると、画面上からすべてをマウスでサクッと調整できるのが思いのほか快適で、もう本体ボタンには戻れないかもしれません。
「プログラミングモニター」を使った感想
実際に使ってみて気づいた、良かったところとそうでもなかったところを正直にまとめてみます。
良かったところ
普通のモニターとの違いを一番実感できたのは、映り込みのなさです。箱から出した瞬間に「おぉ!?」となる黒さは、文字どおり別次元でした。
次に気に入ったのはやはりコーディングカラーモードのダークテーマ。黒背景に文字がくっきり浮かび上がって、「こんなに違うの!?」と正直驚きました。長時間コードを見続けても目への刺激が少なく、短期間の使用でも疲れにくさを実感できます。
そして地味ですが画面の調整のしやすさも快適でした。高さ・角度・チルトがスムーズに動いて、自分の好みのポジションにすっと決まる。毎日使うものだからこそ、この「ストレスのなさ」は積み重なって効いてきます。
あまり実感できなかったところ
「リフレッシュレート 144Hz」は接続したPCが対応していなかったため、今回は体感できませんでした。モニター側の問題ではないので、対応PCをお持ちの方にはぜひ試してほしいところです。
「カラー紙」モードも最初はあまり使う機会がなかったのですが、電子版の雑誌や書籍を読むときには良さそうかも・・。使いどころを選ぶ機能かもしれません。いろいろと使い慣れてくるとまた新たな発見がありそうなので、そのときには記事を更新していきたいと思います。
おわりに
実際に使ってみて分かったのは、プログラミングモニターとは 「長時間コードと向き合うための快適さ」に考え抜かれたモニター だということでした。
派手なスペックで勝負するのではなくて..
- 映り込みを抑える
- 文字を見分けやすくする
- 目の負担を減らす
- 姿勢を整える
こうした一つひとつの地味な工夫の積み重ねが、毎日の作業の質を底上げしてくれそうです。モニターにこだわってこなかった私でも、その違いははっきり体感することができました。正直、想像していた以上で感動しました。
実は最初、仕事で画像処理系のプロジェクトもあるため4K対応の RD280U の方が良いかなと思っていました。ただ実際に使ってみると、4Kが必須な場面以外ではWQHDで十分どころか快適で、RD270Qの選択もありかなと感じています。
まだまだ使い慣れてくると色々な機能を微調整したり有効活用できるようになると思うので、仕事でも積極的に使っていきたいと思っています。
最後に、今回このような貴重な機会をいただいたベンキュージャパン株式会社様およびQiita株式会社様に感謝申し上げます。ありがとうございました。
関連サイト
RD270Q レビュー記事











