自分のPCにTestLinkをインストールして試そうとしました。
しかし、Redmineのプロジェクトとどう対応させるのか分かっていなかったのでTestLinkからRedmineのチケットを発行できませんでした。
そこで、インストールからチケット発行までの手順を記録しておきます。
より簡単な方法があれば教えて頂けると幸いです。
#環境
PC:Windows Virtual PC
OS:Windows7 Ultimate SP1
RM:Bitnami Redmine Stack 3.2.0-2
TL:SourceForge TestLink 1.9.14
#目的
Redmineの入っている自分のPCにTestLinkをインストールしRedmineの
チケットを発行する事でインストールできた事を確認する。
#原理
BitnamiのRedmineが入っていれば、比較的簡単にインストールできる。
TestLinkはRedmineのAPIを使ってチケットを発行するが、設定部分に
Redmineプロジェクトの識別子を書く必要がある。
設定部分のテンプレートのコメントが閉じてないので、閉じる必要がある。
TestLinkのlogsとupload-areaフォルダの位置を指定する必要がある。
PHPのタイムゾーンがアメリカになっているので合わせる必要がある。
1枚チケットを発行するためにTestLinkで多くの操作が必要で面倒である、
特にテストスイートを作らないとテストケースを登録できない。
#詳細
Bitnami RedmineのインストールについてはWin7にBitnami RedmineをインストールしGitリポジトリを覗くを参照のこと。
##1.TestLinkのインストール
参考:BitNami Redmine Stack に TestLink を入れてみた。
###(1)SourceForgeのサイトへ行って最新のTestLinkをダウンロードする。
(当時は1.9.14)
###(2)C:\Bitnami\Redmine-3.2.0-2\appsの下に\testlink\htdocs\conf
フォルダを作る。
###(3)解凍したTestlinkの内容をフォルダ\testlink\htdocsの中に入れる。
###(4)PHPの時間を調整するために、都市名を変更。
C:\Bitnami\redmine-3.2.0-2\phpのphp.iniを開いて,
[Date]の都市をAsia/Shanghaiとする。
(ここは中国だからAsia/Shanghai、日本だったらAsia/Tokyo)
参考:サポートされるタイムゾーンのリスト
###(5)フォルダ\testlink\htdocs\confの中に次の様な“testlink.conf”を作る。
Alias /testlink "C:/Bitnami/redmine-3.2.0-2/apps/testlink/htdocs"
<Directory "C:/Bitnami/redmine-3.2.0-2/apps/testlink/htdocs">
AllowOverride None
Options None
Require all granted
</Directory>
###(6)フォルダC:\Bitnami\redmine-3.2.0-2\apache2\confの“httpd.conf”
終わり付近に、先ほど書いたtestlink.confをインクルードする行を追加する。
Include "C:/Bitnami/redmine-3.2.0-2/apps/testlink/htdocs/conf/testlink.conf"
###(7)フォルダC:\Bitnami\redmine-3.2.0-2\apps\testlink\htdocsの
congfig.inc.phpに含まれるlogsとupload_areaを修正する。
旧:$tlCfg->log_path = '/var/testlink/logs/'; /* unix example /
新:$tlCfg->log_path = ' C:/Bitnami/redmine-3.2.0-2/apps/testlink/htdocs/logs/';
旧:$g_repositoryPath = '/var/testlink/upload_area/'; / unix example */
新:$g_repositoryPath = ' C:/Bitnami/redmine-3.2.0-2/apps/testlink/htdocs/upload_area';
###(8)Redmineのサービスを再起動する。
Windowsの“スタート”、“すべてのプログラム”、“Bitnami Redmine
Stack Tool”、“Bitnami Redmine Stackを使用する”とクリック
“Manage Servers”,“Stop All”とクリック
ランプの色が全部赤くなったら, “Start All”をクリック
###(9)TestLinkの画面を出して初期化を始める。
URLに“http://localhost/testlink”と入力、そして“New installation”をクリック
使用条件に同意して“Continue”をクリック
(この画面が出ず、エラー500が表示される事がありました。)
(ファイルをコピーし直して再度試したら表示されました。)
###(10)必要な項目を埋める。
“Database admin login”に“root”,“Database admin password”にRedmineインストール時のパスワード,
“TestLink DB login”と“Testlink DB password”適当に埋める。(今回はどちらも“testlink”),
そして“Process TestLink Setup!”をクリック
最下行のハイパーリンクをクリックするとTestLinkが起動する
以上がTestLinkのインストール
##2.TestLinkとRedmineの連動
###(11)使用言語を変える。
TestLinkにログインする(初期ユーザ名とパスワードは共に“admin”)
“My Settings”をクリック
メールアドレスを埋めた後、“Japanese”を選び、“Save”をクリック
“TestLink”をクリックして“テストプロジェクト新規作成”に戻る
###(12)Redmineとの連動を確認するテストプロジェクトを作る。
適当に埋めて下の“作成クリック
“ホーム”をクリックし戻る
###(13)RedmineにTestLinkとの連動確認用のプロジェクトを作ると同時にAPI鍵をコピー。
新しいタブを開き、URLに“C:http//localhost/redmine”と打ち込んでRedmineを起動、ログイン
“管理”,“設定”,“API”をクリックし“RESTによるWebサービスを有効にする”をOn,
続いて“保存”をクリック
“プロジェクト”,“新しいプロジェクト”をクリック
適当に項目を埋めてプロジェクトを作る、今回は識別子を“link-to-testlink”とする(これは連動する時API鍵と共に使う)
“個人設定”,“表示”とクリックし,表示されたAPI鍵を記録
###(14)TestLinkの連動部分を設定する。
http://localhost/testlinkから“Issue Tracker Management”をクリックする
“作成”をクリックする
“redmine(interface:rest)”を選び、右側の“Show configuration example”をクリックする
下側に設定例が現れるのでコピーして上のConfigrationに貼り付ける
<apikey>,<uribase>,<uriview>,<projectidentifer>を変更する
<apikey>は記録したAPI鍵
<uribase>は“http://localhost/redmine”
<uriview>は“http://localhost/redmine/issues/”
<projectidentifer>は“link-to-testlink”
今回は“Issue Tracker”に“Redmine-TLLT”と書き込み、</targetversion>と
</parent_issue-id>の後ろに“-->”を追加して、“保存”をクリック
“スパナ”マークをクリックすると通信成功の“電球”アイコンが表示される
Redmineとの連動を確認するテストプロジェクトに連動を追加するため、
“ホーム”,“テストプロジェクト管理”とクリック
先程作ったプロジェクト名“Redmineとの連動を確認するテストプロジェクト”をクリック
Issue Tracker Integrationの項目に先程登録した“Redmine-TLLT”を選び,有効にしてから“保存”をクリック
以上がRedmineとの連動部分追加
参考:TestlinkとRedmine連携で、RedmineチケットにTestlinkへのリンク挿入
##3.連動の確認=Redmineチケット発行
###(15)“テストスイート”と“テストケース”を作る。
“仕様”,“歯車”マーク(Actions),緑色の“+”マーク(子テストスイートを作成)をクリック
適当にテストスイートの項目を埋めて,“保存”をクリック
左側のテストスイート名をクリックして、“齿轮”のマーク(Actions),下側の緑の“+”マーク
(テストケースを作成)をクリック
適当に内容を埋め,“保存”をクリック
###(16)“テスト計画”を作る。
“ホーム”,“テスト計画の管理”とクリック
テスト計画を作るために“作成”をクリック
適当に項目を埋め,“有効”と“Public”をOnにして,“作成”をクリック
###(17)“ビルド”を作る。
“ホーム”,“ビルド/リリース”とクリック
ビルドを作るため,“新規作成”をクリック
適当に項目を埋め“作成”をクリック
###(18)テスト計画にテストケースを追加する。
“ホーム”,“テストケースの追加”とクリック
左側のテストスイートをクリックした後,テストケース左のボックスにチェックを入れ,
“選択したものを追加”をクリック
###(19)テストを実行し、結果を保存。(Redmineチケットを発行)
“实行”をクリックし,左側のテストケースを選択し,結果を“失敗”にし,
“Create Issue”をOn,“実行を保存”をクリック
プロジェクト名とかが長すぎて文句を言われたので削る。(120文字)
短くしてから再度“実行を保存”をクリックすると、こんな表示になった。
(関連するバグのリンクをクリックするとRedmineのチケットが表示される)
以上