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9.0 熱応力と弾塑性解析(基本)

Last updated at Posted at 2022-02-07

トップページはこちらです。
次の9.1とともに、この記事の前提を記載します。

5.0 線形熱応力、6.0 接触解析の基本、7.0 塑性変形の基本 の読了を前提として、操作についての記載を省略している場合があります。
5.0、6.0、7.0 の記事は、1.0、2.0、4.0の記事の読了を前提としています。

解析内容

使用ファイル
bar-100x20x10.stp
単位
mm-ton
材料物性値
はんだ  (注1)
縦弾性係数:E=17640 [MPa]
ポアソン比:ν=0.4
線膨張係数:α=26.7e-6 [1/℃]
降伏点:εs=0.001、σs=17.64 [MPa]

荷重状態
 fix0(面):Dx = Dy = Dz =0 [mm]
 fix100(面):Dx = Dy = Dz =0 [mm]
 形状全体: -40 ℃ → 120 ℃ (注2) (注3)
Fig501.PNG


  • (注1)
    この値は元の例題での値です。PrePoMax の Material Library に近い材料は無いため新規作成します。

  • (注2)
    5.0の記事では表面を120℃にしました。この記事では形状全体を120℃にします。

  • (注3)
    この記載は元の例題での記載です。この記事では0℃→160℃で行います。その理由は5.0の記事に記載しています。

形状の読込

PrePoMaxの新規起動または新規作業開始をしてください。
unit system:mm,ton,s,℃ に設定してください。

bar-100x20x10.stpをインポートしてください。
オブジェクト・ブラウザのGeometryタブのツリーにSolid_part-1が作成され、グラフィック・パネルには部品が表示されます。

メッシュ作成

デフォルトのメッシュサイズのままで良いです。
Solid_part-1にCreate Meshを実行してメッシュを生成してください。

材料物性値の設定

新規作成してください。
 FE ModelタブのツリーのMaterialsの右クリックメニューのCreateを選択。
 メニューバーの場合はProperty→Material→Createです。

Material names = Material-1 (デフォルトのまま)
Elasticity/Elastic
 Young's modules = 17640 MPa
 Poisson'sratio = 0.4
Thermal/Thermal expansion
 Thermal expansion = 26.7e-6 ℃^(-1)
 Zero temperature = 20 ℃ (デフォルトのまま)
Thermal/Thermal conductivity
 Thermal conductivity = 1 mW/(mm・℃)  (注4)
Plasticity/Plastic
  Yield stress Plastic strain[/]
  17.64 [MPa]   0 [/]
  17.64 [MPa]  10 [/]

  • (注4)
    適当な正の値を入力してください。この記事は熱的定常状態のため熱伝導の考慮は不要です。しかし設定しないとエラーになり、熱伝導率が0の値でもエラーが出ます。

ツリーのMaterialsの下にMarerial-1が表示されているのを確認して次に進んでください。

セクションの設定をしてください。
 FE ModelタブのツリーのSectionsの右クリックメニューのCreateを選択してください。
 メニューバーの場合はProperty→Section→Createです。
Type = Solid section
Name = Solid_selection-1 (デフォルトのまま)
Material = material-1 (デフォルトのまま)
Region type = Part name
  Part = Solid_part-1

ツリーのSectionsの下にSolid_selection-1が表示されているのを確認して次に進んでください。

面の命名

あとのStep/BCsのときに設定することにして、ここでの作業を不要とします。

解析設定

解析ステップを新規作成してください。

 FE ModelタブのツリーのStepsの右クリックメニューのCreate。
 メニューバーの場合はStep→Step→Createです。

 Type = Coupled temperature-displacement step
 Data
 Name = Step-1 (デフォルトのまま)
 Solver = Default (デフォルトのまま)
 Nlgeom = Off (デフォルトのまま)
 Stedy state = On (デフォルトのまま)
 Incrementation = Default (デフォルトのまま)

BCs(Boundary Conditions;境界条件)を作成してください。

 FE ModelタブのツリーのStep-1/BCsの右クリックメニューのCreate。
 メニューバーの場合はStep→BC→Createです。

≪固定面≫
 Type = Fixed
 Properties
 Name = Fixed-1 (デフォルトのまま)
 Region type = Selection

 fix0とfix100を選択してください。

≪温度≫
 Type = Temperature
 Properties
 Name = Temperature-1 (デフォルトのまま)
 Region type = Selection
 Magnitude = 160 ℃

 マウスのボックス選択機能を使って、形状全体を選択してください。

Fig0901.PNG

相当塑性ひずみが出力されるようにしてください。
 FE ModelタブのツリーのStep-1/Field utputs/EF-outputs-1 の右クリックメニューのEdit。
 メニューバーの場合はStep→Field utputs→Editで、表示される画面からEF-output-1を選んでください。

 Variables to output の行の▼のアイコンを左クリック。 
 PEEQをチェックオン。

≪ファイル保存≫
いったんファイルを保存してください。名前は任意ですが、ここでは09_00フォルダーの09_00.pmxファイルとしました。

ソルバー計算

ソルバー計算を実施してください。

結果の表示

表示例を示します。
塑性歪みとミーゼス応力を載せました。
塑性歪みは、全方向に固定されている両端面の付近に集中しています。
Fig0902.PNG
Fig0903.PNG

≪ファイル保存≫
ファイルを保存して終了してください。

≪補足≫
この記事のようにStep/BCs/Temperatureで形状を指定するのではなく、その前に(ブラウザーツリーの上のほうで)指定するには、Node Set を作成してください。ノードセットなのはFEM(Finite Element Method)では自然な発想です。この説明で納得できない人はFEMの入門書を読んでください。
Surface setも結局のところはノードセットに帰着しますが、PrePoMaxでSuffaceSet機能があるのは面の上のノードを選び難いからだと思います。ソリッドならばボックス選択で簡単に設定できます。

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