#この記事で学べること
企業向けの専用線サービスを使用する際に
「L2」or「L3」どちらで構築するべきか判断できるようになります。
#専用線サービスについて
本記事では光ファイバーを使った専用サービスを指します。
具体的には、帯域確保型のサービスを指します
例) 10Mbpsのデータ流量を確保するサービス
#広域イーサネットの一般的なサービス
・ビジネスイーサ ワイド(NTT東西)
・Universal One ※通称UNO (NTTコミュニケーションズ)
・Wide Area Virtual Switch ※通称WVS (KDDI)
・Smart VPN (ソフトバンク)
等
#L3 IP-VPN の一般的なサービス
・Universal One ※通称UNO (NTTコミュニケーションズ)
・Wide Area Virtual Switch ※通称WVS (KDDI)
・Smart VPN (ソフトバンク)
等
#両者の違い
・L2広域イーサネット
→ データリンク層(レイヤ2)に仕掛けをすることでVPNサービスを提供
https://wa3.i-3-i.info/word12531.html
・L3 IP-VPN
→ ネットワーク層(レイヤ3)に仕掛けをすることでVPNサービスを提供
https://wa3.i-3-i.info/word12532.html
#L2広域イーサネットでできること・特徴
・拠点間をフルメッシュに接続
・使用できるルーティングプロトコルに制限なし(OSPF,BGPなどなんでも使える)
・ルーターは基本自前で用意し、(通信キャリア提供は少ない)
・ルーティングは各拠点のルータで実施
#L3 IP-VPNでできること、特徴
・拠点間をフルメッシュに接続
・データの到達にはIP を使用し、IPアドレスを各所に割り当てる必要がある
・使用できるルーティングプロトコルに制限あり
・ルーターは通信キャリア提供のものも使用可能
・ルーティングはキャリア通信網に設定を申し込んで実施
・インターネット接続や、パブリッククラウドへの接続オプション等、オプションサービスが多様
#両者の違い まとめ
・L2広域イーサネット を選択する時
拡張性が低く簡素だが柔軟性の高いネットワーク設計が求められる時
・L3IP-VPN を選択する時
オプションサービスによる拡張性を求める、ネットワークを事前設計してキャリアに申し込んでも問題ない