この記事の要約
セキュリティ分野を学ぶ学生がなぜ孤立しやすいのかを構造的に整理し、学生がカジュアルに繋がれるコミュニティを作りたい、という呼びかけ記事です。共同運営者と、需要のヒアリングも兼ねています。
はじめに
こんにちは、鯖缶です。
突然ですが、皆さんに質問です。
「お友達、いますか?」
「何言ってるんだ」と言われてしまえばその通りなんですが、言葉を変えてもう一度質問させてください。
「定期的にCTFやバグハンティングに参加するお友達、いますか?」
…いないし、質問が腹立つからという理由でブラウザバックするのはやめてください😿
現に、私もぼっちです。プログラミングやCS分野という広い括りでお話しする方々はありがたいことにいるのですが、「CTFやバグハンティングに参加 × 私のスケジュールに合う」 お友達は持ち合わせていません。
この記事では、なぜセキュリティを学ぶ学生が"孤高の狼"になりやすいのか — その原因をぼっち学生視点から探っていきます。
想定読者
- CTF / バグバウンティ / セキュリティに興味がある学生
- 一人で勉強していて、同じ熱量で語れる仲間が欲しい人
- 地方在住で都心のイベントに参加しづらいと感じている人
- 「界隈に入りたいけど、入り方が分からない」と感じている人
- CS分野(Web / AI / データサイエンス)を専攻しているけど、セキュリティにも興味がある人
一つでも当てはまったら、ぜひ最後まで読んでみてください。
きっかけ — あるツイートが想定以上に伸びた話
この記事を書こうと思った直接のきっかけは、2026年に千葉大学で開催されるバグハンティングの大会の話を耳にしたことでした。
昨年の参加フォームを見ていたとき、そこに**「参加人数」を問う欄**があったんですよね。
…ぼっちにはキツイ。
そのときの率直な気持ちをXに投げてみたら、思いのほか反応をいただきました。
セキュリティ界隈でぼっちで困る事あるある
— 鯖缶 (@sabakan_cat) May 14, 2026
1位: CTFやバグハンティング系の応募フォームでチーム人数を聞かれたとき
「同じこと感じてる人、結構いるのでは?」という感触をここで初めて掴みました。インプレッションが伸びた = 潜在的な関心の高さと捉えていて、セキュリティを志す学生で似たような気持ちを抱えている人は、思っている以上に多いのかもしれないと感じています。
そう気づいたのが、この記事を書き始めた直接のきっかけです。
問題提起:なぜ学生同士のつながりは生まれにくいのか?
私なりに思い当たる原因を、4つの観点から整理してみます。
3-1. エンジニアあるある:自分の世界に没頭しがち
そもそもセキュリティ・CS分野って、学ぶことが多すぎませんか?
私はもう半年以上勉強していますが、最新情報を追い切ること・知識を体系的に整理しきることは、正直全く追いついていません。日々アップデートされる情報量にひたすら飲み込まれる毎日です。
そうなると、何が起きるか。
自分の世界に没頭するあまり、気づいたらフリーレンのように時が経ち、世間との接点が薄くなっている。
これ、多くのセキュリティ学習者あるあるなんじゃないかと勝手に思っています。
3-2. 人間関係構築のコストの高さ
さらに、自分の世界に没頭しているとどうなるか。
- 定期的にある交流イベントをスキップする
- 友達からの連絡に気づかず、遊びの誘いを無視してしまう
- そもそも自分から誘うことすら忘れる
…全部、私の話です。
加えて、私はアメリカの通信制大学に通っていて、サークルにも入っていません。「研究終わりにご飯行こうぜ」が成立する同期が、物理的に近くにいないんです。
オンラインで完結できる学習環境はありがたい一方で、リアルな人間関係が自然発生する場が極端に少ない。これは構造的にしんどい問題だと感じています。
3-3. イベントが首都圏に集中している地理的問題
そして、これは多くの方が共感されると思うのですが —
セキュリティ系のイベント、首都圏に集中しすぎでは?
地方在住の学生からすると、
- 物理的に参加しづらい
- そもそも開催情報のキャッチアップが遅れる
- 情報を共有する仲間がいないので、知る機会自体を逃す
という三重苦です。"知る機会の損失"が最初の関門になっているケースは、少なくないはず。
Hackfesオンラインでもしてほしい😢
— 鯖缶 (@sabakan_cat) May 13, 2026
参加費用なら全然払いたいレベル
地方勢なので東京まで行けなくてトホホ
前回のHackfesについて「オンライン開催してほしい」とぼやいたところ、思った以上に共感の反応をいただきました。地理的問題に困っている学生または社会人の方々は確実にいるんですよね。
3-4. そもそもセキュリティに興味を持っている学生が少ない説
具体的な統計データを持っているわけではないのですが、セキュリティを志す学生、そもそも母数が少ないのでは?という仮説です。
少子高齢化とIT分野への需要急増で人材の供給不足が叫ばれている今、CS系に進む学生自体は増えているはずです。でも、CS分野の友人と話していると、興味の中心はだいたい、
- Web開発
- AI / 機械学習
- データサイエンス
このあたりに集まっている印象があります。CS分野は広く多様な背景の人が集まる場所なので、その中で「セキュリティ専攻 × 同年代 × 話が合う」を満たす学生に出会える確率は、思った以上に低い。
「3-3(地理)」と「3-4(母数)」が掛け算で効いてくるので、地方のセキュリティ学生はかなり孤立しやすい構造になっている、というのが私の見立てです。
現状の整理
ここで、既存のセキュリティ系コミュニティ・イベントを軽く俯瞰してみます(あくまで私の主観です)。
既存のコミュニティ・イベント
-
大規模カンファレンス系:CODE BLUE / AVTOKYO / Internet Week など
→ 質は高いけれど、学生がカジュアルに友達を作る場ではない -
CTF系イベント:SECCON / picoCTF / 各種オンラインCTF
→ 競技にフォーカスされており、競技外での交流は別途必要 -
ハッカソン / バグバウンティ系:Flatt Security系の取り組み、IPA系のイベントなど
→ 単発型が多く、継続的なつながりは作りにくい -
学生サークル:大学のセキュリティ系サークル
→ 強いところは強いけれど、ない大学には何もない -
オンライン勉強会 / Discord系:Connpass経由のものなど多数
→ 玉石混交で、入りやすさはまちまち
そこから漏れている層
私が感じる"漏れている層"はこんなところです。
- 大学にセキュリティサークルがない学生
- 地方在住で、カンファレンスに物理参加しづらい学生
- 通信制大学・社会人学生など、所属コミュニティが弱い学生
- 「競技より雑談ベースで仲間がほしい」タイプの学生
- セキュリティに興味はあるけれど、強い人たちのコミュニティに飛び込む勇気がない初学者
要するに、"既存のコミュニティの隙間にいる学生が結構いるんじゃないか、というのが問題意識です。
提案:学生が気軽に繋がれるコミュニティを作りたい
5-1. どんな場にしたいか(現時点での構想)
日本国内で、地方・都心に関わらず、学生全体でセキュリティについてカジュアルに語れるお友達や知り合いが作れるコミュニティを作ってみたいと考えています。
考えているポイントは、
-
初心者 / 中級者 / 上級者で分けない
→ レベルで分けると初心者が入りづらくなる -
競技勢に閉じない
→ CTFガチ勢も、バグバウンティ志望も、Web系セキュリティ興味勢も、フォレンジック好きも、みんな同じ場で雑談できる -
目的は"つながり"そのもの
→ 勉強会や輪読会のような「成果ベース」ではなく、まずは気の合う友達ができることをゴールにする -
オンライン中心
→ 地理的問題を解消するため
会話を通じてそれぞれが刺激を受けられる、ゆるい場所にできたらいいなと思っています。
将来的には社会人の方にも開きたい気持ちはあるのですが、正直、私のリソース的に大規模運営はまだ厳しいので、まずは学生限定でスタートしたいです。
5-2. 正直、まだ"求められている形"を掴みきれていない話
ここまで偉そうに語ってきましたが、白状します。
「学生がほしいコミュニティの具体的な形」、私自身まだ全然見えていません。
例えば、
- プラットフォームは Discord か Slack か、それともX上のスペース文化的なものか
- 雑談中心か、それとも何かしらの定期コンテンツ(週次LT・読書会・writeup共有など)を入れるか
- 入会の敷居(自己紹介必須?匿名OK?)はどこに設定するか
- 学生証確認は必要か(なりすまし防止 vs 入りやすさ)
- 規模感は10人の濃密な場か、100人以上のゆるい場か
このあたり、私一人の頭で決めると絶対に偏ります。なので、ここから先は皆さんに意見を聞きながら設計していきたい、というのが本音です。
みなさんに聞きたいこと
ここからがこの記事の本題です。
どんなコミュニティなら参加したいですか?
特に聞きたいのは、この5点です。
- プラットフォーム:Discord / Slack / その他、どれがいいか
- 活動内容:雑談メインで十分か、それとも定期イベントが欲しいか
- 規模感:少人数の濃いコミュニティ / 大人数のゆるいコミュニティ、どちらが好みか
- 入会条件:学生証確認のような認証はあった方が安心か、ない方が入りやすいか
- その他要望:「こういうのがあったら絶対入る」というアイデア
需要・意見はコメント or Xで募集中
このQiitaのコメント欄、もしくはこの記事の引用ポストで気軽に教えてください。一言だけでも全然OKです。
「自分はこういう立場で、こういう場が欲しい」というリアルな声が、設計を進める上で何よりありがたいです。
共同運営者募集
最後に、現実的な話を一つ。
正直、一人運営はキツいです。
- モデレーション(荒らし・スパム対応)
- イベント企画・運営
- 新メンバーのオンボーディング
- コミュニティのルール設計と運用
このあたりを学業と並行して一人で回すのは、品質的にも精神的にも厳しいことが目に見えています。
そこで、一緒に運営してくれる方を募集します。
- 学生(大学生・専門学生・高専生など、属性は問いません)
- セキュリティ分野に何かしら興味がある方
- 月に数時間でも、コミュニティ運営にコミットできる方
- 「ゼロから何かを立ち上げる」のが好きな方
役職とか肩書きとか、堅苦しいのは抜きで、「一緒に作りたい人」を探しています。 興味ある方はぜひコメント、もしくはXのDMをください。
問い合わせ先
- Qiitaのコメント欄
- X(旧Twitter): https://x.com/sabakan_cat
おわりに
ここまで長々と読んでくださってありがとうございました。
セキュリティを学ぶ学生が"孤高の狼"になりやすい構造的な問題について、私なりに整理してみました。当てはまる点、ありましたか?
正直に言うと、この記事を書きながら「これって私のぼっち話を構造化しただけでは…?」という気持ちにも何度かなりました。でも、最初のツイートに反応してくれた方々の存在を思い出すと、同じ悩みを持つ人は思った以上にいるはずだと信じています。
一人ひとりが孤高の狼でいるよりも、群れた方が学習効率も精神衛生も絶対にいい。 そう信じて、まずはこの呼びかけを置いておきます。
コメントでも、Xでの引用でも、DMでも、なんでもいいので反応もらえると嬉しいです。
それでは、また。