Angular8におけるBootstrap4のDialogの利用方法
2019.7.8
by Shuichi Ohtsu
フルソースコード
https://github.com/Ohtsu/ng8-bootstrap4-dialog
ビデオ解説(日本語)
https://youtu.be/ZwuDrmy5QGA
ビデオ解説(英語)
https://youtu.be/tbSiZ8Qs9gI
プロジェクトの作成方法について
ここでは、Angular8においてBootstrap4のDialogを利用する方法についてご紹介します。
なお、プロジェクト作成の段階からのBootstrap4の設定方法につきましては、すでに、Angular8におけるBootstrap4環境の設定方法https://youtu.be/gFxuSi4IZjMを公開しておりますので、そちらをご覧ください。
今回は、そうした設定済みプロジェクトをGitHubからダウンロードし、さらにそれにDialog機能を組み込む形で進めていきます。
プロジェクトの内容については、そのフルソースコードをご覧ください。
Bootstrap4を組み込んだプロジェクト・ソースのGitHubからのダウンロード
まず、GitHubからBootstrap4を組み込んだプロジェクトのフルソースをダウンロードします。
そのURLは、
https://github.com/Ohtsu/ng8-bootstrap4-initial
です。
ページが表示されましたら、右側の緑のClone or downloadボタンをクリックします。
するとダウンロード用のアドレスが表示されますので、右側のコピーアイコンをクリックし、そのアドレスをコピーしておきます。
プロジェクトの生成
コマンド・プロンプトを開き、適当なディレクトリに移動した後、そのディレクトリで、git clone
に続けて、コピーしたアドレスを貼り付けます。
git clone https://github.com/Ohtsu/ng8-bootstrap4-initial.git
と入力します。
するとダウンロードが開始されます。
Visual Studio Codeの起動
次に、生成されたプロジェクトのディレクトリに入り、
cd ng8-bootstrap4-initial
Visual Studio Codeを起動します。
code .
と入力します。
VSCodeが起動しましたら、
ctrl+@
キーを押し、ターミナル・ウィンドウを開きます。
そして、
npm i
と入力し、プロジェクトに必要なライブラリをインストールします。
このプロセスには若干時間を要します。
プロジェクトの起動の確認
次に、プロジェクトが起動できるかどうかを確認します。
ng s -o
と入力します。
ブラウザが自動的に開き、ドロップダウン及びドロップアップが表示されます。
OKです。
Gulpによるバックアップの作成
この段階で、変更前ソースのバックアップを取っておきます。但し、関連ライブラリまでバックアップをする必要はないので、node_modules
以下のファイルは除外することにします。
このようなバックアップを行うgulpfile.js
をすでにプロジェクトに含めてありますので、それを実行します。
gulp -m Intial
と入力します。-m
オプション以下の文字は、作成したプロジェクト名に追加する文字列です。
次に、Dialogテスト用のプロジェクトも作成しておきます。
gulp -m ForDialog
と入力します。
次にファイルエクスプローラーを開き、作成したDialogテスト用のプロジェクトをディレクトリごとコピーし、適当なディレクトリ内にペーストします。
そして、ディレクトリ名をng8-bootstrap4-dialog
に変更しておきます。
次に、コマンド・プロンプトを開き、このディレクトリに移動します。
そして
code .
と入力して、VSCodeを開きます。
VSCodeが起動しましたら、
ctrl+@
キーを押し、ターミナル・ウィンドウを開きます。
プロジェクト名の変更
次に、プロジェクトの内容を変更していきます。
まず、プロジェクト名を変更します。
package.jsonファイルを開くと、プロジェクト名がng8-bootstrap4-initial
になっているのがわかります。これをng8-bootstrap4-dialog
に変更します。
左の検索アイコンをクリックし、プロジェクト全体のソースを対象として置換を行います。
次に、パスカルケース、すなわち-
ではなく大文字で区切っているものも存在しますので、Ng8Bootstrap4Initial
をNg8Bootstrap4Dialog
に変更しておきます。
次に
npm i
と入力し、再度ライブラリをインストールします。
このプロセスには若干時間を要します。
また、プロジェクトが起動できるかもチェックします。
ng s -o
と入力します。
ブラウザが自動的に開き、ドロップダウン及びドロップアップが表示されます。
OKです。
ダイアログを追加
次にng-bootstrapのサイトを開き、ダイアログのサンプル・プログラムを参照します。
そのURLは、
https://ng-bootstrap.gitgub.io/#/home
です。
ここで、Demo
ボタンをクリックし、左側のメニューからModal
をクリックします。
Modalのサンプルが表示されていますので、まずこの中のModal with default optionsのサンプルプログラムをAngular8のプロジェクトに取り込むことにします。
まず、右上のCode
ボタンをクリックし、そのソースを表示します。
まずHTML文をコピーします。
VSCodeに戻り、src/app
内のapp.component.htmlファイルを開きます。
コピーしたHTMLをここに貼り付けます。
また、プルダウン及びプルアップ関連の部分をコメントアウトします。
ブラウザに戻り、TypeScriptのファイルを開きます。
まず追加が必要なimport部分をピーします。
VSCodeに戻り、src/app
内のapp.component.tsファイルを開きます。
コピーしたimport部分をここに貼り付けます。
ブラウザに戻り、クラス内の主要部分をコピーします。
VSCodeに戻り、app.component.tsファイルを開き、クラス内にコピーした部分をここに貼り付けます。
ダイアログの表示
ここで、ブラウザに戻り、http://localhost:4200を開きます。
Launch demo modal ボタンをクリックすると、ダイアログが表示されます。
Date of birthの入力欄では、デートピッカーが表示され、Saveボタンをクリックすると、ダイアログが閉じられ、画面上にClosed with: Save click
と表示されます。
OKです。
日付データの取得
以上がサンプルプログラムと同じ内容のものですが、せっかくデートピッカーで日付を指定しても、そのデータが取得できないのであれば意味がありません。
そこで、日付データを取得できるように修正することにします。
そこで、ngModelの双方向データバインディングを利用することにします。
それにはまず、FormsModule
を新たにインポートする必要があります。
VSCodeに戻り、app.module.ts
ファイルを開き、FormsModule
をインポートします。
次に、app.module.html
ファイルを開き、コメントアウト部分を削除します。
次に、日付を入力している部分に[(ngModel)]
を指定して、入力データを取得できるようにします。
ブラウザに戻り、ダイアログを表示し、日付を指定します。
しかし、このままではデータが取得できているかわかりませんので、画面上にそのデータを表示するように修正します。
VSCodeに戻り、app.module.html
ファイルを開き、
<pre>{{ dateOfBirth | json}}</pre>
を挿入します。これは取得したデータをjson形式で表示するという意味になります。
ブラウザに戻り、ダイアログを表示し、日付を指定します。指定した日付データが確かに取得できていることがわかります。
OKです。
最後に、キャンセル・ボタンも追加します。
VSCodeに戻り、modal.footer
部分を書き換えます。
ブラウザに戻り、確認します。キャンセル・ボタンが表示され、そのボタンをクリックした場合には、画面上にClosed with: Cancel click
と表示されます。
OKです。
Reference
"Angular8におけるBootstrap4環境の設定方法(Youtube)",
https://youtu.be/gFxuSi4IZjM"How to set up Bootstrap 4 environment in Angular 8",
https://youtu.be/NoSkIVvf5o8"Angular8におけるBootstrap4環境の設定方法(Qiita)",
https://qiita.com/SOhtsu/items/62253bb2309c9a4809fd"Angular 7 Bootstrap 4 UIs: ng-bootstrap and ngx-bootstrap [Part 1]",
https://www.techiediaries.com/angular-bootstrap-ui/"Angular5, Angular6, Angular7 Custom Library: Step-by-step guide",
https://www.udemy.com/angular5-custom-library-the-definitive-step-by-step-guide/"Angular5, Angular6, Angular7用 カスタムライブラリの作成: 完全ステップ・バイ・ステップ・ガイド",
https://www.udemy.com/angular5-l/