#未経験文系プログラマから、SEになるときのお願い
私は、JavaとSQLを教えている社内講師です。
私事ですが、4月に担当する新人さんが何名か増え、一緒に仕事出来ることに嬉しく感じています。
新入社員さんのほとんどは、理系だったり、文系だったり、
プログラム作成経験者だったり、そうでなかったり、多種多様のいろんな方がいます。
勿論、色々なケースがありますが、プログラム未経験者は経験者よりも少し出足が遅れたり、
数学が得意な理系さんが、他より飲み込みが速かったりすることがあります。
私は、文系・理系や経験者・未経験でのアドバンテージは、あまり感じておらず、
最初の3ヶ月は飲み込みが速かったり、最初からプログラムが書けたりと、差はつくことがありますが、
それ以降は、過ごし方次第で理系や経験者を追い抜くことを何度も見てきました。
私は、SEとして成長して欲しく、新入社員に3つのお願いをしています。(勿論、強制はしません。)
その内容を記事に致しました。
##その1.疑問に目を傾けて、都度調べて、理解して下さい
日常生活の中で、不思議なこと、わからないことは色々あると思います。
例えば、
「家の鍵の種類ってどういった形?」:(ピン?ディンプル?)
「ゲーム機をTVやモニターと繋ぐケーブルはどんなケーブル?
ケーブル毎に何が違うの?」(D-Sub,Displayport,DVI,HDMI,RCAピン等)
「USBの指す場所が黒と青の2種類があるんだけど、何か違うの?」(USB 1.0,2.0,3.0)
「スマホの充電ケーブルは100均のやつと、高いやつ、何が違うの?」(出力アンペア量の違いや耐久性等)
日常的なことでも、目を傾け、耳を傾ければ、
このような疑問があると思いますが、気にしたことはあるでしょうか。
SEで仕事をしていると、1~2年間くらいはずっとわからない単語が飛び交うことがあると思いますが、
わからないままでは仕事が成り立たないことがあるかと思われます。
プログラム云々・仕事云々関係なく、わからないことを即座に調べる、
調べたらなるべく知識として貯めていくことを癖つけて下さい。
##その2.ITニュースを読んで下さい
前提として、なるべく普通のニュースには目を通して欲しいですが、
加えて、ITニュースにも目を通して下さい。
英単語の暗記みたいに、膨大なIT用語を丸暗記はかなり辛いものになってしまいます。
そこで、ITニュースを読み、前述の調べる・理解することを行って下さい。
いつの間にかIT用語に精通しているかと思われます。
全体的なIT知識であればITmediaやTechcrunchを流し読みし、
専門分野の精通を目的するのであればQiitaのデイリートレンドに目を通す
程度で構わないと思います。
通勤時間の5分くらいを割いて、読む程度で構わないので、ぜひともしばらく継続して読んでみて下さい。
##その3.楽しんで下さい
これは、私が特に言いたいことです。
言語や、内容にもよりますが、
たまに、プログラムや勉強を苦しんで行っている人をお見受けします。
どうやら、話を聞いていくと、「お勉強が嫌いだから、辛い」とのことです。
わしだって勉強嫌いじゃ!
…と言いそうになりますが、よくよく考えるとあまり独学中に苦しいと思った経験はありませんでした。
(資格勉強は苦しいですが…)
開発は芸術(みたいなもの)です。
音を奏でるが如く、絵を書くが如く、創作は楽んでなんぼだと思います。
仕事の色気ない開発は別腹ですが、自分の作りたいものは仕様や制約はありません。
SEの平均勉強時間ですが、約35%が月20~40時間程自習しているそうです。[^1]
生涯、辛い勉強が20時間も続くとは考えられません。
思想を形に変えることという創作を楽しんで下さい。
##総じて…
苦痛の作業を生涯やることは、なかなか耐え難いものがあると思います。
楽しみながら、トライ・アンド・エラーでやっていき、習得していったほうが面白く、
持続するモチベーションにもなると思います。
ぜひとも、無理のないレベルで楽しくプログラムと付き合ってみてはいかがでしょうか。
ここまでご閲覧いただきありがとうございました。