SAP
上にアドオン機能を開発する場合、SAPから提供されている開発ツールとしては大きく分けて2系統提供されています。
ABAP Workbench Tools
ABAP Development Tools(ADT)
どちらのツールも、SAPシステムに接続して開発作業を行うことはできますが。
ここではABAP Development Tools(ADT)
をWindows端末に構築しみます。
各種ドキュメント
- SAP Development Tools - ADT
- About the ABAP Development User Guide
- Keller-Michael/Eclipse_ADT_info_hub
- ABAP Development Tools Installation Guide.
- Install ABAP Development Tools (ADT) and abapGit Plugin
今回インストールする環境
- Windows 10 21H1
- Microsoft Visual C++ 2013 (x64) インストール済み
- SAP GUI for Windows 7.60 インストール済み
ABAP Development Tools(ADT)をインストールしてみる
ここではInstall ABAP Development Tools (ADT) and abapGit Pluginを参照してインストールをしてみます。
最初、ABAP Development Tools Installation Guide.を参照してインストールをしてみようかと思いましたが、こちらはADT
のパッケージをSoftware Download Center
からダウンロードしており、Sユーザ
がないとダメなので今回はパス。
Prerequisitesを確認する
- Operating System <- Windows 10 21h1でOK
- Microsoft VC Runtime <- Microsoft Visual C++ 2013 (x64)をインストール済み
- Eclipse Platform <- 2021-12 (4.22)を選択
- Java Runtime <- 今回選択するEclipseパッケージには
AdoptOpenJDK
が含まれている。 - SAP GUI <- SAP GUI for Windows 7.60 インストール済み
事前準備(補足)
Microsoft VC RuntimeのMicrosoft Visual C++ 2013 (x64)
についてはMicrosoft Visual C++ Redistributable Latest Supported Downloadsからダウンロードしてインストールしておいて下さい。
SAP GUI
についてはSAP GUI for Windowsをインストール。SAP Logonに接続エントリを追加してSAPシステムにログインしてみるあたりを参考にしてインストールして下さい。
インストール
Eclipse Foundationのページからダウンロード。
eclipse-java-2021-12-R-win32-x86_64.zip
ダウンロードしたzipファイルを展開
eclipse.exe
を実行
Workspace
のパスを設定してNext
を選択
eclipseが起動するのを確認します。
Welcomeページが表示されているのでこれを閉じます。 なおこの閉じたページはHelp -> Welcomeから再度開くことができます。
Help > Install New Software. を選択
Work with にADT URL https://tools.hana.ondemand.com/latest
を入力してEnterを押すとインストールできるパッケージが表示されます。
なお2021年1月現在、今回選択したEclipse 2021-12
でAvailable for Eclipse
となっているのはABAP Development Tools
のみなので選択にはABAP Developer Tools
だけ表示されています。(下記一覧参照)
ABAP Development Tools
を選択してNext
を選択
Next
を選択
license agreement
を確認して、Finish
を選択。
インストール処理が実行されるのでインストール完了されるまでしばらく待ちます。
ポップアップが表示されるのでRestart Now
を選択。
(参照先の手順では警告画面が一つ出ていましたが、今回インストールではポップアップがでませんでした)
Windows -> Perspective -> Open Perspective -> Other... を選択
ABAP
を選択してOpen
を選択
ABAP Development Tools
が開きます。
インストール完了。
Welcomeページにも色々と情報がある
参照しているインストール手順だとWelcomeページを最初に閉じていますが。
ADT
をインストール後にWelcomeページを確認すると、ADT
まわりの説明が追加されているのでここらへん参照するのもいいかと思います。
Welcomeページ
のOverview
やTutorials
を開くと。
色々と説明があるので参考になります。
総評
ABAP Development Tools Installation Guide.の手順では、SAP Software Download Center
からパッケージをダウンロードしてこれをEclipse
に追加する手順となっており、この方法ではSユーザ
が必須となりますが。
他の手順に記載されている、リポジトリのURLを指定する方法ではSユーザ
は必要ありませんでした。
Sユーザ
がななくても、色々と試すための環境が手に入るようになるのは時代なんですかね。