Windows端末にVS CodeでPython開発環境を用意してみるの記事でPython開発環境の構築をしました。
この時に、インストールオプションでtcl/tk
がデフォルトでチェックが入っていました。
今回はこのTcl/Tk
を利用するために、Windows端末でtkinter
のチュートリアルにある helloworld プログラムを実行してみます。
そもそもTcl/Tkって?
Tcl/Tk
About Tcl/Tk
Hisotry Tcl/Tk
Tk Backgrounder
Tcl
はTool Command Language
と呼ばれるスクリプト言語で、1980年代初頭にカリフォルニア大学バークレー校で誕生しました。
そんなTcl
で実装されたクロスプラットフォームのGUIツールキットがTk
になり、1991年にオープンソースとしてリリースされたようです。
現在、Tk
はTcl
のみならず様々な言語で利用できるように言語バインディングが用意されています。
(Python
では1994年にtkinter
が登場し、perl
など他言語もtk
を利用できるようになっている。)
そんな歴史のあるGUIツールですが、Python
では標準ライブラリとしてTcl/Tk
とそのインターフェースであるtkinter
が含まれています。
今回利用するバージョン
- Windows 10 21H1
- Python 3.10.4
- Tcl/Tk 8.6
tkinterのドキュメント
tkinter --- Tcl/Tk の Python インターフェース
Pythonの公式ドキュメントを参照してさわっていきます。
tcl/tkのバージョンを確認してみる
tkinter
が正常にインストールされている事とtcl/tk
のバージョンについては下記コマンドで確認できます。
py -m tkinter
コマンドを実行するとポップアップが表示されてTcl/Tk
のバージョンが表示されます。
WindowsのPython 3.10.4
でインストールされるのはTcl/Tk version 8.6
となるようです。
helloworld
公式で用意されているHello world
を実行してみます。
from tkinter import *
from tkinter import ttk
root = Tk()
frm = ttk.Frame(root, padding=10)
frm.grid()
ttk.Label(frm, text="Hello World!").grid(column=0, row=0)
ttk.Button(frm, text="Quit", command=root.destroy).grid(column=1, row=0)
root.mainloop()
上記のプログラムを作成して実行してみます。
GUIでHello World!
と表示されました。
Python
ではtkinter
を利用する事でGUI画面を作ることができそうです。
各種ドキュメント
TkDocs
github - roseman/tkdocs
Python
のtkinter
のhelloworld
を実行してみましたが。
チュートリアルやサンプルとしては上記が参考になりそうです。
総評
ちょっとGUI
をつけたい場合に便利な気はします。