RSTPについて!
RSTPはIEEE802.1wで定義されているSTP(IEEE802.1d)の改良版で、収束にかかる時間を短縮するための技術が追加されている!
【ポートの状態と役割】
RSTPのポートの状態は Discarding,Learning,Forwardingの3種類で、STPに比べてDiscardingが新たに定義されました。(逆にSTPのDisabledとBlockingとListeningはDiscardingに統合されて無くなりました。)
また、RSTPのポートの役割では、STPのブロッキングポートに、「代替ポート」または「バックアップポート」という役割を与えて、ルートポート(Root Port) , 指定ポート(Designated Port) , 代替ポート(Alternate Port) , バックアップポート(Backup Port) という4つの役割にわけている
【シェアードリンクとポイントツーポイントリンク】
RSTPは、スイッチ間の接続を「シェアードリンク」と「ポイントツーポイントリンク」の2つに分類しています。
🚩シェアードリンクに分類されるのは、スイッチ間にハブが入っている接続です。また、スイッチのポートが半二重に設定されている場合もシェアードリンクに分類されます。
シェアードリンクの場合はSTPタイマーを使った収束を行います。
🚩ポイントツーポイントリンクに分類されるのは、スイッチのポートが全二重に設定され、スイッチが1対1で接続されている場合です。
ポイントツーポイントリンクの場合はSTPタイマーに依存しない高速収束を行います。
【STP】(Spanning Tree Protocol)
STPとは、冗長構成のスイッチドネットワークでレイヤ2のループを防ぐために考え出された機能です。
STPでは、ブロッキングポートと呼ばれる(非指定ポートとも呼ばれる)ポートを選出します。ブロッキングポートは、データフレームを転送しないことによりループを防ぎます。
【STPの便利な法則】
「ルートブリッジのポートは全てDP」 「RPの対向ポートは必ずDP」
※リピータハブを利用する場合や、ケーブルの両端を自身のスイッチに接続するような特殊な場合を除く
【STPの基本用語】
ブリッジID(BID):ブリッジプライオリティ(デフォルト32768)+MACアドレス
ポートID:ポートプライオリティ(デフォルト128)+ポート番号
ポートパスコスト:ポートが動作している速度によって決められる値(速度が速いほどコストが低い)
ルートパスコスト:ルートブリッジまでのポートパスコストの総和(ルートブリッジからのBPDU受信時にルートパスコストに加算される)
BPDU:スパニングツリープロトコルを実装しているスイッチ間で情報を交換するために利用するフレーム(ルートブリッジのIDやルートブリッジ等が含まれている)
セグメント:LANセグメント(コリジョンドメイン)
【スパニングツリーの情報の確認】
スパニングツリーの情報は以下のコマンドで表示できます。
#show spanning-tree [vlan {VLAN番号}]
VLAN・・・指定したVLANで構築しているスパニングツリーの情報を表示
【ブリッジプライオリティ】
ブリッジプライオリティはスイッチの優先度を表す値です。
ルートブリッジの選出やポートの役割を選出する際に用いられ、プライオリティ値の小さいスイッチが優先されます。
このSTPとかDTP周辺がめちゃくちゃ難しい!!!