この文章は、2017年6月時点のExperimental PreviewとTileMapEditorについての情報まとめです。
Unity 2D Experimental Previewのフォーラムの「Update - April 2017」投稿をはじめとした、公式フォーラムの情報をもとにしています。
Unity 2D Experimental Previewは、
- 2Dゲーム向けの実験的な新機能を試すことができるUnityの早期アクセスバージョン
- Pro/Plusユーザーに限らず誰でも試せる
- フォーラムからUnityエディタをダウンロードして試す
- Unityのメインストリームとは独立してアップロード
- あくまでExperimental Preview。バージョンアップで破壊的な変更がどんどん入る
というものです。
2016年4月のUnite 2016 Tokyoで2D Experimental Previewを行うアナウンスがあり、2016年5月にフォーラムが立ち上がりました。立ち上がりから1年経過した2D Experimental Previewですが、多くの機能がUnityのメインストリームにすでに取り込まれています。
Unity 5.6では、次の機能が加わりました。
- 9-Slice
- Sorting Groups
- Axis Distance Sort
- Outline Editor + Tessellation options
- CompositeCollider2D
- Edge Radius for BoxCollider2D and EdgeCollider2D
- Physics2D Contacts API
Unity 2017.1 betaでは、次の機能が加わりました。
- Sprite Masking
- Sprite Atlas
- 2DPhysics - Simulation
さらに素敵な機能も開発中なようです。例えば、
- Tilemap : これは、Unity 2017.2を目標に開発中なようです
- SmartSprite : 現在開発中で、いくつかの問題を解決し、数ヶ月後にExperimental Previewとして公開を目指しているようです。
- 2D Character Animation : 活発に開発しているようですが、まだ時間がかかるようです。
2017年4月に公開された2D Experimental PreviewのRelease 4は、主にTilemapにフォーカスを当てたアップデートで、2017.1 betaを基にしたバージョンです。毎回毎回、Tilemap関連はがっつり破壊的な変更が入るのですが、今回もたくさん改善・変更が入っていますね。
さて、いつもシンプルなサンプルプロジェクトだけがリリースのたびに公開されていましたが、今回はそれに加えて、かなりがっつりとしたサンプルプロジェクト「RoboDash」が公開されました。Scripted TileとBrushについて興味がある方はぜひ一度、プロジェクトを開いてコードを見てみることをお勧めします。
私は、2D Experimental Previewの中でも特にTilemapの機能をずっと楽しみにしていました。TilemapはUnity 2017.1では、公開されないようなので少し残念ですが、Unity 2017.2を目標に開発している、というのを聞けてほっとしています。(今までずっと未定だったので。。。)さて、Tilemapをはじめ2D Experimental Previewの機能が気になる人は、ぜひ公式フォーラムでフィードバックをしましょう