「RiderFlow for Unity」は、IntelliJ IDEAやRiderなどIDEを開発しているJetBrains社が開発した、ゲームエンジンUnity向けの無料プラグインです。
Unityで開発をする上で、「こんな機能が欲しかった」という機能が無料で使えるようです!(2022年3月29日、投稿執筆時点)
この投稿ではそんなRider for Unityの「Manage the GameObjects Hierarchy view」で紹介されている機能である
- Section
- Bookmark
- Note
を紹介します。
動作環境
- Unity 2021.2.7f1
- JetBrains RiderFlow 2022.1.0.129
Section
Section
はHierarchy ViewのGameObject群の階層構造をビジュアル的に管理しやすくする機能です。
「背景を指定カラーでハイライトしたGameObject」で、Hierarchy ViewにおけるGameObjectの階層構造をグループ化できます。上の画像では
- Floors
- Props
- Enemies
という3個のSection
を作っています。
「Hierarchy View」を右クリックして「Create Section」を選択することで、Section
の作成を行えます。
Section
にカーソルを当て、右クリックを行うことで次のSection
関連の処理が実行できます。
- 「Remove Section」 : Sectionの削除。SectionであるGameObject自体も削除。Sectionの子GameObject群は削除されず、Sectionの親GameObjectを親とする。
- 「Unmark Section」 : Sectionを通常のGameObjectにする。Hierarchyの階層構造はそのまま。
普通のGameObjectをRiderFlow for UnityのSection
に変換できる機能があります。
「Hierarchy View」を右クリックして「Scan for Sections」を選択することで、「=====ここにセクション名=====」という命名のGameObjectなら、Section
に変換できます。
なお、「=====ここにセクション名=====」という命名規約は、PrefrerenceのRiderFlowのWindowから変更ができます。
Section
の実態はEditor拡張によって、Hierarchy Viewにおいて背景がカラーリングされた「ただのGameObject」です。そのため、Taransformの親子関係関連のメソッドの呼び出しで、思わぬ不具合が発生しないように注意して下さい。
Bookmark
Bookmark
は、特定のGameObjectをお気に入りできる機能です。
Hierarchy View
において、GameObjectにカーソルを合わせると星マークが表示されるので、その星マークをタップするとBookmarkできます。
これめっちゃ便利です。Hierarchy View中に星マークがつくだけじゃないです。
例えば、Bookmark
したGameObjectは「Scene View management toolbar」から、Bookmark
したオブジェクトに素早くアクセスできます。
また、「Bookmarks View」で、Bookmarkしたオブジェクトの一覧や、ブックマークしたオブジェクトだけの階層構造を確認できます。
Notes
NotesはGameObjectごとにメモ書きを残せる機能です。
Hierarchy Viewにおいて、GameObjectにカーソルを合わせるとペンマークが表示されるので、そのペンマークをタップすると、メモ書き入力・閲覧ができます。
単純ですが、非常に強力な機能です!私の環境だと、ちょっと日本語入力に難ありなように思えます。後日Feedbackをしておきます。
どこにデータが保存されるのか?
Section、Bookmark、Notesのデータはどこに保存されるか気になった人もいるのではないでしょうか。
これらのデータは、プロジェクト内のAssets/RiderFlow.UserData
というパスに保存されます。
そのためバージョン管理して、チームと共有することもできます!
めっちゃよい!
まとめ
この投稿では、Rider for Unityの「Manage the GameObjects Hierarchy view」で紹介されている機能を紹介しました!
好評なら、続くかも!!!!