#はじめに
本記事は、IoT機器が無くても、Raspberry Pi Azure IoT Online SimulatorもしくはVSCodeを利用し、Microsoft AzureのIoT Hubを試す方法を記載しています。
※2021年9月時点での手順です(クラウドサービスのため変更されている可能性あり)
#前提
- Azureアカウントを持っていること
- もしアカウントを持っていない場合は、こちらからアカウント登録
#準備手順
##Azure IoT Hub
###Azure Portalにログイン
こちらから「Azure アカウントの管理」ページ(下記画像)を開きます。
左の「ポータルに移動」ボタン(下記画像の赤枠部分)をクリックします。
ログインに成功すると、Azure Portal画面(下記画像)が開きます。
###IoT Hubの作成
上の検索窓から「IoT Hub」と検索し、「サービス」欄から「IoT Hub」を選択します。
「IoT Hub」画面(下記画像)が開かれます。
上の「作成」ボタン(下記画像の赤枠部分)をクリックします。
以下の項目を入力して、「次へ: ネットワーク >」ボタン(下記画像の赤枠部分)をクリックします。
- サブスクリプション:任意(今回は、「Azure for Students」)
- リソースグループ:任意(今回は、「IoTHubTest202109」)
- IoT Hub名:任意(今回は、「iot-hub-test09」)
- 領域:任意(今回は、「東日本」)
以下の項目を入力して、「次へ: 管理 >」ボタン(下記画像の赤枠部分)をクリックします。
- Connectivity configuration:Public access
以下の項目を入力して、「確認および作成」ボタン(下記画像の赤枠部分)をクリックします。
- 価格とスケールティア:F1: Free レベル
今までの設定内容を確認し、大丈夫であれば、「作成」ボタン(下記画像の赤枠部分)をクリックします。
デプロイが完了するのを待ちます。
デプロイが完了したら、「リソースに移動」ボタン(下記画像の赤枠部分)をクリックします。
作成したIoT Hubのリソース画面へ移動します。
左の「エクスプローラー」枠から「IoT デバイス」を選択し、「デバイスの追加」ボタン(下記画像の赤枠部分)をクリックします。
以下の項目を入力して、「保存」ボタン(下記画像の赤枠部分)をクリックします。
- デバイス ID:任意(今回は、「IoTHubTest09」)
- 認証の種類:対象キー
- 自動生成キー:有効(チェックを入れる)
- このデバイスをIoTハブに接続する:有効化
登録したデバイスID(下記画像の赤枠部分)をクリックします。
※登録したデバイスIDが表示されない場合は、「最新の情報に更新」ボタンをクリックします。
作成したIoTデバイスの接続キーを確認します。
「プライマリ接続文字列」は後ほど使用するため、コピー(「コピー」ボタン(下記画像の赤枠部分)をクリック)して、メモ帳などに保存しておいてください。
##Raspberry Pi Azure IoT Online Simulator
こちらからRaspberry Pi Azure IoT Online Simulatorを開きます。
コード領域において、15行目のプレースホルダー(下記画像の赤枠部分)をAzure IoT Hubのプライマリ接続文字列(先程メモ帳に保存したもの)に置き換えます。
その後、「Run」ボタン(下記画像の赤枠部分)をクリックします。
右下のコンソール画面(下記画像の赤枠部分)に送信ログが出力されることを確認します。
Azure IoT Hubで使用量を確認すると、Raspberry Pi Azure IoT Online SimulatorからAzure IoT Hubにメッセージが送信されていることがわかります。
##VSCode
###Azure IoT Toolsのインストール
左の「拡張機能」タブにおいて、検索窓に「Azure IoT Tools」と入力し、「Azure IoT Tools」の「インストール」ボタン(下記画像の赤枠部分)をクリックします。
###VSCodeにAzure IoT Hubの読み込み
Ctrl+Shift+P キーを押して「Azure: Sign In」と入力し、Enter キーを押します。
そして、Azureアカウントにログインします。
左の「エクスプローラー」タブにおいて、AZURE IOT HUBを開きます。
Azure IoT Hubで使用した「サブスクリプション」と作成したAzure IoT Hubリソースを選択します。
「エクスプローラー」部分に作成したAzure IoT Hubリソースが表示されます。
###IoT HubへのD2Cメッセージ送信
作成したデバイスIDを右クリックし、「IoT HubへD2Cメッセージを送信」を選択します。
「Send」ボタン(下記画像の赤枠部分)をクリックします。
下のコンソール画面(下記画像の赤枠部分)にIoT Hubへの送信ログが出力されることを確認します。
Azure IoT Hubで使用量を確認すると、VSCodeからAzure IoT Hubにメッセージが送信されていることがわかります。
###デバイスへのC2Dメッセージ送信
作成したデバイスIDを右クリックし、「デバイスへC2Dメッセージを送信」を選択します。
デバイスに送信するメッセージを入力し、Enter キーを押します。
下のコンソール画面(下記画像の赤枠部分)にデバイスへの送信ログが出力されることを確認します。
#まとめ
IoT機器が無くても、Raspberry Pi Azure IoT Online SimulatorもしくはVSCodeを利用し、Microsoft AzureのIoT Hubを試すことができました。
次回は、実際にIoT機器を利用して試してみようと思います。