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Cloudflare R2 で 10GB まで無料のストレージを使おう!しかも Amazon S3 と同じツールで操作可能!

Last updated at Posted at 2024-02-08

はじめに

Cloudflare R2 はオブジェクトストレージのクラウドサービスです

ざっくり言うと、ファイルをクラウドに保管できます

10 GB までは無料で利用可能です

そして嬉しいのが Amazon S3 と互換性があると言うこと

AWS CLI はもちろん、 Cyberduck 等の S3 対応ツールであれば R2 でも同じように使えます

本記事では、 Cloudflare R2 の使い方を紹介します

Cloudflare Pages や CLoudflare Workers の場合、クレジットカード登録なしで使用できますが、 R2 はクレジットカードが必要です

Cloudflare Pages についてはこちら

Cloudflare Workers についてはこちら

R2 の利用開始

Cloudflare アカウントを持っていない場合、まずはアカウントを作成してください

アカウント作成後、ホーム画面の左メニュー「R2」をクリックします
R2 を初めて使う場合、クレジットカードの登録を求められます
必要な情報を登録してください

スクリーンショット 2024-02-07 9.23.05.png

クレジットカード登録後、以下のような画面が表示されます

スクリーンショット 2024-02-07 9.23.38.png

ブラウザからの操作

ブラウザからのバケット作成

まずはバケット(=バケツ=データの入れ物)を作ります
青い「バケットを作成する」ボタンをクリックしてください

スクリーンショット 2024-02-07 9.23.38.png

バケット名を適当な名前(他と重複しない名前)に変更し、「バケットを作成する」をクリックします

スクリーンショット 2024-02-07 9.24.18.png

空のバケットが作成されました

ブラウザからのオブジェクト操作

「ドラッグアンドドロップするか...」と書かれているエリアにファイルをドロップすると、アップロードできます

スクリーンショット 2024-02-07 9.24.59.png

アップロードしたファイルが一覧表示され、個別にダウンロードや削除が可能です

スクリーンショット 2024-02-07 9.28.21.png

AWS CLI からの操作

Cloudflare R2 は Amazon S3 互換なので、 AWS CLI からも操作可能です

AWS CLI 用の認証情報作成

AWS CLI から操作するため、認証情報(「アクセスキー ID」と「シークレットアクセスキー」)を作成します

R2 の概要ページ右メニューの「R2 API トークンの管理」をクリックしてください

スクリーンショット 2024-02-07 9.23.38.png

API トークンの管理画面が表示されるので、「API トークンを作成する」をクリックします

スクリーンショット 2024-02-07 9.29.48.png

適当なトークン名を入力し、権限は「管理者読み取りと書き込み」を選択します
「API トークンを作成する」をクリックしてください

スクリーンショット 2024-02-07 9.30.47.png

R2 にアクセス可能な API トークンが作成されました

下段に表示されている「アクセスキー ID」と「シークレットアクセスキー」、エンドポイントの URL (デフォルト)を使うことになります

スクリーンショット 2024-02-07 9.32.26.png

AWS CLI への認証情報の登録

以下のコマンドを実行し、取得した認証情報を AWS CLI に登録します

aws configure --profile <任意のプロファイル名>

プロファイル名を環境変数に設定しておきます

以下、 macOS 、 Linux の場合のコマンドになっています

export R2_PROFILE='<設定したプロファイル名>'

エンドポイントの URL を環境変数に設定しておきます

export R2_ENDPOINT='<エンドポイントの URL>'

AWS CLI からのバケット作成

バケット名を環境変数に設定しておきます

export R2_BUCKET='<バケット名>'

以下のコマンドを実行して空のバケットを作成します

aws s3 mb "s3://${R2_BUCKET}" \
  --region auto \
  --profile $R2_PROFILE \
  --endpoint-url $R2_ENDPOINT

結果が make_bucket: <バケット名> と返ってきます

ブラウザから R2 の概要ページを読み込むと、新しいバケットが作成できていることが分かります

AWS CLI からのファイルアップロード

適当なファイルを作成します

echo 'hello' > hello.txt

ファイルを R2 にアップロードします

aws s3 cp ./hello.txt "s3://${R2_BUCKET}/" \
  --profile $R2_PROFILE \
  --endpoint-url $R2_ENDPOINT

結果が upload: ./hello.txt to s3://<バケット名>/hello.txt と返ってきます

ブラウザから当該バケットの内容を確認すると、 hello.txt が追加されています

AWS CLI からのファイル一覧取得

以下のコマンドで R2 のファイル一覧が取得できます

aws s3 ls "s3://${R2_BUCKET}/" \
  --profile $R2_PROFILE \
  --endpoint-url $R2_ENDPOINT

以下のように結果が返ってきます

2024-02-08 09:19:30          6 hello.txt

ダウンロードや削除についても AWS CLI と同様に操作可能です

S3 API との互換性について

以下のページに S3 API との互換性について詳細に説明されています

R2 API で実装していないものについては操作ができません

Cyberduck からの操作

AWS S3 の GUI ツールとしてよく使っている Cyberduck でも R2 に接続可能です

新しい接続を作る際、以下のように入力することで R2 バケットに接続できます

  • 「Amazon S3」を選択
  • 「サーバ」にエンドポイントのホスト名を入力
  • 「アクセスキーID」と「シークレットアクセスキー」を入力

スクリーンショット 2024-02-08 9.29.29.png

接続すると、 GUI からバケットの一覧、バケットの内容確認、ファイル操作ができます

スクリーンショット 2024-02-08 11.26.46.png

まとめ

Cloudflare R2 にバケットを作成し、ファイル操作することができました

AWS CLI や Cyberduck から S3 と同じように操作でき、 AWS ユーザーなら違和感なくすぐ使い始められます

使い方いよっては S3 よりも安価に使えるため、マルチクラウドも検討してみましょう

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