はじめに

Swift で画像を扱うと、色々な型を使うことになります

UIImage
CGImage
CIImage

通常、画像を画面に表示したいだけなら UIImage だけで問題ありません

画像処理をしようと思うと CGImage を使ってみることになり、

更に複雑さや高速さを求められるようになると CIImage を使うことになります

特にリアルタイム処理では CIImage を使わないと追いつきません

それぞれの違いについては以下の記事が参考になります

さて、では相互に変換するにはどうするか

以下の記事にまとめられていますが、情報が古いのと、場合によって結果が nil になることがあるため、補足します

実装環境

macOS Big Sur 11.4
XCode 12.5.1
Swift 5.4.2

nil 回避方法

stack overflow にも出ていますが、 UIImage から CIImage を取り出そうとしたとき、 nil になることがあります

CIImage を元に作られた UIImage であれば問題ないのですが、そうではない（画像ファイルから読み込んだ場合など）は nil が返ります

というわけで、変換は以下のようにする必要があります

Extension にしておきました

UIImage -> CIImage

import UIKit

public extension UIImage {
    func toCIImage() -> CIImage? {
        if let ciImage = self.ciImage {
            return ciImage
        }
        if let cgImage = self.cgImage {
            return CIImage(cgImage: cgImage)
        }
        return nil
    }
}

CIImage -> UIImage

import UIKit

extension CIImage {
    func toCGImage() -> CGImage? {
        let context = { CIContext(options: nil) }()
        return context.createCGImage(self, from: self.extent)
    }

    func toUIImage(orientation: UIImage.Orientation) -> UIImage? {
        guard let cgImage = self.toCGImage() else { return nil }
        return UIImage(cgImage: cgImage, scale: 1.0, orientation: orientation)
    }
}

CIImage は画像の向き、という概念を持っていませんが、 UIImage は向きの概念があるため、引数にしています

色々やっていると、この画像の向きの概念がややこしくなってくるわけですが、、、