はじめに
Moodle 4.3 を Docker で起動します
Google 検索で以下の記事がヒットしたのですが、すでに紹介されている方法が使えなかったため、2024年4月時点で実行可能な方法を残しておきます
あくまでも手元で Moodle を使ってみる場合の簡易的な手順です
本番環境として運用する場合はもっと色々検討、設定しましょう
使用するアプリケーションについて
Moodle とは
オープンソースの LMS = Learning Management System = 学習管理システムです
開発、保守は Moodle HQ (Headuarters = 本部) と Moodle コミュニティが行っています
教師は資料などの教材、小テスト、課題を Moodle 上で管理することができます
学生は Moodle から教材の閲覧、小テストや課題の提出を行うことができます
教師と学生間でのコミュニケーション（質問と回答）にも利用できます
Bitnami とは
Bitnami は様々な OSS アプリケーションをすぐ使えるようパッケージ化したソリューションです
2019 年に VMware が買収しています
Bitnami LMS とは
Bitnami LMS は Moodle LMS をワンクリックでインストール、実行できるようにしたソリューションです
GitHub の Bitnami コンテナ ライブラリ、 Docker Hub でコンテナイメージが公開されています
コンテナの起動手順
docker-compose.yml の取得
GitHub 上に Bitnami LMS 用の docker-compose.yml が公開されています
ブラウザからダウンロードして取得できます
以下のコマンドでダウンロードすることも可能です（wget を使う場合）
wget https://raw.githubusercontent.com/bitnami/containers/main/bitnami/moodle/docker-compose.yml
コンテナの起動
初期設定だと 80 番ポートを使います
80 番ポートを使っているアプリケーションがないか確認しましょう
もし 80 番ポートがすでに使われている場合、 docker-compose.yml の以下の箇所を変更しましょう
ports:
- '80:8080' # `80` の部分を空いているポート番号に変更する
以下のコマンドでコンテナを起動します
docker compose up
実行すると、以下のようなログが流れます
moodle 14:07:21.47 INFO ==>
moodle 14:07:21.47 INFO ==> Welcome to the Bitnami moodle container
...
moodle 14:07:29.88 INFO ==> Running Moodle install script
ここで Moodle のインストールが開始され、完了まで少し時間がかかります
以下のように表示されればインストール完了です
moodle 14:08:42.67 INFO ==> Persisting Moodle installation
moodle 14:08:55.06 INFO ==> ** Moodle setup finished! **
moodle 14:08:55.07 INFO ==> ** Starting cron **
moodle 14:08:55.10 INFO ==> ** Starting Apache **
初回ログイン
ブラウザで http://localhost/ にアクセスします
ポート番号を変えている場合は http://localhost:<ポート番号>/
以下のような画面が表示されます
右上の Log in をクリックしてください
ログインフォームが表示されるので user bitnami と入力して Log in をクリックします
あくまでもお試し用なので、コンテナで定義されたデフォルトのパスワードです
Admin としてログインできました
まとめ
Moodle 4.3 を Docker で起動することができました
Bitnami を利用することで docker compose up のワンコマンドだけで起動でき、非常に楽です
日本語化、授業の登録などは次回以降の記事に書いていきます