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新卒エンジニアのメンターを任されたときに心掛けたことまとめ

Last updated at Posted at 2020-07-31

はじめに

今年度より新卒エンジニアのメンターを1年間任されることとなりました(2020年7月現在進行中)。
初めてメンターとしてメンティーと接していくうえで自分の中で意識していることや心掛けていることを簡潔にまとめていきます。
※個人的な意見、見解となりますが、少しでも参考になれば幸いです。

メンター、メンティーって?

メンターは日本語で「指導者、助言者」と訳され、ビジネスにおけるメンターとは仕事上の指導者、助言者、恩師、顧問等の信頼のおける相談相手のことです。
指導者の役割を担う先輩社員をメンター、指導を受ける新入社員をメンティーと呼びます。
メンター、メンティーという言葉自体はギリシャ神話でオデュッセウスがトロイア戦争に出陣するとき、自分の子供テレコマスを託した優れた指導者メントールの人物名に由来しているみたいです。

メンタリングって?

メンターがメンティーに行う指導のことを「メンタリング」と言います。
メンターが定期的、継続的に交流する場を設け対話、助言を行うことで、メンティーに気づきを与え自発的に成長できるようにサポートすることが、メンタリングです。

とにかく傾聴

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傾聴とは「相手の気持ちに寄り添い、考えを尊重する」ことです。
公私関わらずなによりもまずはメンティーの話を聴きましょう。
話を聴くうえでは以下のことに気を付けるようにしています。

  • 結論の先取りや話の先読みをしないこと
  • 自分の先入観、固定観念で話を聴かないようにすること
  • 途中で口を挟まずにとにかく話を最後まで聴くこと

メンティーの話が終わったら、発言を反復したり、言い換えたり、会話の内容をまとめたりすることでメンティーの考えを整理し、フィードバックして自分の理解が正しいかを確認しましょう。
きちんと伝わっていることを示すことによって、メンティーにも安心感を与えてあげることができます。

問い掛けを大事に

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メンターとメンティーの双方向の対話においては「問い掛ける」という行為がとても大切です。
メンティーの出した答えに対して、すぐに評価を下したり、是非を問うのではなく、
「なぜそう思ったのか?」、「どのようにして考えたのか?」といった問いかけをすることでメンティーの考えを掘り下げていくことを心掛けましょう。
また問い掛ける際にもただ漠然と質問を投げかけるのではなく、問い掛けの質についても意識していけるとなお◎です。
自分がメンティーに問い掛ける際には以下に記した「悪い問い掛け」になっていないかということを一度セルフチェックしてから問い掛けるようにしています。

✕悪い問い掛け

  • 問い掛けの範囲が広く抽象的である
  • 相手を追い詰める
  • 相手を誘導してしまう

〇良い問い掛け

  • 具体的かつ本質的である(5w1Hを意識しよう)
  • 相手に気づきや発見を与える問い掛け
  • 相手の考える余白を意識できている

聞き方ひとつでメンティーからの回答も変わり、得られる情報量も大きく変わってきます。
対話のなかで良い問い掛けを繰り返していくことでメンティー側の考え方や知恵、課題や悩み等がより浮き彫りにしていきましょう。
また1on1においても
「仕事をするなかで次にやることがわからず手が止まったりすることってある?」など、メンティーがイメージしやすい問い掛けを投げかけることでメンティーの状況や、心境を把握していくことも重要です。

同じ目線で対話しよう

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直接の上司となるリーダーやマネージャとの関係性とは異なり、メンター、メンティーの関係性は縦並びではなく、横並びであるべきということを常に意識するようにしています。
問題解決に取り組む時にもメンティーと同じ目線に立ち一緒に考えていこうというスタンスをとるようにし、「~やっておいて」などと上から一方的に、指示、命令をすることは決してしないようにしましょう。
あくまで自分の立場は上司ではなくメンターです。
メンタリングにおいては対話と問い掛けによってメンティーに気づきを与えて、自発的な行動を促していくことが大切です。

自身も学ぼうとする姿勢を忘れずに

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日々のメンタリングを通してメンター自身にも成長があることを実感しています。
メンティーと対話することで新しい考え方や発想に触れ刺激がもらえているのはもちろんのこと、必然的に発言をする機会も増えていきますので、自身の考えていたことが再確認できたり、教えることで2度学べているというような感覚もあります。
特にメンティーが自ら問題を解決できるように指導していくことによって自分自身がそのような課題に直面した際に客観的に捉える力が向上しているように思います。
また、メンタリングが一方通行になってしまわぬように時々1on1にて自身のメンタリングについても(教え方のスピード、任せている業務の分量等)メンティーに問いかけるようにしています。
そこでメンティーから指摘を受けた場合にはメンターだけで一方的に改善方法を模索、提案するのではなく、双方の対話を通し新しいメンタリングの形を一緒に模索していく感覚でブラッシュアップをしていきましょう。
1on1に限らず日頃からメンティーからメンターに対して気軽にフィードバックが行えるような雰囲気作りを意識しておくことも大切です。
メンタリングを通して傾聴力や自発的な成長を促すスキルだけではなく、人材育成スキルなどメンター自身も学べることがたくさんありますので、学んでいこうとする姿勢は忘れずに引き続きメンタリングをしていきたいです。

まとめ

メンタリングするうえで意識すること、意識していることは

  • とにかく傾聴すること
  • 問い掛けを大事にすること
  • 同じ目線で対話すること
  • 自身も学ぼうとする姿勢を忘れないこと

上述した事項もメンタリングの基礎的な部分としては重要な内容ですが、
当然メンティーの性格や個性は一人一人で異なってきますので、
メンティーをきちんと見つめたうえでパーソナルに寄り添ったメンタリングを行っていこうとする意識をベースに持つことがなにより大切だなとこの3ヶ月を通して感じています。
残りの期間も頑張ります!

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