はじめに
まずは完成したものを紹介します。
👉 NeuroFinance GitHubリポジトリ: https://github.com/ryotamuraite/neuro-finance
👉 公開ページ: https://ryotamuraite.github.io/neuro-finance/
このツールは「ADHDやASDなど神経多様性の特性を持つ人でも続けられるお金の管理」を目指して作りました。
自己紹介と背景
私は39歳、インフラエンジニアをしています。
診断としてはADHD/ASD、不眠症、双極性障害を抱え、薬物療法を10年以上続けています。
仕事では不思議と成果を出せる一方で、プライベートではお金や生活管理が壊滅的に苦手です。浪費が止められず、貯蓄もできず、10年前に任意整理を経験。そして今年は弁護士に自己破産を相談する段階にまで至りました。
衝動的に物を買ってストレスを発散する癖。日記も家計簿も三日坊主。いろんな家計管理アプリを試しても、どれも続かない。
「正攻法」ではどうにもならないことを痛感しました。
ツール開発の動機
だからこそ考えました。
「自分のために、自分に合う仕組みを作ろう」
このツールは最初、自分自身が破産後に生活を立て直すための訓練として作り始めました。
けれど進めていくうちに、「同じ境遇の人にとっても意味があるかもしれない」と感じるようになりました。
神経多様性の特性を持つ人は、努力や根性に頼る仕組みだとどうしてもつまずきます。だからこそ「無理なく続けられる仕組み」を自動化やゲーミフィケーションを取り入れて形にしました。
そもそも神経多様性ってなに?
「神経多様性(Neurodiversity)」とは、人の脳や心の働き方にはいろいろなタイプがある、という考え方です。
例えばADHDやASD、双極性障害、不眠症などは、病気や欠陥とだけ見るのではなく、脳の特性のひとつとして捉える考え方です。
多数派と同じやり方が合わなくても、それは“本人の努力不足”ではなく、“仕組みや環境が合っていないだけ”とも言えます。
今回のツールは、この「神経多様性」の考え方を前提にしています。
「頑張って我慢する」のではなく、「合わない部分は仕組みを変えて、自分に合った形で支える」。
その工夫こそが、このお金の管理ツールの出発点です。
NeuroFinanceの特徴(ざっくり)
- 色やグラフで直感的に理解できる予算管理
- 貯蓄を「木の成長」として表現する達成感(開発中)
- 気分と支出の関係を見える化
- クエストやバッジでモチベーションを維持(開発中)
「努力で頑張る」ではなく「仕組みで支える」ことにフォーカスしています。
最後に
このツールは、まずは私自身の再建のために。
そして、同じように「お金の管理が苦しくて困っている人」に届けたいと思っています。
もし共感いただけたら、ぜひ応援していただけると嬉しいです。
👉 OFUSE応援ページ: https://ofuse.me/ryotamuraite
「神経多様性に配慮した新しいお金の管理ツールづくりを応援してください」
また、GitHubにてプルリクやアイデアも大歓迎です。
👉 GitHubリポジトリ: https://github.com/ryotamuraite/neuro-finance/pulls
自分ひとりでは思いつかない視点を取り入れて、よりよい形に育てていけたらと思います。