はじめに
皆さんはどのCSSフレームワークを使われていますか?
有名どころは、Twitter社が作ったBootStrapでしょうか。
Bootstrapの大きな欠点は、どこかで見たようなサイトに仕上がり、
デザインにオリジナリティが出すことが難しくなります。
そんな中でおすすめしたいのが、今回取り上げる**Tailwind**です。
この記事では、Node.jsでtailwindcssを導入する方法をご紹介いたします。
今回使用するモジュール
今回使用したモジュールは以下の通りです。
今回採用したテンプレートエンジンはejsとなります。
また、ルーティング処理等はすべてexpressを用いています。
"autoprefixer": "^10.0.1",
"ejs": "^3.1.5",
"express": "^4.17.1",
"postcss": "^8.1.6",
"postcss-cli": "^8.2.0",
"tailwindcss": "^1.9.6"
[STEP1]プロジェクトを作成し、そのディレクトリに移動しましょう
mkdir nodejs-tailwindcss
cd nodejs-tailwindcss
mkdir
でファイルを作成します。
cd
でディレクトリを移動します。
[STEP2]初期化処理を行う
npm init
このコードを実行して以下のファイルが作成できればOKです。
{
"name": "nodejs-tailwindcss",
"version": "1.0.0",
"description": "",
"main": "index.js",
"scripts": {
"test": "echo \"Error: no test specified\" && exit 1",
},
"author": "",
"license": "ISC",
}
[STEP3]JavaScriptのファイルを作成する
touch index.js
簡単ですね。
ただindex.jsファイルを作成するだけです。
[STEP4]必要なモジュールをインストールする
npm install express ejs --save
この後、tailwindcssなどのモジュールもインストールしますが、
わかりやすさに重きをおくため、先にexpressとejsをインストールします。
こちらを実行することで、package.jsonが以下のようになればOKです。
{
"name": "nodejs-tailwindcss",
"version": "1.0.0",
"description": "",
"main": "index.js",
"scripts": {
"test": "echo \"Error: no test specified\" && exit 1",
},
"author": "",
"license": "ISC",
"dependencies": {
"ejs": "^3.1.5",
"express": "^4.17.1",
}
}
[STEP5]expressでルーティング処理等を記述する
STEP3で作成したindex.jsに以下のコードを記述します。
//モジュールを読み込む
const express = require('express');
const ejs = require('ejs');
//読み込んだexpressモジュールを実体化してインスタンスにする
const app = express();
//テンプレートエンジンとしてejsを用いる(今回はejsを使いません)
app.set('view engine', 'ejs');
//ルーティング処理
app.get('/', (req, res) => {
res.send("expressを導入しました");
});
//サーバーを立ち上げる
app.listen(3000, () => {
console.log('http://localhost:3000');
});
[STEP6]tailwindcssなど必要なモジュールをインストールする
ようやく本題のtailwindcss
をここでインストールします。
ついでにpostcss
, autoprefixer
もインストールします。
この2つは解説します。
PostCSS
とは、Node.js製の「CSSツールを作るためのフレームワーク」です。
Autoprefixer
はベンダープリフィックスを自動で付与するPostCSS製のツールです。
tailwindcssはPostCSSのプラグインであるため、
最新のCSSをブラウザが理解できるものに変換するツールが必要となります。
ということで、コマンドラインからPostCSSを扱える, postcss-cli
を合わせた4つをインストールしましょう。
npm install tailwindcss postcss autoprefixer postcss-cli --save
[STEP7]tailwindcssを使うために必要なファイルを作成する
これが最後のステップです。
何個かファイルを作成しないといけないのでまずはやるべきことを下記に記載します。
-
tailwind.config.js
の作成 -
postcss.config.js
の作成とファイルへの記述 - CSSを格納するフォルダ・ファイルを作成
-
package.json
にCSSをビルドする記述を追加
tailwind.config.jsの作成
npx tailwindcss init
このファイルは特にいじる必要はありません。
カスタマイズをする時にでも記載しましょう。
詳しくはこちらをご確認ください。
postcss.config.jsの作成とファイルへの記述
touch postcss.config.js
こちらを実行すると、postcss.config.jsが作成されます。
こちらのファイルに以下の記述を追加してください。
module.exports = {
plugins: [require('tailwindcss'), require('autoprefixer')],
};
CSSを格納するフォルダ・ファイルを作成
mkdir public
mkdir public/styles
touch public/styles/tailwind.css
touch public/styles/style.css
上から順に、
①public
フォルダを作成
②publicフォルダ内にstyles
フォルダを作成
③stylesフォルダ内にstyle.css
ファイルを作成
④stylesフォルダ内にtailwind.css
ファイルを作成
④のtailwind.css内には以下の記述を追加してください。
@tailwind base;
@tailwind components;
@tailwind utilities;
package.json
にCSSをビルドする記述を追加
scripts
に新たに記載を追加します。
{
"scripts": {
"css": "postcss public/styles/tailwind.css -o public/styles/style.css"
},
}
以下がpackage.jsonファイルの全体像です。
{
"name": "nodejs-tailwindcss",
"version": "1.0.0",
"description": "",
"main": "index.js",
"scripts": {
"test": "echo \"Error: no test specified\" && exit 1",
"css": "postcss public/styles/tailwind.css -o public/styles/style.css"
},
"author": "",
"license": "ISC",
"dependencies": {
"autoprefixer": "^10.0.1",
"ejs": "^3.1.5",
"express": "^4.17.1",
"postcss": "^8.1.6",
"postcss-cli": "^8.2.0",
"tailwindcss": "^1.9.6"
}
}
それでは最後にビルドをしましょう!
npm run css
これでtailwind.cssの導入が完了です。
public/styles/style.css
にCSSが追加されています。