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kintoneパート - [kintone+Stripe+LINE]をノーコードで組み合わせて無人店舗を実現!

Last updated at Posted at 2024-01-17

はじめに

本資料は下記イベントの説明用資料です。

本資料は前段階のLINEパート、Stripeパートが完了した状態からスタートします。そのため、この記事に直接アクセスされた方や、資料内で紹介されている前提条件がわからないという方は、まず初めに以下の資料をお読みください。

自己紹介

スクリーンショット 2023-08-31 19.44.06.png
スクリーンショット 2023-08-31 19.45.00.png

このパートで取り組むこと

このパートでは、Makeのシナリオが次の状態から始まります。

  1. LINEのBotに何かつぶやくと、Stripeの決済URLを返信される
    スクリーンショット 2024-01-17 15.25.35.png

  2. Stripeの決済が完了するとmake上で決済情報が確認できる
    スクリーンショット 2024-01-17 15.25.07.png

今回は2番目のフローに対してkintoneへデータを投げる仕組みを追加し、以下のようなフローを作っていきます!
スクリーンショット 2024-01-17 19.55.23.png

kintoneの準備

決済情報を保存するkintoneアプリを作成します。

もしkintone環境がない方は無償の開発者ライセンスが発行できますので、
下記URLより発行してください!
https://cybozu.dev/ja/kintone/developer-license/

フィールド名 フィールドタイプ 説明
作成日時 作成日時 kintoneにレコードが新規作成された日時(自動挿入)
決済ID 文字列(1行) Stripeが持つ決済IDを保存するフィールド
LINE User ID 文字列(1行) LINEのUUIDを保存するフィールド
商品ID 文字列(1行) 購入された商品IDを保存するフィールド
商品名 文字列(1行) 購入された商品名を保存するフィールド
合計金額 数値 決済された金額を保存するフィールド

スクリーンショット 2024-01-17 15.36.13.png

アプリのテンプレートはこちら
https://drive.google.com/drive/folders/1YySf6ynx5MwAuIpDDllmQmZqbaUHcs85?usp=drive_link

アプリテンプレートを用いたアプリ作成の方法はこちらのヘルプをご確認ください。(めちゃ簡単です)
https://jp.cybozu.help/k/ja/user/create_app/app_csv/add_app_template_file.html

makeフローの設定

受け皿となるkintoneアプリが完成したら、早速このアプリにデータを流し込むフローを作っていきましょう。まずStripeパートで開発したmakeフローを開きます。

スクリーンショット 2024-01-17 15.25.07.png

コネクタとして新しく「kintone」を検索して配置してください。
この中の Create a Record を選びます。
スクリーンショット 2024-01-17 15.51.45.png

スクリーンショット 2024-01-17 15.52.27.png

右側のStripeコネクタとつなぎ、kintoneの接続設定をします。
スクリーンショット 2024-01-17 15.53.12.png

Add から新しい接続設定画面を開き、下記のように入力します。

入力欄
Connection type Kintone
Connection name 無人店舗用
Sub Domain {kintone環境のドメイン名}
Username {kintone環境のパスワード}
Password {kintone環境のパスワード}
Domain Name cybozu.com

スクリーンショット 2024-01-17 15.55.46.png

次に App ID を指定しますが、プルダウンをクリックして何かしら表示される方はそこから先ほど作った「購入履歴管理」アプリを選択します。
もし何も表示されない方は、右側の Map を選択してアプリIDを直接入力します。
スクリーンショット 2024-01-17 16.01.14.png

アプリIDは購入履歴管理アプリの画面を開いたときのURLにある数字となります。

~~.cybozu.com/k/158/

上記まで完了したら、一度OKを押します。
そして再度kintoneコネクタを選択して設定画面を開くと・・・

スクリーンショット 2024-01-17 16.04.58.png
こんな形でkintoneのフィールドとのマッピングができるようになります。
あとはここにStripeコネクタから受け取った値をマッピングしていくだけです。

入力欄 補足
決済ID {{2.body.data[].id}} 2つ目のStripeコネクタにある値
LINE User ID {{1.object.metadata.line_user_id}} 1つ目のStripeコネクタにあるmetadata
商品ID {{2.body.data[].price.id}} 2つ目のStripeコネクタにある値
合計金額 {{2.body.data[].amount_total}} 2つ目のStripeコネクタにある値
商品名 {{2.body.data[].description}} 2つ目のStripeコネクタにある値

動作確認

今回、makeのフローが2つに分けれているため、実行モードをONにしておく必要があります。
makeの左側のメニューより「Scenarios」を選択します。
スクリーンショット 2024-01-17 16.11.02.png
LINEパートで作成したフロー(↑画面の無人店舗)をONにしておきます。

これをしておくことで、トリガーが常に待機している状態になるので、このまま先ほど修正してたフローの画面を開いてRun onceを実行します
スクリーンショット 2024-01-17 16.12.31.png

LINEアプリに移動してBotに対して何かつぶやきます。
Screenshot_20240117-161352.png
Screenshot_20240117-161431.png

kintoneにデータが作成されていれば成功です!
スクリーンショット 2024-01-17 16.27.54.png

+α)決済完了のお知らせをLINEにも投稿する

今のままでも一連の流れはできているのですが、ユーザーからすると決済URLが届いたあとに何もレスポンスがないため、本当に決済ができたのか不安です。
なので、決済が正常に完了したことをLINEにも返す処理を追加してみたいと思います。

先ほどまで修正していたフローにLINEのコネクタの Send a Push Message を選択します。
スクリーンショット 2024-01-17 16.38.50.png

Stripeコネクタと繋げようとすると自動的にRouterという分岐コネクタが出てくるのでそのまま接続します。(makeすげー)
スクリーンショット 2024-01-17 16.39.25.png

ConnectionにLINEパートで作成したLINEコネクションを選択して、Toにkintone設定でも利用したmetadata(LINE User ID)を指定します。
スクリーンショット 2024-01-17 16.41.54.png

これで完了なので、再度動作テストをすると・・・
Screenshot_20240117-164344~2.png

完了のメッセージが届きました!(適宜、わかりやすいやつに変えてくださいw)

こんな形でこれも追加しよ、と思ったタイミングですぐに修正できるのがノーコード開発の最大のメリットです!

分析

kintoneは購買履歴データからの分析ツールとしても利用することが可能です。
スクリーンショット 2024-01-17 20.22.35.png

・・・うん。今回のデモデータではグラフにしても全然楽しくないですね・・。
スクリーンショット 2024-01-17 20.22.54.png

まともなデータを入れるとこんな感じになります!
スクリーンショット 2024-01-17 20.23.28.png
スクリーンショット 2024-01-17 20.23.43.png
スクリーンショット 2024-01-17 20.24.28.png

発展

さらに、LINEアカウント情報をあらかじめkintoneで管理しておけば、
そのアカウントに紐づく属性等も管理することが可能になり、
つまり購買履歴に購入者の属性情報を紐付けることも可能になります。

こんな形でLINE IDに紐づく情報を管理しておけば、
スクリーンショット 2024-01-17 20.29.09.png

こんな形で各購買履歴に購入者(LINEアカウント)の属性が紐付けられる!
スクリーンショット 2024-01-17 20.30.25.png

LINEアカウント情報をkintoneで管理する方法はこちらの記事をご覧ください!(今回のmakeを使ってももちろん実現可能です)

まとめ

LINE×Stripe×kintoneという3つのSaaSサービスをノーコードで連携させるシナリオでした!
makeなどのiPaaSをうまく使うことで複雑そうに思えるシナリオもノーコードでサクッと作れてしまいます!すごい!

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