本編(#0000〜#0008)では思想からアーキテクチャ、実装ログまで積み上げてきましたが、今回は少し毛色が違う話です。今日はコードを1行も触っていません。代わりに、開発ドキュメントが気づけば散らかっていた問題と、丸一日向き合っていました。
何が散らかっていたか
ロードマップだけで実質3つのファイルがありました。8/6時点で更新した最新版、8/5時点の引継書(Developer Handbookの目次計画と同居していたもの)、それにGitHubリポジトリのdocs-ja/roadmap/mvp-scope.md。どれも似た内容を持っていて、どれが最新か自分でも分からなくなっていました。
Qiita記事の加筆用に使っていたプロンプトファイルも見返してみると、もっと厄介でした。中の「黄金フォーマット」は、実はこのシリーズの記事生成に使っているtrueful-dev-docsスキルを作った時点で、すでに新フォーマットに置き換わっていて、自分では気づかないまま死んでいた設定だったんです。
正本をどこに置くか
まず決めたのは、ロードマップの置き場所でした。選択肢は3つです。
| 選択肢 | 判定 |
|---|---|
| Google Drive | 採用 |
GitHub docs-ja/roadmap/mvp-scope.md
|
却下(同期先としては残すが正本ではない) |
| Project Knowledgeに1本化 | 却下 |
GitHubを正本にしなかった理由は単純で、Claudeがそこに直接書き込むには毎回pushの許可が必要になるからです。個人開発でそこまで摩擦を作りたくなかった。Project Knowledgeも検討しましたが、こちらはClaude側から書き込む権限自体がなく、結局「私がダウンロードしてアップロードし直す」という手作業が残ってしまいます。
残ったのがGoogle Driveでした。ここならClaudeが直接読み書きできて、GitHubへの反映は「気が向いたときに手動で」というゆるい運用にできます。
これでフォルダ構成をTrueful/直下に整理し、ロードマップの正本と、Qiita記事一式(#0000〜#0008に加えて、番外編1と電子透かし記事も)をTrueful/Qiita記事/にまとめました。
スキルとの役割分担
Qiitaプロンプトファイルの「黄金フォーマット」部分は、もう死んでいたので捨てました。代わりに、その中にあった本当に価値のある部分——GitHubから一次情報を取ってくる手順(raw.githubusercontent.com経由で取得する、docs-jaを優先する、といった技術)だけを抜き出して、スキルの参照ファイルreferences/enrichment-research.mdとして移設しました。
最終的な役割分担はこうなりました。
- 型(フォーマット・手順) はスキルが持つ
- 今の状態(ロードマップの中身、記事ファイル) はDriveが持つ
- Project Knowledge には、頻繁に変わらない安定した資料(Developer Handbookの目次計画など)だけを残す
自動化に一度ブレーキをかけた話
整理の途中、スキルの説明文に「設計判断や進捗が一区切りついた場面では必ず使う」という一文を書いていました。会話の流れをClaudeが読んで、自発的にドキュメント生成を始めるという設計です。
一度は良さそうに思えたんですが、実際に運用する自分の立場になって考え直しました。技術的な決定をしている最中に、横から勝手にドキュメント化が始まるのは、思ったより落ち着かない。かといって、固定のコマンド文言を毎回律儀に打つのも面倒です。
結局選んだのは、「ユーザーが何か言うまでは静かに待つ、ただし言い方は自由」という形でした。「ドキュメント化して」でも「今日はこれで終わろうか」でも、区切りを示す一言さえあれば拾う。でも、その一言がない限りは、どれだけ技術的な進捗があっても自分からは動かない。
これは細かい設定変更に見えて、実は「自動化の範囲をどこまで許すか」という判断そのものでした。Truefulの設計で何度も出てきた「案内は自由、実行は同意が必要」という考え方が、開発ドキュメントの運用ルールにもそのまま効いてきた形です。
まとめ
- ロードマップとQiita記事の正本はGoogle Driveに統一した
- Qiitaプロンプトの死んでいた設定を発見し、生きている部分だけスキルに移設した
- ドキュメント生成の自動トリガーは、結局「ユーザーの一言待ち」に戻した
次回
#0009 ようやくWorkspace管理の実装に戻ります。corruption checkロジックから着手する予定です。
GitHub
今回の作業の詳細な事実記録はこちら
https://github.com/Trueful/Trueful/blob/main/docs-ja/devlog/2026-08-15.md
AIの利用について
この記事は、Claudeに一次稿を作成してもらい、内容を確認・修正したものです。設計判断そのものは自分で行っており、実装コードも自分の手で書いています。Claudeの使い方については番外編1に詳しく書いています。