概要
pgAdmin4をWindows環境にインストールして操作していた際に発生した「ユーティリティが存在しません」というエラーを解消した。
設定項目を修正するだけだが、日本語記事はあまりなかったので備忘録を残す。
解決方法
pgAdmin4の[ファイル]>[設定]>[パス]>[バイナリパス]>[PostgreSQL バイナリパス]を$DIR/../runtime
から$DIR/../../bin
に変更する。
事象
Windows10にインストールしたpgAdmin4でデータベースのメンテナンス機能を立ち上げようとしたところ、「ユーティリティが存在しません」というエラーが発生した。
※私の環境ではPostgreSQLをDドライブにインストールしているため、D:\DataBase
は適宜読み替えてください。デフォルト設定でインストールした場合、C:\Program Files
と読み替えてください。
対応
エラー文に書いてあるとおりだが、必要なバイナリへのパスが間違っているようなので、修正する。
まず、呼び出そうとしていたD:\DataBase\PostgreSQL\11\pgAdmin 4\runtime\psql.exe
を確認しようとしたが、runtime
フォルダ以下が存在していなかった。
psql.exe
を探したところ、D:\DataBase\PostgreSQL\11\bin
配下に存在することを確認した。
pgAdmin4に戻り、設定を修正する。
[ファイル]>[設定]を選択して設定ダイアログを開く。
設定ダイアログのナビゲーションから[パス]>[バイナリパス]を選択し、[PostgreSQL バイナリパス]を確認したところ$DIR/../runtime
となっており、pgAdmin4のインストールされているD:\DataBase\PostgreSQL\11\pgAdmin 4\bin
からの相対パスでruntime
フォルダが指定されていた。
相対パスでD:\DataBase\PostgreSQL\11\bin
配下を参照するように、$DIR/../runtime
を$DIR/../../bin
に変更する。
[保存]をクリックして設定ダイヤログを閉じ、再度メンテナンスを立ち上げると起動した。
疑問
インストーラでPostgreSQL本体と同時にインストールしたのだが、初期設定で存在しないフォルダが指定されているのは何故なんだ……。
以上。