AS400とCode for IBMiでのコマンド比較②

ここでは、主にソースメンバーに対するコマンドを紹介します。
Code for IBM iをインストールしてからあらかじめ用意されているコマンドで、簡単に使用することができます。


【コマンド一覧】

• Create CL Program
• Create Bound CL Program
• Create Panel Group
• Create Program
• Run SQL Statements
• Create RPG III Program
• Create Bound RPG Program
• Create Service Program

実行環境は以下の通りです。

項目	バージョン値
IBMi	V7R3M0
ACS	バージョン: 1.1.9.3　ビルド ID: 3301
VSCode	1.100.2
Code for i	2.16.1

Create CL Program

Create CL Program=CLプログラムの作成

CLプログラム作成 (CRTCLPGM)コマンドは、指定されたCLソース・プログラムをもとにして制御言語(CL)プログラムを作成します。

【AS400】
コマンドラインにCRTCLPGMと入力し、F4を押すとパラメータを設定できます。

実行キーで作成されます。

【Code for IBMi】
作成するソースメンバーの上で右クリック、Run Actionを選択します。

Create CL Programを選択し、パラメータを確認し実行します。

コンパイル結果が出力されます。

Create Bound CL Program

Create Bound CL Program=バインドCLプログラムの作成

バインドCLプログラム作成 (Create Bound CL Program)コマンドは、指定されたCLソース・プログラムから統合化言語環境(ILE)制御言語(CL)プログラムを作成します。

【AS400】
コマンドラインにCRTBNDCLと入力し、F4を押してパラメータを設定します。

実行キーで作成されます。

【Code for IBMi】
作成するソースメンバーの上で右クリック、Run Actionを選択します。
CRTBNDCLPを選択、パラメータをセットし実行します。

コンパイル結果が出力されます。

Create Panel Group

Create Panel Group=パネルグループの作成

パネルグループ作成 (Create Panel Group)コマンドは、データ記述仕様(DDS)画面，CLコマンド，または検索見出しと関連して表示することのできるオンライン・ヘルプ情報を入れるパネル・グループを作成します。

【AS400】
コマンドラインにCRTPNLGRPと入力し、F4を押してパラメータを設定します。

実行キーで作成されます。

【Code for IBMi】
作成するソースメンバーの上で右クリック、Run Actionを選択します。
Create Panel Groupを選択、パラメータをセットし実行します。

コンパイル結果が出力されます。

Create Program

Create Program=プログラムの作成

プログラム作成 (Create Program)コマンドは、指定されたソース・プログラムからプログラムを作成します。

【AS400】
コマンドラインにCRTPGMと入力し、F4を押してパラメータを設定します。

実行キーでコンパイル結果が出力されます。

【Code for IBMi】
作成するソースメンバーの上で右クリック　Run Actionを選択します。
CRTPGMを選択し、パラメータを確認し実行します。

コンパイル結果が出力されます。

Run SQL Statements

Run SQL Statements=SQLステートメントの実行

SQLステートメントの実行 (Run SQL Statements)コマンドは、SQLステートメントのソース・ファイルを処理します。

【AS400】
コマンドラインにRUNSQLSTMと入力し、F4を押してパラメータを設定します。

パラメータを確認後、実行キーを押下します。

【Code for IBMi】

品目マスター(HINMSP)にレコードを追加する処理を実行してみます。
実行前のデータをNotebookで確認してみます。データ件数は2件です。

今回は、下記の通り、品目マスターに1レコード追加するSQLを実行します。

実行するSQLステートメントの上で右クリック、Run Actionを選択します。
Run SQL Statementsを選択、パラメータを確認し、実行します。

Notebookで確認してみると、レコードが追加されています。

Create RPG III Program

Create RPG III Program=RPGⅢプログラムの作成

RPGⅢプログラム作成 (Create RPG III Program)コマンドは、指定されたRPGソース・プログラムからRPGプログラムを作成します。

【AS400】
コマンドラインにCRTRPGPGMと入力し、F4を押してパラメータを設定します。

実行キーでコンパイル結果が出力されます。

【Code for IBMi】
作成するソースメンバーの上で右クリック　Run Actionを選択します。
CRTRPGPGMを選択し、パラメータを確認し実行します。

コンパイル結果が出力されます。

Create Bound RPG Program

Create Bound RPG Program=バインドRPGプログラムの作成

バインドRPGプログラム作成 (Create Bound RPG Program)コマンドは、RPG IV ソース・プログラムを使用してRPGプログラムを作成します。

【AS400】
コマンドラインにCRTBNDRPGと入力し、F4を押してパラメータを設定します。

実行キーでコンパイル結果が出力されます。

【Code for IBMi】
作成するソースメンバーの上で右クリック　Run Actionを選択します。
CRTBNDRPGを選択。

パラメータを確認し、実行します。
コンパイル結果が出力されます。

Create Service Program

Create Service Program=サービスプログラムの作成

サービスプログラム作成 (Create Service Program)コマンドは、サービス・プログラムを作成します。 いかなる ILE モジュールも、サービス・プログラムにバインドすることができます。このモジュールは、このモジュール使用のサービス・プログラムを作成する前に存在していなければなりません。

【AS400】
コマンドラインにCRTSRVPGMと入力し、F4を押してパラメータを設定します。

実行キーでコンパイル結果が出力されます。

【Code for IBMi】
作成するソースメンバーの上で右クリック　Run Actionを選択します。
CRTSRVPGMを選択し、パラメータを確認し実行します。

モジュールがみつからないためエラーとなりました。

バインドさせるモジュールを指定するとプログラムが作成されました。

当記事の著作権はIBMに帰属します。
詳細はこちらを参照ください。