ここでは、主に開発環境をセットアップする際に使用するコマンドを紹介します。
Code for IBMiをインストールしてからあらかじめ用意されているコマンドや機能、また新たにコマンドを作成をすることで、簡単に使用することができます。
【コマンド一覧】
- Create Library
- Create Source File
- Create Physical File
- Create Logical File
- Create Save File
- Change Current Library
- Change Library List
- Work with Spooled Files
- Work Output Queue
- Change Output Queue
実行環境は以下の通りです。
| 項目 | バージョン値 |
|---|---|
| IBMi | V7R5 |
| VSCode | 1.103.2 |
| Code for i | 2.17.0 |
Create Library
CRTLIB=ライブラリー作成
ライブラリー作成 (CRTLIB)コマンドは、システムに新しいライブラリーを追加します。ライブラリーにオブジェクトを配置する前に、ライブラリーが既に作成されている必要があります。ライブラリーが作成されると、QSYS (システム)ライブラリーに存在するかのように表示されます。
【AS400】
コマンドラインに以下を入力するか、
CRTLIB LIB(任意のライブラリー名)
CRTLIB⇒F4押下⇒さらにF10押下で追加パラメータ(権限等)を設定できます。

実行キー押下で作成されます。

【Code for IBMi】
Code for IBMi ではこの操作に直接該当する操作がありませんが、以下手順で作成し使用することができます。
Work with ActionsのNew Actionをクリックしコマンド作成画面を展開します。

Command to runに以下コマンドを入力し、Saveします。
?CRTLIB LIB(&NAME) TEXT('VS Codeから作成')
汎用性を持たせるため、ライブラリー名を『&NAME』にすることで作成時に任意のライブラリー名を指定できます。
それでは実際に実行してみましょう。
まず、適当なソースメンバーの上で右クリック→RunActionから作成したCreateLibraryを選択します。


作成したコマンドが表示されるので、

任意のライブラリー名を指定して実行します。

ターミナルで作成されたことが確認できました。

Create Source File
CRTSRCPF=ソース物理ファイル作成
ソース物理ファイル作成(CRTSRCPF)コマンドは、ソースコードを格納する物理ファイルを作成します。
【AS400】
コマンドラインに以下を入力するか、
CRTSRCPF FILE(任意のライブラリー名/ファイル名)
CRTSRCPF⇒F4押下⇒さらにF10押下で追加パラメータ(権限等)を設定できます。

実行キー押下で作成されます。

【Code for IBMi】
Code for IBMi ではこの操作に直接該当する操作がありませんが、以下手順で作成し使用することができます。
上記CRTLIB同様、画面左下
アイコン→Actionsから設定していきます。
Work with ActionsのNew Actionをクリックしコマンド作成画面を展開します。

Command to runに以下コマンドを入力し、Saveします。
?CRTSRCPF FILE(&LIBRARY/&NAME) TEXT('VS Codeから作成')
汎用性を持たせるため、ライブラリー名を『&LIBRARY』ファイル名を『&NAME』にすることで作成時に任意の名前を指定できます。
それでは実際に実行してみましょう。
まず、適当なソースメンバーの上で右クリック→RunActionから作成したCreate Source Fileを選択します。

任意のライブラリー名・ファイル名を指定して実行します。

ターミナルで作成されたことが確認できました。

Create Physical File
CRTPF=物理ファイル作成
物理ファイル作成(CRTPF)コマンドは、のコマンドで指定された情報と(オプションで)ソースファイルに含まれるデータ記述仕様(DDS)から物理ファイルを作成します。
【AS400】
コマンドラインに以下を入力するか、
CRTPF FILE(任意のライブラリー名/ファイル名)
CRTPF⇒F4押下⇒さらにF10押下で追加パラメータ(権限等)を設定できます。

もしくは、作成したいファイルに14(⇒F4押下⇒さらにF10押下で追加パラメータ等)

実行キー押下で作成されます。

【Code for IBMi】
デフォルトで存在しているコマンドです。
作成したいPFの上で右クリックし、RunActionを選択します。

Create Physical File(CRTPF)を選択します。

ターミナルで作成されたことが確認できます。

Create Logical File
CRTLF=論理ファイル作成
論理ファイル作成(CRTLF)コマンドは、このコマンドで指定された情報とソースファイルに含まれるデータ記述仕様(DDS)から論理ファイルを作成します。
【AS400】
コマンドラインに以下を入力するか、
CRTLF FILE(任意のライブラリー名/ファイル名)
CRTLF⇒F4押下⇒さらにF10押下で追加パラメータ(権限等)を設定できます。

もしくは、作成したいファイルに14(⇒F4押下⇒さらにF10押下で追加パラメータ等)

実行キー押下で作成されます。

【Code for IBMi】
デフォルトで存在しているコマンドです。
作成したいLFの上で右クリックし、RunActionを選択します。

Create Logical File(CRTLF)を選択します。

ターミナルで作成されたことが確認できます。

Create Save File
CRTSAVF=保管ファイル作成
保管ファイルの作成(CRTSAVF)コマンドは、保管ファイルを作成します。
保存ファイルは、保存コマンドや復元コマンドで使用して、テープや光メディアに書き込まれるはずだったデータを保存することができます。また、保存ファイルはデータベースファイルのように、保存情報や復元情報を含むレコードの読み取りや書き込みにも使用できます。さらに、システム・ネットワーク体系配布サービス(SNADS)ネットワーク上の他のユーザーにオブジェクトを送信するためにも使用できます。
【AS400】
コマンドラインに以下を入力するか、
CRTSAVF FILE(任意のライブラリー名/ファイル名)
CRTSAVF⇒F4押下⇒さらにF10押下で追加パラメータ(権限等)を設定できます。

実行キー押下で作成されます。

【Code for IBMi】
Code for IBMi ではこの操作に直接該当する操作がありませんが、以下手順で作成し使用することができます。
画面左下
アイコン→Actionsから設定していきます。
Work with ActionsのNew Actionをクリックしコマンド作成画面を展開します。

Command to runに以下コマンドを入力し、Saveします。
?CRTSAVF FILE(&LIBRARY/&NAME) TEXT('VS Codeから作成')
汎用性を持たせるため、ライブラリー名を『&LIBRARY』ファイル名を『&NAME』にすることで作成時に任意の名前を指定できます。
それでは実際に実行してみましょう。
まず、適当なソースメンバーの上で右クリック→RunActionから作成したCreate Savefileを選択します。

作成したコマンドが表示されるので、

任意のライブラリー名・ファイル名を指定して実行します。

ターミナルで作成されたことが確認できました。

Change Current Library
CHGCURLIB=現行ライブラリ変更
現在のライブラリーの変更(CHGCURLIB)コマンドは、現在のスレッドのライブラリーリスト内の現在のライブラリー項目を置き換えます。
【AS400】
コマンドラインに以下を入力するか、
CHGCURLIB CURLIB(任意のライブラリー名)
【Code for IBMi】
デフォルトで存在している機能を使用できます。
USER LIBRARY LISTで任意のライブラリ上で右クリック⇒Set as Current Libraryを選択

実行後、更新されます。

Change Library List
CHGLIBL=ライブラリリスト変更
ライブラリー・リスト変更(CHGLIBL)コマンドは、現在のスレッドのライブラリー・リストのユーザー部分を、ユーザーが指定したライブラリー・リストに変更します。
【AS400】
コマンドラインに以下を入力するか、
CHGLIBL LIBL(任意のライブラリー名1 任意のライブラリー名2...)
【Code for IBMi】
デフォルトで存在している機能を使用できます。
USER LIBRARY LISTで操作ができます。
+で追加、↑↓で順序変更が可能
Work with Spooled Files
WRKSPLF=スプールファイル処理
スプール・ファイル処理(WRKSPLF)コマンドは、システム上のすべてのスプール・ファイルのリスト、または選択したリストを表示します。表示される項目の一部または全部を変更、保留、削除、表示、または解放することができます。
【AS400】
コマンドラインに以下を入力するか、
WRKSPLF
WRKSPLF⇒F4押下⇒さらにF10押下で追加パラメータを設定できます。



【Code for IBMi】
Code for IBMi ではこの操作に直接該当する操作がありません。
またVSCodeで使用することも少ないかと思われますが、以下手順で作成し参照のみ可能です。
画面左下
アイコン→Actionsから設定していきます。
Work with ActionsのNew Actionをクリックしコマンド作成画面を展開します。

Command to runに以下コマンドを入力し、Saveします。

それでは実際に実行してみましょう。
まず、適当なソースメンバーの上で右クリック→RunActionから作成したWRKSPLFを選択します。

Work Output Queue
WRKOUTQ=出力キューの確認
スプール・ファイル処理(WRKSPLF)コマンドは、システム上のすべてのスプール・ファイルのリスト、または選択したリストを表示します。表示される項目の一部または全部を変更、保留、削除、表示、または解放することができます。
【AS400】
コマンドラインに以下を入力するか、
WRKOUTQ OUTQ(任意のOUTQ名)
WRKOUTQ⇒F4押下⇒さらにF10押下で追加パラメータを設定できます。


【Code for IBMi】
Code for IBMi ではこの操作に直接該当する操作がありません。
またVSCodeで使用することも少ないかと思われますが、以下手順で作成し参照のみ可能です。
画面左下
アイコン→Actionsから設定していきます。
Work with ActionsのNew Actionをクリックしコマンド作成画面を展開します。

Command to runに以下コマンドを入力し、Saveします。
?WRKOUTQ OUTQ(&NAME)
それでは実際に実行してみましょう。
まず、適当なソースメンバーの上で右クリック→RunActionから作成したWRKOUTQを選択します。

作成したコマンドが表示されるので、

任意の名前を指定して実行します。

Change Output Queue
CHGOUTQ=出力キューの変更
出力キュー変更 (CHGOUTQ) コマンドを使用すると、指定された出力キューの属性を変更できます。出力キューの以下の属性は、出力キューへの書き込みプログラムがアクティブになっている間に変更できます。
【AS400】
コマンドラインに以下を入力するか、
CHGOUTQ OUTQ(任意のライブラリー/任意のOUTQ)
CHGOUTQ⇒F4押下⇒さらにF10押下で追加パラメータを設定できます。

【Code for IBMi】
Code for IBMi ではこの操作に直接該当する操作がありません。
またVSCodeで使用することも少ないかと思われますが、以下手順で作成し使用可能です。
画面左下
アイコン→Actionsから設定していきます。
Work with ActionsのNew Actionをクリックしコマンド作成画面を展開します。

Command to runに以下コマンドを入力し、Saveします。
?CHGOUTQ OUTQ(&LIBRARY/&NAME)
それでは実際に実行してみましょう。
まず、適当なソースメンバーの上で右クリック→RunActionから作成したCHGOUTQを選択します。

作成したコマンドが表示されるので、

任意のライブラリー名・ファイル名を指定して実行します。

当記事の著作権はIBMに帰属します。
詳細はこちらを参照ください。

















