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AS400とCode for IBMiでのコマンド比較④

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ここでは、主に開発環境をセットアップする際に使用するコマンドを紹介します。
Code for IBMiをインストールしてからあらかじめ用意されているコマンドや機能、また新たにコマンドを作成をすることで、簡単に使用することができます。


【コマンド一覧】


実行環境は以下の通りです。

項目 バージョン値
IBMi V7R5
VSCode 1.103.2
Code for i 2.17.0

Create Library

CRTLIB=ライブラリー作成

ライブラリー作成 (CRTLIB)コマンドは、システムに新しいライブラリーを追加します。ライブラリーにオブジェクトを配置する前に、ライブラリーが既に作成されている必要があります。ライブラリーが作成されると、QSYS (システム)ライブラリーに存在するかのように表示されます。

【AS400】
コマンドラインに以下を入力するか、

コマンド
CRTLIB LIB(任意のライブラリー名)

CRTLIB⇒F4押下⇒さらにF10押下で追加パラメータ(権限等)を設定できます。
CRTLIB1.png
実行キー押下で作成されます。
CRTLIB2.png

【Code for IBMi】
Code for IBMi ではこの操作に直接該当する操作がありませんが、以下手順で作成し使用することができます。

画面左下:gear:アイコン→Actionsから設定していきます。
Action.png

Work with ActionsのNew Actionをクリックしコマンド作成画面を展開します。
NEWACTION.png

Command to runに以下コマンドを入力し、Saveします。

Code for IBMi
?CRTLIB LIB(&NAME) TEXT('VS Codeから作成')

汎用性を持たせるため、ライブラリー名を『&NAME』にすることで作成時に任意のライブラリー名を指定できます。

その他設定は以下の通りです。これでコマンド作成は完了です。
CRTLIB_VS2.png
CRTLIB_VS3.png

それでは実際に実行してみましょう。
まず、適当なソースメンバーの上で右クリック→RunActionから作成したCreateLibraryを選択します。
RunAction.png
CRTLIB_VS6.png

作成したコマンドが表示されるので、
CRTLIB_VS4.png
任意のライブラリー名を指定して実行します。
CRTLIB_VS5.png
ターミナルで作成されたことが確認できました。
CRTLIB_VS1.png

Create Source File

CRTSRCPF=ソース物理ファイル作成

ソース物理ファイル作成(CRTSRCPF)コマンドは、ソースコードを格納する物理ファイルを作成します。

【AS400】
コマンドラインに以下を入力するか、

コマンド
CRTSRCPF FILE(任意のライブラリー名/ファイル名)

CRTSRCPF⇒F4押下⇒さらにF10押下で追加パラメータ(権限等)を設定できます。
CRTSRCPF1.png
実行キー押下で作成されます。
CRTSRCPF2.png

【Code for IBMi】
Code for IBMi ではこの操作に直接該当する操作がありませんが、以下手順で作成し使用することができます。

上記CRTLIB同様、画面左下:gear:アイコン→Actionsから設定していきます。
Work with ActionsのNew Actionをクリックしコマンド作成画面を展開します。
NEWACTION.png

Command to runに以下コマンドを入力し、Saveします。

Code for IBMi
?CRTSRCPF FILE(&LIBRARY/&NAME) TEXT('VS Codeから作成')

汎用性を持たせるため、ライブラリー名を『&LIBRARY』ファイル名を『&NAME』にすることで作成時に任意の名前を指定できます。

その他設定は以下の通りです。これでコマンド作成は完了です。
CRTSRCPF_VS1.png
CRTSRCPF_VS2.png

それでは実際に実行してみましょう。
まず、適当なソースメンバーの上で右クリック→RunActionから作成したCreate Source Fileを選択します。
CRTSRCPF_VS6.png

作成したコマンドが表示されるので、
CRTSRCPF_VS4.png

任意のライブラリー名・ファイル名を指定して実行します。
CRTSRCPF_VS3.png
ターミナルで作成されたことが確認できました。
CRTSRCPF_VS5.png

Create Physical File

CRTPF=物理ファイル作成

物理ファイル作成(CRTPF)コマンドは、のコマンドで指定された情報と(オプションで)ソースファイルに含まれるデータ記述仕様(DDS)から物理ファイルを作成します。

【AS400】
コマンドラインに以下を入力するか、

コマンド
CRTPF FILE(任意のライブラリー名/ファイル名)

CRTPF⇒F4押下⇒さらにF10押下で追加パラメータ(権限等)を設定できます。
CRTPF1.png
もしくは、作成したいファイルに14(⇒F4押下⇒さらにF10押下で追加パラメータ等)
CRTPF2.png
実行キー押下で作成されます。
CRTPF3.png

【Code for IBMi】
デフォルトで存在しているコマンドです。
作成したいPFの上で右クリックし、RunActionを選択します。
RunAction.png
Create Physical File(CRTPF)を選択します。
CRTPF_VS.png
ターミナルで作成されたことが確認できます。
CRTPF_VS2.png

Create Logical File

CRTLF=論理ファイル作成

論理ファイル作成(CRTLF)コマンドは、このコマンドで指定された情報とソースファイルに含まれるデータ記述仕様(DDS)から論理ファイルを作成します。

【AS400】
コマンドラインに以下を入力するか、

コマンド
CRTLF FILE(任意のライブラリー名/ファイル名)

CRTLF⇒F4押下⇒さらにF10押下で追加パラメータ(権限等)を設定できます。
CRTLF1.png
もしくは、作成したいファイルに14(⇒F4押下⇒さらにF10押下で追加パラメータ等)
CRTLF2.png
実行キー押下で作成されます。
CRTLF3.png

【Code for IBMi】
デフォルトで存在しているコマンドです。
作成したいLFの上で右クリックし、RunActionを選択します。
RunAction.png
Create Logical File(CRTLF)を選択します。
CRTLF_VS1.png
ターミナルで作成されたことが確認できます。
CRTLF_VS2.png

Create Save File

CRTSAVF=保管ファイル作成

保管ファイルの作成(CRTSAVF)コマンドは、保管ファイルを作成します。
保存ファイルは、保存コマンドや復​​元コマンドで使用して、テープや光メディアに書き込まれるはずだったデータを保存することができます。また、保存ファイルはデータベースファイルのように、保存情報や復元情報を含むレコードの読み取りや書き込みにも使用できます。さらに、システム・ネットワーク体系配布サービス(SNADS)ネットワーク上の他のユーザーにオブジェクトを送信するためにも使用できます。

【AS400】
コマンドラインに以下を入力するか、

コマンド
CRTSAVF FILE(任意のライブラリー名/ファイル名)

CRTSAVF⇒F4押下⇒さらにF10押下で追加パラメータ(権限等)を設定できます。
CRTSAVF1.png
実行キー押下で作成されます。
CRTSAVF2.png

【Code for IBMi】
Code for IBMi ではこの操作に直接該当する操作がありませんが、以下手順で作成し使用することができます。

画面左下:gear:アイコン→Actionsから設定していきます。
Work with ActionsのNew Actionをクリックしコマンド作成画面を展開します。
NEWACTION.png

Command to runに以下コマンドを入力し、Saveします。

Code for IBMi
?CRTSAVF FILE(&LIBRARY/&NAME) TEXT('VS Codeから作成')

汎用性を持たせるため、ライブラリー名を『&LIBRARY』ファイル名を『&NAME』にすることで作成時に任意の名前を指定できます。

その他設定は以下の通りです。これでコマンド作成は完了です。
CRTSAVF_VS2.png
CRTSAVF_VS3.png

それでは実際に実行してみましょう。
まず、適当なソースメンバーの上で右クリック→RunActionから作成したCreate Savefileを選択します。
CRTSAVF_VS1.png

作成したコマンドが表示されるので、
CRTSAVF_VS4.png
任意のライブラリー名・ファイル名を指定して実行します。
CRTSAVF_VS5.png
ターミナルで作成されたことが確認できました。
CRTSAVF_VS6.png

Change Current Library

CHGCURLIB=現行ライブラリ変更

現在のライブラリーの変更(CHGCURLIB)コマンドは、現在のスレッドのライブラリーリスト内の現在のライブラリー項目を置き換えます。

【AS400】
コマンドラインに以下を入力するか、

コマンド
CHGCURLIB CURLIB(任意のライブラリー名)

CHGCURLIB⇒F4押下で設定できます。
CHGCURLIB1.png

【Code for IBMi】
デフォルトで存在している機能を使用できます。
USER LIBRARY LISTで任意のライブラリ上で右クリック⇒Set as Current Libraryを選択
CHGCURLIB_VS1.png
実行後、更新されます。
CHGCURLIB_VS2.png

Change Library List

CHGLIBL=ライブラリリスト変更

ライブラリー・リスト変更(CHGLIBL)コマンドは、現在のスレッドのライブラリー・リストのユーザー部分を、ユーザーが指定したライブラリー・リストに変更します。

【AS400】
コマンドラインに以下を入力するか、

コマンド
CHGLIBL LIBL(任意のライブラリー名1 任意のライブラリー名2...)

CHGLIBL⇒F4押下で設定できます。
CHGLIBL1.png

【Code for IBMi】
デフォルトで存在している機能を使用できます。
USER LIBRARY LISTで操作ができます。

+で追加、↑↓で順序変更が可能

CHGLIBL_VS2.png

Work with Spooled Files

WRKSPLF=スプールファイル処理

スプール・ファイル処理(WRKSPLF)コマンドは、システム上のすべてのスプール・ファイルのリスト、または選択したリストを表示します。表示される項目の一部または全部を変更、保留、削除、表示、または解放することができます。

【AS400】
コマンドラインに以下を入力するか、

コマンド
WRKSPLF

WRKSPLF⇒F4押下⇒さらにF10押下で追加パラメータを設定できます。
WRKSPLF1.png
WRKSPLF2.png
WRKSPLF3.png

【Code for IBMi】
Code for IBMi ではこの操作に直接該当する操作がありません。
またVSCodeで使用することも少ないかと思われますが、以下手順で作成し参照のみ可能です。

画面左下:gear:アイコン→Actionsから設定していきます。
Work with ActionsのNew Actionをクリックしコマンド作成画面を展開します。
NEWACTION.png

Command to runに以下コマンドを入力し、Saveします。
WRKSPLF_VS1.png

それでは実際に実行してみましょう。
まず、適当なソースメンバーの上で右クリック→RunActionから作成したWRKSPLFを選択します。
WRKSPLF_VS2.png

ターミナルに実行結果が表示され、参照ができました。
WRKSPLF_VS3.png

Work Output Queue

WRKOUTQ=出力キューの確認

スプール・ファイル処理(WRKSPLF)コマンドは、システム上のすべてのスプール・ファイルのリスト、または選択したリストを表示します。表示される項目の一部または全部を変更、保留、削除、表示、または解放することができます。

【AS400】
コマンドラインに以下を入力するか、

コマンド
WRKOUTQ OUTQ(任意のOUTQ名)

WRKOUTQ⇒F4押下⇒さらにF10押下で追加パラメータを設定できます。
WRKOUTQ.png
WRKOUTQ2.png

【Code for IBMi】
Code for IBMi ではこの操作に直接該当する操作がありません。
またVSCodeで使用することも少ないかと思われますが、以下手順で作成し参照のみ可能です。

画面左下:gear:アイコン→Actionsから設定していきます。
Work with ActionsのNew Actionをクリックしコマンド作成画面を展開します。
NEWACTION.png

Command to runに以下コマンドを入力し、Saveします。

Code for IBMi
?WRKOUTQ OUTQ(&NAME)

その他設定は以下の通りです。これでコマンド作成は完了です。
WRKOUTQ_VS1.png
image.png

それでは実際に実行してみましょう。
まず、適当なソースメンバーの上で右クリック→RunActionから作成したWRKOUTQを選択します。
WRKOUTQ_VS7.png
作成したコマンドが表示されるので、
WRKOUTQ_VS3.png
任意の名前を指定して実行します。
WRKOUTQ_VS4.png

ターミナルに実行結果が表示され、参照ができました。
WRKOUTQ_VS5.png

Change Output Queue

CHGOUTQ=出力キューの変更

出力キュー変更 (CHGOUTQ) コマンドを使用すると、指定された出力キューの属性を変更できます。出力キューの以下の属性は、出力キューへの書き込みプログラムがアクティブになっている間に変更できます。

【AS400】
コマンドラインに以下を入力するか、

コマンド
CHGOUTQ OUTQ(任意のライブラリー/任意のOUTQ)

CHGOUTQ⇒F4押下⇒さらにF10押下で追加パラメータを設定できます。
CHGOUTQ1.png

【Code for IBMi】
Code for IBMi ではこの操作に直接該当する操作がありません。
またVSCodeで使用することも少ないかと思われますが、以下手順で作成し使用可能です。

画面左下:gear:アイコン→Actionsから設定していきます。
Work with ActionsのNew Actionをクリックしコマンド作成画面を展開します。
NEWACTION.png

Command to runに以下コマンドを入力し、Saveします。

Code for IBMi
?CHGOUTQ OUTQ(&LIBRARY/&NAME)

その他設定は以下の通りです。これでコマンド作成は完了です。
CHGOUTQ_VS1.png
CHGOUTQ_VS2.png

それでは実際に実行してみましょう。
まず、適当なソースメンバーの上で右クリック→RunActionから作成したCHGOUTQを選択します。
CHGOUTQ_VS3.png
作成したコマンドが表示されるので、
CHGOUTQ_VS4.png
任意のライブラリー名・ファイル名を指定して実行します。
CHGOUTQ_VS5.png

ターミナルに実行結果が表示され、実行ができました。
CHGOUTQ_VS6.png


当記事の著作権はIBMに帰属します。
詳細はこちらを参照ください。

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