はじめに
AIラジコンカー界隈で流行りの自動運転ミニカーのモデル,「JetRacer」を製作するにあたって役立ったことを備忘録として残します.ここでは,JetsonNanoを外部のPCで作業するための「Jupyter Lab」について書きます.
JetsonNanoにJupyter-Labからアクセス
今まではラズパイ一筋でやってきたのでJetsonNanoについては何もわからない....色々調べていると,どうやらJupyterを使って別のPC環境で作業するのが主流らしい,ということで,実際にJetsonNanoにJupyter Notebookをインストールして,ラップトップPC(Windows11).以下の記事がわかりやすく,参考にさせていただきました.
Jetson起動時に自動でJupyter-Labを立ち上げる
JupyterLabで接続できるようになったのはいいものの,毎回ディスプレイとマウスとキーボードをつなぐのは面倒なので,JetsonのUbuntuでサービスを作りました.良かったら実装してみてください.
手順①:ファイルの作成
sudo gedit /etc/systemd/system/jupyter_lab.service
手順②:以下のスクリプトを貼り付けて保存
[Unit]
Description=Jupyter Lab
After=network.target
[Service]
Type=simple
User=megken
ExecStart=/home/megken/.local/bin/jupyter-lab --notebook-dir=/home/megken --ip=0.0.0.0 --no-browser --allow-root --port=8888
WorkingDirectory=/home/megken
Restart=always
Environment="PATH=/home/megken/.local/bin:/usr/bin:/bin"
[Install]
WantedBy=multi-user.target
ここで,「megken」はユーザネームなので変更してください.また,ExecStartにはjupyter-labのパスを入れてください.確認の方法は以下のコマンドです.
which jupyter-lab
手順③:サービスのリロード
sudo systemctl daemon-reload
手順④:サービスの有効化と起動
sudo systemctl enable jupyter_lab.service
sudo systemctl start jupyter_lab.service
これでわざわざディスプレイをつないぎターミナルを開いて,手動でJupyter-Labを開くことなくアクセスできるようになりました.