2020年末、
「来年にはRを始めよう」と思っている方もいらっしゃるかもしれない。
自分用備忘録を兼ねて、Rを使い始める人に導入を書こうかと。
簡単に記事全体の話
- RのインストールとR studioのインストール + 初期設定
- アップデートの確認
- コードはマークダウンで書きhtmlでレポート(セッションを残しておく)
Rのインストール
download Rからインストール
現在はver-4.0.3がtop pageからリンクされているが、その下に3.6.3が表示されているように、
3.6あたりのバージョンは安定している。ver-4 系だと動かないパッケージもある
逆に新しく開発されているパッケージは4系で作られているものもある
その場合、Rは複数のバージョンでフォルダに分かれてインストールされるので、必要に応じてインストールする
R studioのインストール
Open Source License Downloadからインストール
現在はver-1.13が確認できている
R studioの背後ではRが動いている
初期設定
デフォルトだと真っ白で目がつらいのでテーマを変更する
Tools > Global Options > appearance
から好きなテーマを選択する
パッケージとR studioのアップデート
Help > check for updateからR studioのアップデート確認
Tools > package updateからパッケージの最新版をチェック
チートシート確認
Help > cheat sheet
パッケージを使い始める際の必要なコードを一覧で確認できるcheat sheetのリンクを確認できる
A4で印刷して机の隅に置いておくと便利
パッケージの開発git hubに行けばもとのチートシートがダウンロードできるのでそちらも。
コードを書く
ctrl + shift + N
もしくは
file > new file > R script
コードを書ける画面が表示される
コードを書いてctrl + enter で実行
コードを書くならmarkdownがオススメ
file > new file > R markdown
名前を付けてマークダウン(拡張子「.Rmd」)を作成
マークダウンの便利なところは日本語で説明を書きながらそのままレポート化できるところ
同時に実行もできるし結果の出力も載せられるので、
・コード書く
・コメントは一行ずつコメントアウトする
・実行する
・表示画像をキャプチャする
・ワードやパワポに貼り付ける
・コメントアウトした文章をコメントアウト消して資料にコピペ
・使ったバージョンをスクショする
といった手間が不要になり、R studio内で完結する
マークダウン記法が使えるので多少の箇条書きや文字サイズ、フォントの変更がコード内で実行できる
Rで実行したい箇所はコードであることを明記するために「'''」で囲む
囲まれた範囲を「チャンク chunk」と呼び、ショートカットは「ctrl + alt + i」
右側に実行する用の三角形マークがあるのでこれを押してコードを実行
コード上で実行結果まで確認できる
レポート出力
knit > knit to HTML
でHTMLに出力
あとはHTMLファイルをレポートとして使うだけ
pdfを利用するときはいくつかプラグインをインストールしておく必要があるので注意
バージョンも一緒に出力
sessionInfo()が便利
ライブラリを読み込んだ後に実行すると、使ったライブラリのバージョンも一括で出力できる
R studioの良いところ
・コードが自動で保存される(長いコードを書いて落ちると絶望)
・関数の補助が書きかけの段階から入る
プロジェクト分け
右上のprojectから実行したいprojectを選択できる
分析中のデータやコードを分けておける
個人的にはデスクトップ上にフォルダ分けしてRファイル(.R)とデータを格納しておく方法の方が途中でミスしなくて済む
以上
来年も良いRライフを。