Simple Data Integrator (SDI) はデータベース間のデータ連携するソフトウェアです。
Simple Data Integrator(SDI)は、さまざまなリレーショナルデータベース(RDB)間のデータ連携をスムーズに実現するツールです。対応データベースには、Oracle、SQL Server、MySQL、PostgreSQL、DB2、Azure Synapse、BigQuery、Snowflake、ODBC接続可能な各種RDBが含まれます。
CSV、Excel、JSON、XMLといったファイル形式からRDBへのデータインポートや、RDBからファイルへのデータエクスポートにも対応しており、柔軟なデータ連携を可能にします。
インポート元・エクスポート先としては、ローカルファイルシステムのほか、FTP/FTPS、SFTP、AWS S3、OCI Object Storage、Azure Blob Storage など、各種クラウドストレージやリモートストレージに対応しています。
また、WebサービスやWeb APIからのデータ取得・連携にも対応しており、システム間の統合を効率よく行うことができます。
スケジューラー機能を活用すれば、指定した時間での自動連携や、ファイルの更新をトリガーとした処理の自動実行が可能です。
さらに、SDI Gateway Service は Proxy 機能を備えており、遠隔地とのセキュアなデータ連携をインターネット経由で実現できます。VPNや専用線の構築は不要で、手軽かつ安全に接続環境を整えることができます。
システムアーキテクチャ、動作環境につきまして下記のページに記述:
https://ja.sdi.ricct.com/userguide/systemarchitecture/
主要機能
データ連携
- ソースDBのテーブル、ビュー、クエリからターゲットDBのテーブルへのデータ転送
- CSV、Excel、JSON、XMLファイルからターゲットDBのテーブルへのデータインポート
- ソースDBのテーブル、ビュー、クエリからCSV、Excel、JSON、XMLファイルへのデータエクスポート
- SQL・ストアドプロシージャの実行
- WebサービスやWeb APIとの連携
- ワークフロー機能による連携処理の構築
- 実行結果に応じたメール通知・イベント通知の送信
マッピング機能・監視
- データベースの可用性を監視し、障害の兆候を早期に検知
- データ内容を監視し、イレギュラーデータや欠損、不整合などの異常を検出
スケジューラー
- 毎時、毎日特定時刻、週次、月次、リピート実行など、柔軟なスケジュール設定が可能
- ファイルの更新をトリガーとして処理を自動実行
- 複数タスクの並列(パラレル)実行および順次(シリアル)実行を制御
- タスク失敗時の自動リトライ機能を搭載
特徴
- シンプルな設計で、わずか3ステップでデータ連携やスケジューラー設定が完了
- 基本的なデータ連携はノーコードで実現可能
- 複雑な要件にも対応できるワークフロー機能を搭載
- 離れた拠点間やマルチクラウド環境でのレプリケーション時にも、インターネット回線を利用してセキュアにデータ連携を実現
ハイブリッドクラウドにおけるデータ連携にも最適な設計 - コールドスタンバイや自動フェイルオーバー機能を実装しており、システム要件や重要度に応じた柔軟な対策が可能
- コマンドライン・インタフェース(
SdiCli.exe
)を利用することで、コマンドラインからマッピングタスクの実行が可能
ライセンス
Edition | 価格 | 説明 |
---|---|---|
Developer Edition | 無償(期限なし) | 開発、教育、デモ、非商業利用。機能制限なし |
Express Edition | 無償(期限なし) | マッピング数上限など機能制限あり |
Standard Edition | 有償 | マッピング数上限など機能制限あり |
Enterprise Edition | 有償 | 全機能使用可能 |
以上です。
Simple Data Integrator (SDI) 実践入門