Qiita初投稿です。拙い文章ですがお付き合いいただけると助かります。
Windowsタブレットは動作が重い(主語がでかい)
2018年の10月頃に購入したASUSのTransbook R106HA(といっても中身はT102HAらしいのですが)というWindowsタブレットを使っているのですが、メモリ4GBだとやはりWindows10には厳しく動作が重い状況でした。Windowsを使うなら普段から使っているラップトップのノートPCでいいやと思って、2019年の6月ほどまで放置してました。
再利用しようと思ったきっかけ
その普段から使っているノートPCのバッテリーが消耗して、講義が3限分連続だと一度充電を挟まないと途中で切れてしまう状況に陥ってしまいました。そこでさきほど挙げたタブレットをどうにか改良して使えないかと思った結果、Linuxを入れようと思い立ったのでした、まる。
Linux化にするにあたって
という前振りをして、Linuxを入れたいと思います。一応スペック紹介を。
ASUS | Transbook T102HA(R106HA) |
---|---|
CPU | Intel Atom x5-Z8350 |
ストレージ | eMMC:64GB |
RAM | 4GB |
あと地味にキーボードドック着けても1kgいかないの良い。
そして入れるディストリビューションですが、今回はXubuntu 18.04 LTS版を選択しています。理由はCPUの負担が比較的少ないため。
導入の手順に関してはこちらを参考に。
インストール完了までは順調に進みました。
トラブルの発生
使ってみるといくつかトラブルが生じたため、備忘録のついでに書いておきます。
- 画面関係のトラブル
さきほど参考にした記事のとおり、このタブレットはデフォルトだと本体を縦にした状態がデフォルトになってしまいます。
画面を右に90度回転すると本体を横にした際の正常な向きになるため、ターミナル上でxrandr -o right
もしくは画面設定から向きを右向きに設定してあげます。しかし、タッチしたときの座標は移動しないため、同じくタッチパネルのキャリブレーションを行う必要があります。
xinuput list
を打つと、マウスやキーボードなどの入力デバイスの一覧が出力されます。そこで、タッチパネルの名前を取得します。
そして、コマンドxinput set-prop 'dev-name' 'Coordinate Transformation Matrix' 0 1 0 -1 0 1 0 0 1
を入力するとキャリブレーションが行われます。('dev-name'はidでも代用可能ですが、強制終了などをした際に変わってしまうのでオススメしません)
入力デバイス名の取得や原理はこちらを参考にしました。
ここよりCoordinate Transformation Matrixは
\begin{matrix}
\cos\theta & \sin\theta & 0 \\
-\sin\theta & \cos\theta & 0 \\
0 & 0 & 1
\end{matrix}
となっています。それぞれ0度(通常)、90度(タッチ座標をを右に補正する場合)は、
\theta = 0 \\
\begin{matrix}
1 & 0 & 0 \\
0 & 1 & 0 \\
0 & 0 & 1
\end{matrix} \\
\theta = 90 \\
\begin{matrix}
0 & 1 & 0 \\
-1 & 0 & 0 \\
0 & 0 & 1 \\
\end{matrix}
になります。覚えていても結局0度か90度のときしか使わないとは思いますが…
私は~/.profile
に記述しました。多分別の場所に記述したほうがよさげだと思います。(ログイン画面上で適応されない)
- Bluetoothが勝手に起動する
何故かインストール直後は起動時にデフォルトでBluetoothがonになってしまう状態でした。
最初はプロファイルかコンフィグかどちらかに入っていると思い、linux bluetooth 自動接続という頭の悪いキーワードで検索したところ、ここの記事にたどり着きました。
[policy]
AutoEnable == true
と変更を加えて再起動します。しかし失敗。割と焦っていろいろ見てみた結果、自動開始アプリケーションの中にBlueman Bluetooth Managerが入っていたのが原因で、それを切ってあげれば自動でonにならないようにできました。
整備が終わって
あらかた使っていく上で不便と感じる原因は解決できました。今後の課題としてはせっかくのタブレットPCであるため、画面回転を検出して自動で画面の向きを切り替えができるようにしたいなと思っています。あと余談で、Xubuntuを入れる前はLinux Mint MATEを入れていたのですが、バッテリーの持ちがすごく悪い(1時間程度しか持たない)という理由でXubuntuに変更しています。ディストロの違いをこのような形で体感ができたのは素直に良い経験になりました。というか画面の輝度が変更できないLinux Mintさん側にも問題がある
追記(2020/1/28)
後日談ができました→https://qiita.com/Requin/items/cde193aaf4b9ff5dae78