大学時代に使用していた Surface Laptop がタンスのこやしになっていたので、
Ubuntuを入れてサーバーの勉強がてら遊んでみようという魂胆
1. 方針決定:Ubuntuバージョン選定
推奨バージョン
バージョン | 特徴 | サポート期限 |
---|---|---|
Ubuntu 24.04 LTS | 2024年4月リリース。 | 2029年 |
Ubuntu 22.04 LTS | 2022年4月リリース。安定稼働実績あり。 | 2027年 |
→ おすすめは22.04 LTS
Surfaceはハードウェアが特殊(タッチパネル)なので、安定性重視のLTS版を推奨する。
Surfaceシリーズは、標準Ubuntuでドライバが完全対応していないことがあるらしい。
2. 準備編
必要なもの
- 初期化された8GB以上のUSBメモリ
- Rufus(Windows用USBブートメディア作成ツール)
- Ubuntu ISOファイル
手順
-
Ubuntu公式サイト(過去ios置き場)からUbuntu 22.04 LTSのISOファイルをダウンロード
今回はubuntu-22.04.4-desktop-amd64.iso
をダウンロード - Rufusを公式サイトからダウンロードし起動し、以下の設定でUSBメモリを作成:
- デバイス → USBメモリを選択
- ブート選択 → ダウンロードしたISOファイルを指定
- パーティション構成 → GPT
- ABRとGPTの違いについてはこちらの記事が分かりやすかったです
- ファイルシステム → FAT32
- スタートをクリック
3. Surface特有の注意点とカスタムポイント
インストール前
-
BitLockerを無効化 (使用している場合)
- Microsoftアカウントと紐づいている場合はアカウント設定ページ > デバイス から回復キーを確認可能
- Secure BootをDisableにしてから無効化にすると回復キーを求められて面倒だったのでBitLockerを先にオフにすることを推奨
- Secure Bootを無効化(BIOS設定で変更)
- Fast Bootを無効化(必要なら)
- TPMはそのままでOK
インストール時
- Rufusで用意したUSBをSurfaceに接続
- Surface 起動時に**音量ボタン「↓」長押し+電源ボタン短押し(二つのボタンは同時に話す)**でUSBブート
- インストール開始 GUIに沿って設定
- インストール種類 → 「ディスクを削除してUbuntuをインストール」
- 最後にUSBを外してEnter
- 必要に応じてパーティションカスタマイズも可
4. インストール後(Surfaceで必要な設定)
ドライバと設定(Surfaceの場合、これが重要)
- カーネルアップデート → Surface向けパッチが含まれる新しいカーネルのほうが安定することが多い
- Wi-Fiやカメラなど一部機能が最初は使えない可能性あり
Surface特化ドライバ・ツールセット
【参考プロジェクト】
インストール例:
curl -sSL https://raw.githubusercontent.com/linux-surface/linux-surface/master/pkg/keys/surface.asc | sudo tee /usr/share/keyrings/surface-archive-keyring.gpg >/dev/null
echo "deb [signed-by=/usr/share/keyrings/surface-archive-keyring.gpg] https://pkg.surfacelinux.com/debian release main" | sudo tee /etc/apt/sources.list.d/surface.list
sudo apt update
sudo apt install linux-image-surface linux-headers-surface iptsd
sudo apt upgrade
再起動後、タッチやWi-Fi周りが安定するはず。
5. 動作確認・仕上げ
- Wi-Fi、タッチパッド、タッチディスプレイ、サスペンド復帰などを確認
- 必要に応じてデバイスファームウェアアップデート
6. Ubuntu環境セットアップ(開発環境)
WSLとの違い
- ネイティブUbuntuなので、systemdやserviceコマンドが標準で使える
- GUI環境がスムーズ(Visual Studio CodeやvimもOK)
開発系パッケージ導入
sudo apt install vim git curl build-essential
必要ならPHPやWordPress環境も後で入れていく感じ
補足
- デュアルブートの場合、Windowsアップデートでブート設定が書き換えられることもあるので注意
- 完全にUbuntu移行するならデータバックアップは万全に
これでSurface Laptopでも快適にUbuntu環境を作れるはず!