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NFTが投票権に!DAOには必須「投票所」の作り方

Last updated at Posted at 2023-06-07

Snapshotで投票所をつくってみたい

snapshot_アートボード-1-1-1024x341.png

こちらの記事 にて、Snapshotがどんなものなのか、実際に使用されたユースケースについても知ることができたと思います。

ここからは、「1つのNFT」=「1票」として投票ができる仕組みの作り方について、私が試行錯誤しながら理解できた「Snapshotの使い方」を紹介させていただきます。


NFTを持っていると投票できる仕組みの作り方

ここでは、私が実際に作成した投票所を元に、どんな風に実装したのかを説明しています。

準備するもの

  • 独自コントラクトで発行したNFT
  • ENSネーム(~.eth のドメイン)

OpenSeaで発行されたNFTは、共有コントラクトであるため、使うことができません。Snapshotで参照するNFTは、独自コントラクトでなければならないため、Thirdweb Chocofactory Manifold などを使って発行しましょう。

また投票所の開設には、ENSネーム(〜.eth のドメイン)が必要となります。

ここでは、「透明化した部長」でお馴染みの独自コントラクトでMINTしたコレクション「Shocking DONUTS」 を用いて、投票所を作成しています。

目標とするのは、透明になった部長1体 = 1票 として機能する投票所です。

Twitter告知バナー_構成図-01-768x432.png

【 STEP 1 】スペースを作成する

「スペースを作成する」を選択し、紐付けを行うENSドメインを選びます。

このとき、「ETHネットワーク」でメタマスクと接続されるのですが、ENSドメインとの紐付けに少量のガス代が必要となります。(ガス代の目安:Gas Price Meter の値が「26」で、およそ500円〜1,000円程度でした)

P1_アートボード-1-1024x602.jpg

【 STEP 2 】プロフィールを編集する(基本情報の入力)

続いて、スペース作成画面の「プロフィール」の入力を行います。アバターや名前、紹介文などを記載していきます。

P3_アートボード-1-1024x989.jpg

【 STEP 3 】プロフィールを編集する(コントラクトの指定)

続いて、投票権として機能するNFTの情報を入力していきます。

P7_アートボード-1-1024x408.jpg

設定方法

-Network:NFTのネットワークと同じものを選びます。今回は Polygon-Chain でMINTしたNFTを用いています。

-Symbol:コントラクトを作成した時に指定した、Symbol を入力します。
※今回使用する「透明部長」のコントラクトでは、Donuts というSymbolを設定しています。

-Strategies:どんなロジックで投票を実装するのか、指定ができます。
※ここでは erc721 を選択しています。

-Contract address:投票に使用するNFTコレクションのコントラクトアドレスを入力します。
※OpenSea上の Details から確認することも可能です。

【 STEP 4 】ウォレットアドレスと投票規則の入力

ここまできたら、あと少し!
管理者となるウォレット情報、投票のルールに関する情報を入力していきます。

P8_アートボード-1-768x367.jpg

設定方法

-Admins:スペースと提案の管理を行うアドレスを指定します。
※自分のメインウォレットを指定しました。

-Authors:提案を作ることができるアドレスを指定します。
※自分のメインウォレットを指定しました。

-提案のバリデーション:提案を作ることができる条件を設定できます。提案は運営者から行う…としたいので 作成者のみ提案を提出可能 にチェックを入れました。

-投票:Quorum にて、提案が可決されるための最低投票数を設定できます。 投票結果を採択するための条件として、最低でも10票分の投票権の行使が必要 という場合には、10 を入力します。

ここまでの流れで、設定は完了です。これで、「透明な部長」のNFTを持っている人だけが、投票できる仕組みを作ることができました。

※私が実際に作成した投票所のリンクを貼っておきます。

2023.1 部長に取り入れるアイテム/概念の公募についての投票

2023.4「新しい方針」についての投票

この記事は、著者が運営するメディア「ぬるぺでぃあ」でも読むことができます(記事はコチラ

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