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Copilot in Fabric / Data Agent:日本リージョン利用で必須テナント設定と何が「国外に出るか」を整理してみた

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Last updated at Posted at 2026-02-17

はじめに

Fabric Data Agent(データ エージェント)はパブリック プレビューです。
今後仕様変更の可能性がある点はご注意ください。
本記事は2026/2時点の情報となります。

▽DataAgentについての概要はこちらもチェックしてみてください!

Copilot in Fabric / Data Agent 利用に必要なテナント設定(前提)

まず、Fabric で Copilot および Data Agent を使う場合、少なくとも以下の設定が必要になります。

  • ユーザーは、Azure OpenAI を利用した Copilot やその他の機能を使用できます

さらに、Fabric容量を日本リージョンに配置している組織の場合、次の設定も有効化が必須です。(これらを OFF にすると、Data Agent および Copilot は利用できません。)

  • Azure OpenAI に送信されるデータは、容量の地理的領域、コンプライアンス境界、または国内クラウド インスタンスの外部で処理される可能性があります
  • Azure OpenAI に送信されるデータは、容量の地理的リージョン、コンプライアンス境界、または国内クラウド インスタンスの外部に格納できます

また、以下は必須ではありませんが、ON にすると体験(精度・継続性)が向上します。

  • あなたの容量の地理的な地域、コンプライアンス境界、または国内クラウドインスタンスの外側に保存されている会話履歴

詳細は以下をご確認ください。

本記事でわかること

日本リージョンで Fabric の Copilot / Data Agent を使い始めようとすると、まず最初に引っかかるのがテナント設定だと思います。
特に「日本に容量やデータを置いているつもりでも、どこまでが国内で完結して、どこからが国外に出るのか」は、コンプライアンスやセキュリティ確認の観点で気になるポイントだと思います。

本記事では、Copilot / Data Agent 利用に関わるテナント設定のうち、“国外で処理される可能性” と “国外に格納される可能性”、そして 会話履歴(オプション)にフォーカスして、誤解しやすい点を整理します。

あわせて、「モデル学習に使われるのでは?」といったよくある不安点も、後半でまとめています。

結論だけ知りたい方は、最後の「まとめ」まで飛んでください。

①Azure OpenAI に送信されるデータは、容量の地理的領域、コンプライアンス境界、または国内クラウド インスタンスの外部で処理される可能性があります

該当設定を ON にした場合、以下のデータが 日本国外で処理される可能性があります。

  • プロンプト
  • グラウンディングデータ(AIが使用するための組織の実データ)
  • AI の出力結果

image.png

なお、Lakehouseなど OneLakeに保存されている データそのものは、引き続き Fabric 容量リージョン(日本)内に保存され、自動的に国外へ保存されるわけではありません。(AIで処理されない部分のデータは国外にでることはない)

つまりまとめると

AI が回答生成に必要な範囲で、日本に格納されている組織データの一部が、海外で処理されうる。
という理解になります。

②Azure OpenAI に送信されるデータは、容量の地理的リージョン、コンプライアンス境界、または国内クラウド インスタンスの外部に格納できます

①が「実際にAIが処理実行のためにデータを一時的に使用する許可」だとすると、こちらは「処理に応じてデータを格納する許可」という位置づけです。

ですが、以下画像より
image.png

少なくとも現時点では

  • プロンプト
  • グラウンディングデータ
  • AI の出力結果

について、処理自体は行われるものの、一時的にも格納されない状態になっている、という理解になります。

ただし Data Agent / Copilot はプレビュー段階でもあるため、将来的に仕様が変更され、再び格納される形に戻る可能性が完全に否定されるものではありません。

また、この設定は Fabric 容量を日本に所有する組織において Copilot / Data Agent を利用する上で必須となるため、仮に将来仕様が変更された場合には、これらのデータが格納されることを前提として(承知したうえで)利用する必要がある、という整理になります。

なお繰り返しになりますが、いずれの場合であっても、AI の利用対象とならないデータが海外に保管されることはありません。

③あなたの容量の地理的な地域、コンプライアンス境界、または国内クラウドインスタンスの外側に保存されている会話履歴

こちらの設定は、AIとの会話履歴の保存に関するものです。

ON の場合

  • 会話履歴は日本国外に保存されます
  • 保持期間は最大 28 日間です
  • ユーザーが「Clear chat」操作により随時削除可能です

OFF の場合

  • 会話履歴は国外に保存されません
  • セッション間での文脈保持は行われません

つまり、
完全な会話型エージェント AI エクスペリエンスを得たい場合は、この設定をONにする必要があります。
一方、会話履歴を海外サーバに保管したくない場合、この設定を OFF にする必要があります。
なお、OFF でも Copilot、Data Agent 自体は使えますが、会話履歴の保存・文脈維持ができないこととのトレードオフになる認識です。

また注意点として、

  • 会話履歴に実データが入ることは十分にあり得る(=会話の中でデータを貼ったり、具体的な値を質問したりする)
  • その意味で、この設定をONにすると実データが海外に保管される可能性はあり得る

と捉えています。

よくある不安点の整理(セキュリティ/プライバシー観点)

AI を利用するにあたり、「結局どこまで安全なの?」という観点で、以下あたりが気になっていると思います。
そのため、ここでは関連ドキュメントの要点をまとめます。

Fabric内での通信は常に暗号化されて通信されます

Fabric 内での通信は常に TLS 1.2 以上で暗号化されます。

image.png

Fabric内での処理は常にMSのバックボーンNWが使用されます

Fabric 内での処理は Microsoft バックボーン ネットワークを経由します。 (インターネット経由ではない)

image.png

お客様のデータはモデルのトレーニングには使用されず、他の顧客が使用することはできません

image.png

ちなみに、Data Agent(Copilot)で利用される LLM(モデル)は GPT 系です。

Data Agentから参照されるデータはその人のFabric内の権限に準じます

image.png

まとめ

日本リージョンで Data Agent および Fabric の Copilot を利用するには、テナント設定として

  • ユーザーは、Azure OpenAI を利用した Copilot やその他の機能を使用できます

に加えて、以下 2 つの有効化も必須です。

  • Azure OpenAI に送信されるデータは、容量の地理的領域、コンプライアンス境界、または国内クラウド インスタンスの外部で処理される可能性があります
  • Azure OpenAI に送信されるデータは、容量の地理的リージョン、コンプライアンス境界、または国内クラウド インスタンスの外部に格納できます

現時点の仕様(※プレビューのため今後変更される可能性あり)を、「データが日本にとどまるか/海外に出るか」という観点で整理すると、少なくとも以下のデータは 海外で処理される可能性があります。

  • プロンプト
  • グラウンディングデータ(AI が使用するための組織の実データ)
  • AI の出力結果

一方で、これらについては 現時点では(少なくとも一時的にも)海外に保存されない、と捉えて差し支えない理解です。

また、オプション設定である

  • あなたの容量の地理的な地域、コンプライアンス境界、または国内クラウドインスタンスの外側に保存されている会話履歴

ON にすると、会話履歴が海外に保存されます。会話の中に実データが含まれることは十分にあり得るため、その意味では この設定を ON にした場合、実データが海外に保管される可能性はあり得る、という点は注意が必要です。

Youtubeもやってます

FabricやDatabricksについて学べる勉強会を毎月開催しています!

次回イベント欄から直近のMicrosoft Data Analytics Day(Online) 勉強会ページ移動後、申し込み可能です!

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