Fabricのリージョンについて
Microsoft Fabric で意識すべきリージョンは、次の 2 種類があります。
- ホーム リージョン
- Fabric 容量のリージョン
こちらについて整理します。
ホームリージョン
ホームリージョンの確認の仕方
Fabric ポータル右上の「?」→「Fabricについて」から確認できます。
ホームリージョンの決まり方
Fabric ホーム リージョンは、テナントの作成時に選択された、Fabric テナントにリンクされた Azure データセンター リージョンによって決まります。
Azure(正確には Entra ID)側では、テナントの「国/地域」が設定されています。
Azure ポータルから
Entra ID → プロパティ → 「国/リージョン」 で確認できます。
(※ここで出てくるのは「Japan」などの Geo / 国単位 であり、東日本・西日本といったリージョン名ではない点に注意)
Fabric容量のリージョン
Fabric容量のリージョンの確認の仕方
Azure ポータルで任意の Fabric 容量を開くと、リージョンを確認できます。
Fabric の管理ポータルの [ファブリック容量] 画面からも確認できます。
さらにFabricのワークスペースの設定からも確認することができます。
それぞれのリージョンに保存されるもの
ホーム リージョンと Fabric 容量のリージョンが一致している場合は、
- ホーム リージョン
- Fabric 容量のリージョン
が同じ Azure リージョン(正確には同じ Geo)になるため、基本的には Fabric のデータはそのリージョン内にとどまるイメージになります。
一方、ホーム リージョンとは異なるリージョンに Fabric 容量を作成した場合(この状態を Multi-Geo と呼びます)、
- その容量の下に作成された すべてのワークスペースのコンテンツは、その容量リージョンに格納されます。
ただし、その場合でも以下のような項目はホーム リージョン内に残ります。
災害対策(BCDR)のリージョンペアについて
BCDR を有効にすると、容量リージョンに保存された OneLake データは、そのリージョン内に保持されつつ、災害対策のために同じ Azure Geo 内の別リージョンにもレプリケーションされます。
なお、リージョンのペアは Azure 側であらかじめ決まっており、
たとえば 東日本 (Japan East) の場合、レプリケーション先は 西日本 (Japan West) となります。
参考:ワークスペースの容量付け替えにおけるデータのリージョン間移動について
以下のあたりのドキュメントが参考になりそうです。
その他関連参考記事
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