0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

Microsoft Fabric MCP 5つのツールを試してみた!- Cursor AI連携でレイクハウススキーマ情報取得が効率化

Posted at

はじめに

今回は、Microsoft Fabric MCPを実際に触ってみた体験をまとめます。利用したリポジトリはこちらです。

このGitHubリポジトリを活用することで、CursorエディタからFabricの機能を直接操作できるようになりました。まだ学習途中ではありますが、この記事では実際にどのようなことができるのか、キャプチャ画像も交えながら分かりやすくご紹介します。Fabric MCPの導入や活用に興味がある方の参考になれば幸いです。

セットアップ方法については、基本的に上記GitHubのREADMEに詳しく記載されていますので、そちらを参照すれば問題ありません。私の場合は、GitHubのURLをCursorにそのまま渡して「手順を教えて」とプロンプトすることで、スムーズにセットアップを進めることができました。(下画像参照)

実際に使ってみて、もし分からない点やエラーが発生した場合も、CursorのAIアシスタントと対話しながら一つずつ問題を解決していきました。こうしたやり方であれば、初めての方でも1時間程度でセットアップが完了すると思います。慣れている方なら、さらに短時間で導入できるでしょう。

image.png

Microsoft Fabric MCPを実際に使ってみた

実行前のチェックポイント

まずは、Cursorの「設定」→「ツール&インテグレーション」から、Fabric MCPが有効になっているかを確認しましょう。

image.png

上記のように「5 tools enabled」と表示されていればOKです。現時点(2025年7月)では、Fabric MCPで以下の5つのツールが利用可能です。今後のアップデートでさらに増えることに期待です!

利用できる主な5つのツール(MCPエンドポイント)

  • list_workspaces
    Fabricテナント内の「ワークスペース一覧」を取得します。

  • list_lakehouses
    指定したワークスペース内の「Lakehouse一覧」を取得します。

  • list_tables
    指定したLakehouse内の「テーブル一覧」を取得します。

  • get_all_schemas
    指定したLakehouse内の「全テーブルのスキーマ情報」をまとめて取得します。

  • get_table_schema
    指定したLakehouse内の「特定テーブルのスキーマ情報」を取得します。

この後この5つのツールについて具体的にどんな出力になるかお見せします。

プロンプトのコツ

Fabric MCPをCursorから利用する際の“プロンプトのコツ”をまとめます。

まず、「fabric-mcpというmcp toolsを使って」とプロンプトで明示的に伝えるのがポイントです。すると、ツール利用の承認ダイアログが表示されるので、承認をクリックすればMCPツールが有効化されます。

image.png

「実際にどんな感じでプロンプトを送ればいいの?」とイメージが湧かない方は、以下の動画も参考になります。MS LearnのMCPサーバを使った例ですが、流れは同じなので雰囲気がつかめるはずです。

list_workspaces

Fabricテナント内の「ワークスペース一覧」を取得できます。
どんなワークスペースがあるか、まずは全体像を把握したいときに便利です。

ワークスペースの内容はお見せできないのですが、以下のような感じです

image.png

list_lakehouses

指定したワークスペース内の「Lakehouse一覧」を取得できます。
Lakehouseの構成を確認したいときにサッと使えます。

image.png

list_tables

指定したLakehouse内の「テーブル一覧」を取得できます。
どんなテーブルがあるか一目で分かるので、データ構造の把握に役立ちます。

image.png

get_all_schemas

指定したLakehouse内の「全テーブルのスキーマ情報」をまとめて取得できます。
テーブル定義を一括で確認したいときにとても便利です。

image.png

image.png

get_table_schema

ほぼ一つ上のツールとできることは同じです。
指定したLakehouse内の「特定テーブルのスキーマ情報」を取得できます。

image.png

Fabric MCP × Cursor AIでできること(現状の用例)

通常、ウェアハウス内のテーブルであればGUIからスキーマ情報(テーブル定義)を簡単に確認できますが、レイクハウスの場合はGUI上で直接スキーマを取得することができません。

そこで、今回ご紹介したMCPサーバとCursorのAI機能を組み合わせることで、レイクハウス内のテーブル定義もプロンプト一発で取得できるようになります。
これにより、データ構造の把握やドキュメント作成が圧倒的に効率化されます。

「レイクハウスのテーブル定義を素早く確認したい」「手作業でスキーマを書き起こすのが面倒」という方には、特におすすめの使い方です!

image.png

参考

おまけ:MCPサーバのツール以外の指示を出してみた

MCPサーバは、あくまで用意されたツール(API)を通じて操作する仕組みです。そのため、ツールで提供されていない機能や、想定外のリクエストには対応できません。

実際に「ツール外の操作をしてほしい」とプロンプトで依頼してみたところ、きちんと「できません」と返答されました。

「何でもできる魔法のAI」ではなく、あくまで“定義された範囲で効率よく作業をサポートしてくれるツール”という点を理解しておくと、より安心して活用できます!

image.png

補足:他にもFabric MCPの実装例があります!

Fabric MCPには、今回ご紹介したもの以外にもさまざまな実装例が存在します。
たとえば、以下のGitHubリポジトリも非常に参考になります。

こちらのリポジトリでは、ノートブックの操作など、より幅広い機能が提供されており、用途によってはさらに多彩な活用ができそうです。

実際に私も少し試してみたのですが、うまく動作させるにはPythonやターミナル操作など、もう少しMCPや周辺技術の知識が必要だと感じました。
今後、時間を見つけてキャッチアップしていきたいと思います!

「こうしたら動いた」などの知見があれば、コメントで共有いただけると嬉しいです!

おわりに

本記事では、Fabric MCPとCursor AIを組み合わせた活用例や、MCPサーバの特徴についてご紹介しました。

現時点では「どんな業務に活かせるか」「どこまで自動化できるか」など、まだ発展途上な部分も多いですが、今後のアップデートや機能拡張によって、より実用的なシーンが増えていくことが期待されます。

特に、Fabric×MCPの連携は今後のデータ活用や業務効率化の大きな可能性を秘めています。
「こんな使い方ができた」「ここでつまずいた」など、実際に試してみた感想やTipsがあれば、ぜひコメントで共有いただけると嬉しいです!

今後も新しい情報や実践例があれば、随時アップデートしていきますので、引き続きチェックしていただければ幸いです。

0
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?