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AWSにおけるログの出力先、可視化、監視のまとめ

Last updated at Posted at 2023-01-09

はじめに

AWSにおける主要サービスのログの出力先をまとめていきます。

ログの種類と出力先

ログと出力先、S3に関しては対応する暗号化方式を記載します。
S3の場合、バケットポリシー、KMSを利用する場合キーポリシーの編集が必要ですので、参考のURLを見て設定を忘れないようにしましょう。

ログの種類 出力先 概要 備考
CloudWatchAgent経由のログ(OSログ等) CloudWatchLogs EC2等でCloudWatchAgent経由でログ転送するもの CloudWatchAgent設定
Lambda関数ログ CloudWatchLogs Lambda関数の実行時のログ Lambdaログ
APIGateway APIログ CloudWatchLogs APIGatwayのAPI実行、アクセスログ APIGatewayログ
RDS・Auroraログ CloudWatchLogs RDS、Aurora等でのDB、slowログ RDSログ
VPCフローログ CloudWatchLogs/S3(SSE-S3/SSE-KMS) VPC上のパケットのフローログ VPCフローログ
CloudTrail CloudWatchLogs/S3(SSE-KMS) AWS上でのAPI操作ログ CloudTrailログ
GuardDutyログ S3(SSE-KMS) GuardDutyの検出ログ GuardDuty検出ログ
S3アクセスログ S3(SSE-S3) S3へのアクセスログ S3アクセスログ
AWSConfigログ S3(SSE-S3/SSE-KMS) Configスナップショットの格納先(AWS上での構成情報) AWS Configスナップショット
ELBアクセスログ S3(SSE-S3) ALB・NLBへのアクセスログ ALBアクセスログ
CloudFrontアクセスログ S3(SSE-S3/SSE-KMS) CloudFrontへのアクセスログ CloudFrontアクセスログ
AWSWAFログ CloudWatchLogs/S3(SSE-S3/SSE-KMS)/KinesisDataFirehose WAFの処理ログ AWSWAFログ

出力から監視、可視化までのまとめ

1枚の絵にしてみました。
CloudWatchLogsに入ったものは、そのままでもLogsInsightの機能で分析や可視化が可能です。
また、ログのメッセージに応じて、アラートを出すというアクションも可能になります。
また、OpenSearch等で詳細な可視化分析をしたい場合ストリーミングも可能ですし、KinesisDataFirehoseへのストリーミングも可能です。

S3に出力したものは、そのままライフサイクルルールでGlacierへの長期保管も可能ですし、Athenaを利用し、分析をかけることも可能です。Athenaを利用したQuickSightでの分析、可視化も可能ですし、OpenSearchでのデータのインポートも可能です。

スクリーンショット 2023-01-09 15.20.42.png

まとめ

サービスごとにCloudWatchLogs、S3と出力先が異なります。
両方に出力可能なサービスについては、ログの保管目的を考慮し出力先を選定しましょう。
例えば、保管だけを目的にするのであれば、S3で十分です。料金としても、CloudWatchLogsとS3では、S3のほうがコストが低くすみます。一方で、ログのメッセージに応じた監視を行いたい、Insightでリアルタイムにログがみたいなどの場合はCloudWatchLogsに転送しましょう。その先はどちらもそれほど変わりませんが、詳細な分析や可視化をしたい場合は、OpenSearch、Athena、QuickSight、データ変換の必要に応じてKinesisやLambda、Glueを組み合わせて利用しましょう。また、CloudWatchLogsの保管料金を削減するために、LogsからS3に転送する方法もいくつかあります。(これは別途書こうと思います。)コスト、要件に応じて適切に選択しましょう。

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