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みなさん、こんにちは!
今回もOracle Linux KVM/OLVMについての投稿となりますが、検証系の記事ではなくOLVM新バージョンとなるOLVM4.5についての記事になります。
■基本シリーズ
第1回:Oracle Linux KVMとOLVMについて
第2回:Oracle Linux KVM 要件と構築について
第3回:OLVM構築 - セルフホステッドエンジン方式
第4回:OLVM構築 - スタンドアロン方式
第5回:OLVM - Oracle Linux KVM追加・設定
第6回:OLVM - 仮想マシン作成

■番外シリーズ
第1回:OLVMとen_US.UTF-8
第2回:NFSを使用したOLVMデプロイ検証記

※まだご覧になられていない場合、ぜひご覧ください!

OLVM4.5リリース

現在OLVMの主流は4.4だと思いますが、新バージョンとなるOLVM4.5も2023年12月12日にリリースされています。
■Oracle Virtualization Blog
Oracle Linux Virtualization Manager delivers enhanced monitoring and reporting

OLVM4.5新機能

詳細はOracle公式ブログをご確認ください。公式ブログより引用した内容を以下に記載いたします。

1.スナップショットの強化

2.ユーザーインターフェースと利便性のアップデート
2-1.vNIC プロファイルの新しい検索ボックス追加
2-2.仮想マシンを一時停止する時に確認ポップアップが表示
2-3.MACアドレスプールの空きと利用可能なアドレスが設定した閾値を下回った場合に新しい警告イベントが発生
2-4.ホストエンジンのホスト数が推奨最大数を超えたときに新しい警告が発生
2-5.クラスターアップグレードの進行状況トラッキングステータスが追加

3.新しいクラスターバージョン4.7利用可能へ

4.分散スケジューリングポリシーアップデート

5.ストレージドメインの改善

6.コンソール切断の新しい遅延パラメータ追加

7.ovirt-engine-renameのサポート

OLVM4.5 ドキュメント

英語:OLVM4.5、OLVM4.4
日本語:OLVM4.5、OLVM4.4

OLVM4.4と4.5の比較

OLVM4.4と4.5で比較した際に、異なる箇所をピックアップしてみました。
※詳細は公式ドキュメントをご確認ください。
OLVM - OS

項番 バージョン OS
1 4.4 Oracle Linux 8.5またはそれ以降
2 4.5 Oracle Linux 8.8またはそれ以降

KVM Host - OS

項番 バージョン OS
1 4.4 Oracle Linux 8.5またはそれ以降
2 4.5 Oracle Linux 8.8またはそれ以降

KVM Host - 環境

項番 バージョン 環境
1 4.4 指定なし
2 4.5 オンプレミス環境のみ

OLVMリリースパッケージ

項番 バージョン パッケージ
1 4.4 oracle-ovirt-release-el8
2 4.5 oracle-ovirt-release-45-el8

リポジトリ

項番 バージョン リポジトリ
1 4.4 ol8_ovirt44 ol8_ovirt44_extras
2 4.5 ovirt-4.5 ovirt-4.5-extra

KVM HostがUEK R7の場合

項番 バージョン 実行コマンド
1 4.4 特になし
2 4.5 dnf install kernel-uek-modules-extra

OLVM - セルフホステッドエンジン方式のデプロイコマンド
OLVM4.5-セルフホステッドエンジン方式のデプロイではOLVM4.4と異なり
デフォルトでIPv6が使用されるため、IPv4を使用する場合はオプション "--4"が必要となります。

項番 バージョン 実行コマンド
1 4.4 hosted-engine --deploy
2 4.5 hosted-engine --deploy --4

最後に

日本語のドキュメントがOLVM4.4までしかないため最新は4.4だと勘違いしてしまいそうですが、実はOLVM4.5もリリースされているんです!というのをOLVMを導入されているユーザーの皆様に知って頂きたく今回技術ブログの方へ掲載させて頂きました。

OLVMのバージョンアップやOracle Linuxのメジャー・マイナーバージョンのアップグレードに関しても弊社で対応可能ですので、是非お問い合わせください!

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