はじめに
VSCodeでターミナルを起動してコマンドを実行していたところ、長いログや過去のコマンド結果がターミナル画面から消えてしまい、スクロールしても確認できないという事象に遭遇しました。
本記事では、この事象の原因と解決方法を紹介します。
解決方法はWindows/LinuxとmacOSそれぞれの手順を記載しています。
なお、原因自体は初期設定の項目によるものであり、すでにご存知の方には当たり前の内容かもしれません。
同じ事象が発生し、検索に苦戦する方の助けになればと思い投稿します。
環境
- OS: Windows 11 Pro / macOS Tahoe 26.3
- VSCode バージョン: 1.123.1
原因
VSCodeのターミナルには 「表示可能行数(スクロールバック制限)」 という設定があり、デフォルトでは 1000行 に制限されています。
この制限を超えた過去の出力は自動的に破棄されるため、長いログやコマンド履歴を遡って確認しようとしても、制限行数より前の内容は表示されなくなります。
解決方法
設定項目 terminal.integrated.scrollback の値を変更することで、表示可能な行数を増やすことができます。
1. VSCodeの設定画面を開く
メニューから開く方法のほか、以下のショートカットキーでも開けます。
| OS | ショートカット |
|---|---|
| Windows / Linux |
Ctrl + ,
|
| macOS |
Command + ,
|
2. 検索バーに terminal.integrated.scrollback と入力
設定画面上部の検索バーに入力し、該当項目を絞り込みます。
3. 「Terminal › Integrated: Scrollback」の項目を探す
検索結果の中から該当項目を見つけます。
4. 値を変更する
デフォルト値は 1000 です。これを 10000 や 50000 など、十分な行数に変更します。
スクロールバック行数を極端に大きくすると、その分メモリ消費量が増加します。
出力量の多いログを頻繁に扱う場合を除き、まずは 10000 程度から試してから、必要に応じて調整することをおすすめします。
5. ターミナルを再起動する
設定変更後、既存のターミナルには反映されない場合があります。
以下のいずれかの方法でターミナルを開き直してください。
- 既存のターミナルを閉じて新しいターミナルを開く
- VSCodeを再起動する
その他: 設定ファイル(settings.json)から直接変更する方法
GUIの設定画面を使わず、settings.json を直接編集して変更することも可能です。
コマンドパレット(Ctrl+Shift+P または Command+Shift+P)から「基本設定: 設定(JSON)を開く」を選択し、以下を追記します。
{
"terminal.integrated.scrollback": 10000
}
複数台のPCで同じ設定を使い回したい場合や、設定をGit管理したい場合はこちらの方法が便利です。
まとめ
- VSCodeのターミナルはデフォルトで表示可能行数(スクロールバック)が1000行に制限されている
-
terminal.integrated.scrollbackの値を変更することで制限を緩和できる - GUIからでも
settings.jsonの直接編集からでも変更可能 - 行数を増やしすぎるとメモリ消費が増えるため、用途に応じた値を設定するのがおすすめ
同じ事象で困っている方の参考になれば幸いです。



