どの CLI が一番か。半年毎日使っても、私はその問いにうまく答えられません。
代わりに、はっきりしたことがひとつあります。3つ入れたのに、いまの私が一日のなかで行き来しているのは実質2つです。Claude Code でほとんどを進めて、出てきたコードを Codex CLI にレビューさせる。この往復に落ち着きました。Gemini CLI はインストールしてあるのに、ここ最近はほとんど開いていません。
最初は逆でした。ツールは1つに絞りたかったんです。タブが増えるのも、課金が分散するのも気が重い。それなのに、気づけば複数を立ち上げていました。なぜ1つでは回らなかったのか、そして3つがなぜ2つに減ったのか。順にたどります。
なぜ1つでは足りなかったのか
詰まったときに困るからです。
ひとつのモデルだけで書いていると、行き詰まったコードを見てもらう相手がいません。自分が書いたコードを自分でレビューするのと同じで、書いたときの思い込みがそのまま残ります。壁打ちの相手がいない。これが地味にこたえました。
ツールによって、コードの書き方の癖も、詰まったときの解き方も違います。片方が出した答えに引っかかったとき、もう片方に同じ問題をぶつけると、別の角度が返ってくる。1つに絞るというのは、その別の角度を自分から捨てることでした。だから絞るのをやめました。
どんな環境で動かしているのか
特別な構成ではありません。
- macOS
- Claude Code(Claude MAX 10 プラン)
- Codex CLI(ChatGPT Plus)
- Gemini CLI(無料)
主役は Claude Code です。プラグインのプランニングからコーディング、原稿の要約、章立ての作成まで、一日の作業のほとんどはここで動いています。残りの2つは、この主役に何を足すか、という位置づけになります。
実際にどう振り分けているのか
書き始める前に、まず設計を固めます。
いきなりコードを書かせず、Claude Code に「何をどう作るか」を先に整理させます。ここを飛ばすと、後のレビューで直す量が増えるので、最初に時間をかけます。設計が決まったら、そのまま Claude Code に実装まで進めてもらいます。
書き上がったコードは、Codex CLI に渡してレビューさせます。レビュアーを書き手と別のツールにするのが、いまのところ私のやり方です。同じモデルに書かせて同じモデルに見させると、さっき書いたコードを「正しい前提」で読んでしまう。別のツールに渡すと、その前提ごと疑ってくれます。
Codex CLI が指摘を返してきたら、修正はまた Claude Code に戻します。直すのは書き手のほう、というだけの分担です。プランニングと実装と修正は Claude Code、レビューは Codex CLI。この往復が一日中続きます。
なぜ Gemini はほとんど開かなくなったのか
期待した答えが返ってこないからです。
正直に書くと、Gemini CLI で何かを尋ねても、私のほしい答えにかすらないことが続きました。それで自然と手が伸びなくなり、いまは開かない日のほうが多いです。
これはモデルの優劣の話というより、私の使い方との相性だと思っています。私がやっているのは WordPress プラグインの開発と、その周辺の文章書きです。この用途で、Claude Code と Codex CLI の組み合わせが手に馴染んだ、というだけのこと。別の領域なら、Gemini が主役になる人もいるはずです。
結局どこに落ち着いたのか
3つ試して、書き手と読み手を別のツールに分ける、という形に行き着きました。書くのは Claude Code、それを疑うのは Codex CLI。2つあれば壁打ちは成立して、3つ目はなくても回る。私の場合はそうでした。
もしあなたも1つに絞ろうとして窮屈さを感じているなら、ツールを減らす前に、書き手とレビュアーを別々のツールに分けてみてください。案外その2つで足りるかもしれません。どのツールがその2つになるかは、あなたの作業しだいで、たぶん私とは違うはずです。