はじめに
現役の高校教員(数学)です。エンジニアではありません。
これまで家計と校務の話を書いてきましたが、今回は完全に趣味の話です。メダカを飼っていて、近所の専門店が入荷情報をブログで発信しています。新しい品種が出るとすぐ売り切れることがあるので、こまめにチェックしたい。ただ、ブログを毎日遡って読むのは正直しんどいです。
そこでClaude Codeに「今日までの入荷情報を見て、一覧表にまとめておいて」と頼む運用にしました。この記事はその仕組みの話です。
※店名・地域が特定できる情報は伏せています。技術的な仕組みだけを書きます。
環境
- macOS / iPhone
- Claude Code
- iCloud Drive(ファイル共有用)
- 追加インストールなし
1. 何を作ったか
やりたいことはシンプルでした。
店のブログ(入荷情報が日々更新される)
↓ Claude Codeが巡回して読む
色・系統ごとに分類された一覧HTML
↓ iCloud Driveに保存
iPhoneのSafariで直接開いて見る
「アプリを作る」のではなく、1枚のHTMLファイルをiCloudに置くだけにしました。サーバーもデータベースも要りません。
2. 「今日までの分、反映して」で更新できる
普段の使い方は、こう話しかけるだけです。
今日までの入荷情報をみて、HTMLに反映してくれる?
Claude Codeがブログのエントリー一覧を取得し、前回チェックした日以降の新着を洗い出して、色・系統別のカテゴリ(ラメ系、三色系、ヒレ長系、黒系…)に振り分けて追記してくれます。
数日分まとめてお願いすることもできます。「5月31日〜8月10日まで、まとめて反映して」と頼んだときは、ブログの一覧ページを複数ページぶん取得して、70品種以上を一気に分類・追記してくれました。人力でやったら、ブログを何十ページも遡って、1件ずつ表に書き写す作業です。
3. 品種名から特徴まで調べてくれる
ついでに、入荷品種について「これってどんな品種?」と聞くと、作出者・特徴・飼育の注意点まで調べて返してくれます。専門用語(体外光、スワロー、ヒレ長など)が多い趣味なので、知らない品種が出るたびに検索する手間が省けました。
過去に自分がまとめた一覧の中で「その品種、何回入荷してる?」と聞けば、自分のHTMLファイルを検索して入荷履歴まで出してくれます。自分で作ったデータベースを、自分で検索できる状態になっているのが地味に便利です。
4. ハマったポイント:iCloud Driveはプレビューサーバーから読めない
技術的に一番詰まったのはここでした。
iCloud Drive上のHTMLファイルを直接プレビューしようとしたら、権限エラーで弾かれました。iCloud同期フォルダは、ローカルのWebサーバーからのアクセスが制限されていることがあります。
対処はシンプルでした。
1. 作業用にデスクトップへ一時コピー
2. デスクトップ側でプレビューサーバーを立てて見た目を確認
3. 問題なければiCloud側のファイルを更新
確認用と保存用の置き場所を分ける、というだけの話ですが、iCloud経由でファイルを配ろうとすると同じ壁に当たる人がいそうなので書いておきます。
ブラウザで直接HTMLファイルを開く(file:// で開く)方法でも確認はできます。ただ、崩れたレイアウトの微調整をしながら見るなら、ローカルサーバー経由の方がやりやすいです。
5. なぜ「アプリ」にしなかったか
正直、データベースを持つ本格的なアプリにすることもできたはずです。しませんでした。理由は2つあります。
- 見る人が自分(と家族)だけなので、認証もAPIも要らない
- iCloud Driveは既に同期の仕組みが整っているので、配布の手段としてそのまま使える
過去の記事(電子教務手帳・PowerAppsの校内アプリ)でも似た判断をしています。見る人の数が少ないなら、既にある同期・共有の仕組みに乗せる方が早いというのは、趣味でも仕事でも同じでした。
ハマったポイントまとめ
| ハマり | 対処 |
|---|---|
| iCloud DriveのファイルがWebサーバーから読めない | デスクトップに一時コピーしてプレビュー、確認後にiCloud側を更新 |
| ブログを何ページも遡るのが大変 | 「〇月〇日〜今日まで、まとめて反映して」と期間指定で一括依頼 |
| 専門用語の意味を都度調べるのが面倒 | 品種名を聞くだけで特徴・作出者・入荷履歴まで調べてくれる |
生活の中の「面倒な巡回」を見つける3つの視点
同じような「毎日見に行くのが面倒だけど、我慢して続けている巡回」は、他にもあるはずです。見つけるときの視点をまとめておきます。
- 「気になるから毎日見に行っている」ものがないか。 ブログ、在庫情報、価格変動など、能動的にチェックしている習慣
- 見る人は自分(と身内)だけか。 それなら認証もアプリ化も要らず、静的ファイル+既存の同期サービスで足りる
- 分類・整形の手間が、情報を追う手間より大きくなっていないか。 「見るだけ」ではなく「表にまとめる」作業が発生しているなら、そこがAIに任せる部分
3つとも、仕事の効率化用のチェックリストと同じ形です。趣味だから小さく作っていいというだけで、考え方自体は変わりませんでした。
おわりに
技術的には大したことをしていません。ブログを読んで、分類して、ファイルに書く。それだけです。
ただ、「毎日ブログをチェックする」という地味な習慣を、AIに巻き取ってもらえるというのは、家計や校務と同じくらい趣味の生活でも効きました。仕事の効率化だけでなく、こういう「面倒だけど今まで我慢してやっていたこと」を手放せるのが、非エンジニアがClaude Codeを使う実感としては一番大きいのかもしれません。
次は、保険の見直しをAIと一緒にやった話を書く予定です。