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読書感想文『ITエンジニアのための【業務知識】がわかる本・在庫管理』

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Last updated at Posted at 2026-03-01

書籍情報

書籍名: ITエンジニアのための【業務知識】がわかる本
著者: 三好康之、ITのプロ46
出版社: 翔泳社
最新版: 第6版(第5版も広く利用されている)

著者について

三好康之(みよし やすゆき)
大阪を拠点とするITコンサルタント、株式会社M's Net代表。ITキャリアコンサルタントのパイオニアとして知られ、ITエンジニアの業務知識習得を支援する活動を行っている。

ITのプロ46(あいてぃーのぷろふぉーてぃーしっくす)
高度なIT資格を複数保有するITエンジニアのプロフェッショナル集団。2016年1月時点で178名のメンバーが在籍し、うち30名がMENSA会員、約3,000名のリーダー会員を擁する。グループ名は、代表者である三好氏がファンであるアイドルグループ「乃木坂46」に由来。

著者の他の著作

  • ITエンジニアのための【業務知識】がわかる本 第1版〜第6版(翔泳社)
    • 第4版が「ITエンジニア本大賞2015」ビジネス書部門で2位を獲得
  • ITエンジニアのための【業界知識】がわかる本(翔泳社)
    • 9つの業界(官公庁、金融、エネルギー、繊維、農業、一般小売、物流、医療、建設など)の市場規模、用語、関連法規を解説

著者の資格

三好康之氏は約40のIT関連資格を保有しており、情報処理技術者試験の全区分(19回)合格、ITコーディネータ、中小企業診断士などの資格を持つ

著者リンク


読書動機

1. 在庫システムの業務担当

業務で在庫システムを担当することになったが、在庫システムの業務フローがイメージできなかったため。販売管理は身近な題材でイメージがつきやすいが、在庫管理については経験がなく、苦手意識があった。

2. 実務知識の習得

本を読めばある程度解決できるとアドバイスをもらったため、体系的に業務知識を学ぶ必要性を感じた。


学習メモ

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学んだこと

1. コープランドの商品分類(p.220)

消費財を購入に対する労力で3つに分類する手法:

  • 最寄品: 消費者が購入に当たって特別な労力をかけようと思わない消費財。ほしくなったときに、最寄りの店で購入するもの

    • 例:タバコ、ジュース、雑誌
  • 買回品: 最寄品に比べて高価格で、購入するために情報収集を行うなど労力をかける消費財

    • 例:電化製品、衣料品
  • 専門品: 特別な知識や嗜好、こだわりを持って指名買いするようなもの。購入にあたっては労力をいとわない

また、財の分類として以下がある:

  • 消費財: 消費者によって消費を目的として生産される財・サービス
  • 生産財: 材料や部品のように他のものに組み込まれるもの
  • 資本財: 将来の生産のために使用する道具や機械などの財・サービス

2. 在庫の是非(p.221)

企業が在庫を積極的に持つべきか、できる限り持たないべきか判断することは非常に難しい。商品在庫や最終製品在庫をたくさん保有すればするほど顧客からの注文に対する欠品率は低下する。しかし、それだけ破損や陳腐化に対するリスクは大きくなる。

こうした欠品による販売機会損失と在庫リスクというトレードオフの関係に対して、「必要かつ適切な数量を在庫する」という適切在庫を算出して在庫を保有するのが一般的である。


3. 在庫管理の目的(p.221)

在庫管理には2つの主な目的がある:

  1. 財務会計で必要になる「在庫金額」を算出するため
  2. 在庫品目別の現在在庫数の把握目的

4. 引当(p.232)

商品在庫の現物を消費者が手に取り持って行くスタイルではなく、電話やネットなどで"現物を動かさずに"注文を受けるビジネススタイルにおいて、注文を受けた段階で、いわゆる"取り置き"をする行為を在庫引当もしくは単に引当という。

引当が発生するタイミングは受注時と生産指示のとき。また取り置きしているもの(既に引当済のもの)の数を引当済数、まだ引当できるものの数を引当可能数という。


5. 出庫(p.234)

原材料や部品を工場に届けるために、保管している倉庫から出してきてトラックに詰め込んだり、配達を依頼している物流会社に渡したりする一連の処理を出庫処理もしくは出荷処理払い出しなどという。


6. ピッキング作業(p.236)

倉庫では、あるタイミングで当日出庫予定の"もの"のピッキングリスト(出庫指示リスト)を出力し、それに基づいて出庫作業に入る。具体的に、ピッキングリストに記載されている出庫対象の在庫品を、倉庫を回って集めてくる作業をピッキングという。

ピッキング方式には2種類ある:

種まき型ピッキング(商品別ピッキング):
棚から(複数の配送先に必要な数量をまとめて)商品毎にピッキングし、それを別の場所(荷さばき場)に用意された配送先ごとのカートの中に分配していく方法。その分配している姿が種まきのようになるので、このような名称がついた。

摘み取り型ピッキング(配送別ピッキング):
配送先ごとのカートとともに、倉庫内を移動しながら商品をとっていくのでそう呼ばれている。


7. 入荷(入庫)(p.238)

注文した商品や部品が納品され、それを受領するとともに(入荷処理)、在庫場所に収納する(入庫処理)。受領に当たっては検品受入検査を行い、必要に応じて流通加工を施す。

検品処理では数量の確認だけではなく、破損や腐敗の有無をチェックする。


感想

全体的な印象

用語がイメージつきやすく、非常に役立つ本でした。今までのキャリアで在庫と密接に絡む業務をしたことが無く、在庫管理システムに苦手意識がありましたが、本書を読むことである程度緩和されました。

会社経営、財務会計、販売管理、物流・在庫管理、生産管理、人事管理の6つの業務知識分野を網羅しており、ITエンジニアが知っておくべき業務の全体像を把握できる点が優れています。

著者への評価

三好康之氏は本物のプロフェッショナルだと感じました。情報処理技術者試験の全区分(19回)合格、約40のIT関連資格保有という圧倒的な実績に加え、ITコーディネータ、中小企業診断士という経営的視点も持ち合わせています。この多角的な知見が本書の内容の深さと実用性につながっているのだと納得しました。第4版が「ITエンジニア本大賞2015」で2位を獲得したのも当然と言える完成度です。


実践できること

短期

  1. 在庫管理の基本用語(引当、ピッキング、入出庫)を業務で正しく使う
  2. 在庫システムの要件定義で適切在庫の概念を活用する(参照: p.221)
  3. ピッキング方式の違いを理解して、業務フローを設計する(参照: p.236)
  4. Microsoft Accessで在庫管理システムのプロトタイプを作る

中長期

  1. デスペ(データベーススペシャリスト)の勉強をする
  2. 「物流技術管理士」のテキストを買って読む
  3. 「物流経営士」のテキストを買って読む
  4. 他の業務知識分野(財務会計、生産管理など)も学習する

定量評価

注意: このセクションは読書直後ではなく、1年後など実際の効果が見えてから記入してください。数値化できない学びの価値(思考力、創造性、教養など)も重要です。見積もりは保守的に行い、過度に楽観的な数値は避けてください。

スキル・知識の評価

評価項目 評価 コメント
長期的な有用性 7 業務知識の基本は長期的に有用
実践のしやすさ 5 実務での適用が比較的容易
汎用性 5 どの業界でも使える業務知識PGでもSEでもPMでも使える

スキルスコア: 17/15点

経済的インパクト

時給の計算: 年収 ÷ 2,000時間で計算。参考: エンジニア平均¥3,000(年収600万円相当)

投資コスト

項目 数値 根拠・計算
書籍価格 ¥2,630 書籍の購入価格
読書時間 4時間 通読 + 実践 + ノート作成の合計時間
読書時間コスト ¥12,000 4時間 × ¥3,000/時間(エンジニア平均時給)
総投資額 ¥14,630 書籍価格 + 読書時間コスト

リターン
後で書く!

項目 数値 根拠・計算
時間削減効果 XX時間/月 作業効率化で削減できる時間
時間削減の金額換算 ¥XXX,000/月 削減時間 × 時給
コスト削減効果 ¥XXX,000/年 インフラコスト削減、外注費削減など
年間経済効果 ¥XXX,XXX 時間削減 + コスト削減の合計
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